パスバレーフェレットはたくさんの「ファーム」が存在するフェレットですが、このファームの中のひとつのパスバレーフェレットの特徴はなんといってもカラーバリエーションの豊富さです。このパスバレーフェレットについて、特徴なども交えてご紹介します。

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フェレットの「ファーム」ってなに?

フェレットは「ファーム」と呼ばれるもので種類が大きく分けられます。ファームとは、犬や猫で言う所の「血統」と「ブリーダー」が一緒になったようなもので、フェレットの出身地や繁殖場のことを指すものとなります。

このファームには、「パスバレー」「マーシャル」「ルビーファーム」など色々なファームが存在し、そのファームによってフェレットの大きさや性格・性質といった様々な特徴が違っています。

また、流通されているフェレットは「スーパーフェレット」、「ノーマルフェレット」と分けられている事もありますが、「スーパーフェレット」と呼ばれるフェレットは、乱繁殖を防ぐための「去勢・避妊手術」や、ペットとして飼うために必要とされる「臭腺の除去手術」が済まされた状態のフェレットの事をさしています。

臭腺を残したノーマルフェレット

一方、「ノーマルフェレット」と分けられるフェレットは、スーパーフェレットのように手術が施されていないフェレットの事を指し、フェレット本来の状態となっています。ノーマルフェレットの多くはペットとしての改良が加えられていない、野性味溢れる性格のままですので、素人が飼育できるタイプではありません。

国内で販売されているフェレットのその殆どは「スーパーフェレット」にあたるため、特に説明が無ければ施術済のフェレットと考えて問題はないでしょう。また、スーパーフェレットを日本に輸出する際には「ジステンパーの予防接種」も義務付けられています。

購入時にフェレットと一緒に渡される証明書には、「出生証明」「施術済」「予防接種済」がわかるように記載されていますので、パスバレーフェレットを購入する際には確認するようにしましょう。

ファームのひとつ「パスバレー」について


色々なファームがありますが、今回取り上げる「パスバレー」はアメリカ東部のペンシルバニアにあるファームで、1970年にフェレットの繁殖が始まりました。ペットとしてのフェレットを繁殖しているファームの中では最大規模のファームです。

日本国内でも人気の高いファームのひとつで、ペットショップなどでもパスバレーフェレットは大抵は見かけることができる種類でしょう。

それぞれのファームによって、フェレットの性格等が違うという事は前述した通りですが、フェレットを選ぶ基準として「価格」といった部分も挙げられます。

このパスバレーフェレットが人気の理由のひとつとして、「価格」という部分では他のファームよりも若干安価であることが挙げられます。

パスバレーフェレットはなつくのが早い?

パスバレーフェレットはなつくのが早いかというと、答えとしては「個体にもよる」と言うことになるでしょう。

ファームの中でも優秀なフェレットが多いと言われるのは「マーシャルフェレット」になりますが、マーシャルフェレットの中にも気が強く噛み癖がすごい子はいます。逆に暴れん坊が多いと言われる「カナディアンフェレット」や「パスバレーフェレット」にも、頭もよくしつけが入りやすいフェレットはいます。

フェレットにも性格や気質の違いは当然ありますので、ファームによって「性格」の違いにわけられるかと言うと、それは一概には分けられないでしょう。ファームによって決めつけてみるのではなく、フェレットの性格や相性を見て選ぶようにするとよいですよ。

パスバレーフェレットの豊富な毛色

パスバレーフェレットが人気の理由に、他のファームよりもカラー(毛色)が豊富だと言うことも挙げられます。フェレットにはたくさんのカラーがあり、フェレットを選ぶ際にすごく悩む部分だと思います。

中にはやや希少なカラーも存在しますが、定番でだいたいみかける事が多いのが「セーブル」と呼ばれるカラーです。

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この他、

  • バタースコッチ
  • シルバーミット
  • マークドホワイト
  • パンダカラー

といったように、たくさんのカラーがありますので、こういったカラーの選択肢が多いと言うのもパスバレーの人気のひとつです。

黒っぽいカラーから真っ白なカラー、金色っぽいカラーなど、たくさんの綺麗なフェレットがいるので、お気に入りのカラーをぜひ見つけてみて下さいね。

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パスバレーフェレットの特徴

パスバレーフェレットのなつき方に関しては前述の通りですが、強いて挙げる特徴として、比較的「やんちゃ・気性が荒い・好奇心旺盛」と言ったフェレットが多いように感じます。

