猫のウイルス・感染症が原因となる病気がありますが、目に見えない脅威となるウイルスや感染症にはいいったいどんな注意が必要なのでしょうか?人間の世界でも脅威になる病気ですが、猫の世界でも感染症は重大な病気になる場合が多いので、今回は感染症とウイルスについての知識を学んでみましょう。

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感染症について

時として猛威を振るう伝染病や感染症。

人間の世界でも時折、猛威をふるい多くの方が亡くなったりもしますが、犬や猫の世界でも同じく生命が脅かされる病気のひとつでもあります。

特に抵抗力の低い子猫の時期や、体力も衰え始めている老猫にとっては非常に危険なもので、細心の注意が必要になります。

一言で伝染病・感染症といっても様々な病気や症状がありますが、いずれの伝染病もワクチンによる予防や、飼育環境を良くし清潔にすることで事前に防ぐことができるものが多いです。

その反面、感染してしまうと非常に危険な状態になり、子猫などが感染してしまうとわずか数日で命を落としてしまう場合もあります。

狂犬病

感染症の中でも特に有名なものが「狂犬病」ではないでしょうか。

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この狂犬病は全ての哺乳類に感染するもので、感染することでその多くは死亡してしまうという恐ろしい感染症ですが、この狂犬病も予防接種による事前措置で発症リスクを減らすことができます。

幸い、日本では発症した例がありませんが、海外ではまだまだ脅威となっている感染症で、毎年数万という単位の方が亡くなっています。

日本では狂犬病の予防接種が義務付けられているので、日本では大丈夫とあなどらずに各日に予防接種を受けるようにしましょう。

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猫エイズ(猫免疫不全ウイルス感染症)

狂犬病と同じく人間の世界でも有名なウイルス「エイズウイルス」。このエイズウイルスは猫の世界にも存在するものですが、猫エイズのウィルスは猫以外の動物に感染することはありません。

猫エイズは「猫免疫不全ウイルス感染症」とも呼ばれ、その症状は免疫機能を低下させ、様々な病気になるリスクが高まるほか、最終的には死に至る場合もあります。

主な感染経路は既に猫エイズに感染している猫との喧嘩などです。

ウイルスは猫の唾液を介して感染するため、喧嘩をした際に噛みつかれるなどして感染するわけです。

交尾に関しては感染リスクは少ないですが、交尾時にオスがメス猫の首元に噛みつく行為によって感染してしまう場合もあります。

家で猫を多頭飼いしている場合などは、一気に感染してしまう恐れもあるので、昔ながらの猫を外に出してほったらかしておくなどの飼い方は、猫エイズなどの感染症に感染するリスクが高くなりますので、こういった飼い方は避けるようにしましょう。

猫パルボウイルス

猫の感染症の中でも致死率が高いのが「猫パルボウイルス」です。

猫の場合だと、ほとんど症状が現れないことが多いですが、子猫が感染することで下痢や嘔吐を繰り返し、食欲不振や脱水症状を引き起こしていき、最終的には死に至る場合もあります。

猫パルボウイルスの場合、猫エイズのような唾液からの感染だけではなく、排泄物にも感染経路があります。

また、伝染性も高く、1年以上もの長い期間を体内以外の場所で生存することもできるウイルスです。

そのため、付着したウイルスはあらゆる場所で生存することができるため、直接に排泄物に触れることをしなくとも、感染した猫が触れた場所や衣類などからも感染するリスクが高いのが特徴です。

消毒に関しても熱湯消毒や普通の消毒だけでは死滅しません。

猫パルボウイルスは猫にしか感染しませんが、人間も感染猫に触れることでウイルスを媒体する事になりますので、抗パルボウイルスの消毒スプレーなどで徹底的に消毒し、感染猫を隔離・治療するなどの処置が必要になる、非常にやっかいなウイルスです。

猫のウィルス・感染症が原因となる病気!【感染リスクを減らすためには?】のまとめ

こういった猛威を振るうウイルスは上記に挙げたほか、

  • カリシウイルス
  • クリプトコッカス症
  • クラミジア
  • ヘルペス
  • ヘモバルトネラ症
  • 伝染性腹膜炎

といったように、まだまだ種類があります。

こうした感染症に感染しない・させない為には、毎年行われる予防接種が特に重要なほか、飼育環境をよりよくする等の措置が必要です。

先にも挙げた猫エイズを例に出せば、自由気ままに外に行ける生活も魅力的ではありますが、外でどんな猫と接触しているかはわかりません。

もしかすると既にキャリアになっている可能性も少なくないので、こういった飼い方は病気になるリスクが高いと言えます。

こうした感染症のリスクを最大限に減らすためにも、清潔な環境下での飼育を心がけてほしい事と、どういった経路で感染してしまうかという知識を身につける事が大事です。

猫には様々な病気がありますが、そのほとんどは何らかの症状が発症し、日頃の生活で病気のサインが見えるものが多いですが、ウイルスや感染症といったものは目に見えるものではなく、また、潜伏期間などもあるので、発症してからでは遅い場合もあります。

感染症への警戒心は、常に持つようにして、安全で快適な生活が送れるような飼い方をしてあげるようにしましょう。

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