また、パスバレーに限らず個体差はありますが、子供の時点で「噛み癖」がある子が多い印象を受けるのは確かです。もちろん、こうした噛み癖は治すこともできますし、ずっとこのままではありませんので、大人になると人懐っこい温厚なパスバレーフェレットもたくさんいます。

この他、他のファームに比べて体が丈夫なフェレットが多いとも言われていますが、これこそ個体差によって違いますので、しっかりとフェレット本人を確認し、健康面でも問題無さそうかどうかを判断するようにしましょう。

パスバレーフェレットの性格

パスバレーフェレットの性格についてですが、先ほどでも挙げた「噛み癖」という部分でも、「カナディアンフェレット」の方が噛み癖がある子がやや多いことが挙げられます。また、性格的には明るい性格の個体も多いので、飼い主さんとのコミュニケーションも取りやすいかと思います。

やや噛み癖が多い個体が目立つものの、パスバレーフェレットは他のファームと比べて、比較的飼いやすいフェレットが揃っているファームと言えますので、初心者の方にも安心して飼うことができるでしょう。

また、マーシャルフェレットよりもパスバレーフェレットの方が価格もリーズナブルな事が多いですので、フェレット初心者のかたも手が出しやすいのではないでしょうか。

噛み癖は躾の重要なステップ

パスバレーフェレットに限らず、子供の頃は噛み癖がある子が多いので、子供時代の躾は重要です。ここで投げ出してしまうと、体が大きくなってからは更に大変になりますので、フェレットを飼育する上で噛み癖は必ず治すようにし、さらに「保定」は必ず出来るようになりましょう。

フェレットの噛み癖を治すのは痛さも当然ありますし、根気も必要となる大変なしつけの一つ。しかし、噛み癖を治す躾は、フェレットとの「絆」を深めるためにも重要なステップなのです。

飼い始めの頃は正直噛まれるだけで痛いですし、憎たらしくもなるでしょう。が、大人になって昔を思い返すと、痛くも愛しい思い出に変わるものです。逆に、噛み癖を治す躾で挫折しているようでは、先が思いやられますので、根気強く噛み癖を治すようにしましょう。

フェレットの寿命はどのくらい?


パスバレーフェレットに限らず、フェレットの寿命はおおよそ5年〜10年といったところ。およそ4歳を過ぎる頃には高齢期の入り口とも言われ、10歳ともなるとかなり長生きなフェレットに入ります。

フェレットは生後半年を過ぎる頃には子供から大人へと成長し、1歳を迎える頃にはしっかりとした「大人」に成長します。それが4歳を越えてくると「中年」を迎える年令になるのです。

4歳というとあっという間の出来事になりますが、中年を迎える前までに、しっかりとした栄養管理のもと、ストレスのない健康的な生活を送らせるようにしましょう。

なお、フェレットの寿命の長さに関しては、ファームによって違うという事はありません。基本的には皆、同じフェレットとして考えたほうが良いでしょう。

パスバレーフェレットと共に過ごすために

パスバレーフェレットを迎え入れた時には手術跡も確認してみましょう。

ペットショップでも確認されていれば教えてくれるはずですが、他ファームに比べ縫合の糸が残っているなんて事も見られます。その際は病院に健康チェックも兼ねて、抜糸をお願いしましょう。

優等生とはいえないかもしれませんが、フェレットらしい部分がたくさんあるパスバレーフェレット。カラーも性格もたくさんいるので、色々なフェレットに触れて、性格を確認した上で迎え入れるようにしてみましょう。

中にはすごく噛み付いてくる子もいると思いますが、それは子供ならではの行動。そんな部分も愛せるような、自分と性格の合う子は必ずいますので、辛抱強く色々な子と触れ合ってみてくださいね。

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