実際に犬を飼ってみると、思った以上に様々なトラブルに悩まされる事があると思います。それは、近所でのトラブルでもあり、家の中でのトラブルなどもあるでしょう。では、犬を飼うにあたってどんなトラブルがあるのか、また解決法について考えてみましょう。

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近所でのトラブル「排泄物の放置」

「排泄物を持ち帰って下さい」
近所で犬の散歩をしていると、こんな看板を必ず見掛けますよね?犬を飼っている人でも、そこら辺に犬の糞が放置されているのを見ると、あまり良い気分がしないと思います。逆に、こんなマナーの悪い人がいるせいで、犬を飼っている人みんなが悪い印象を持たれるということも事実です。

また、人の多い公園や電柱などで、愛犬がオシッコをした場合、水で流さなければいけないというのも暗黙のルールになっています。
小さい子供が公園などを利用する際、素手で色々な場所を触りますので、後始末をしていない排泄物はとても不衛生なため、愛犬がオシッコした場所は、水できれいに流しましょう。

「汚したら片付けましょう。」犬を飼った以上、最低限のマナーです。

近所でのトラブル「ノーリード」

公園などで、愛犬をノーリードにして放し飼いにしている飼い主さんっていますよね。
「うちの子は囓らないから」「うちの子は、呼べば必ず来るから」
ノーリードにしている飼い主さんが言うセリフです。

しかし、子供や他の犬に突進して大ケガをさせてしまったり、放し飼いしているところに花火などの大きい音に驚いてパニックになり、そのまま車道に出て車に轢かれてしまうこともあるのです。

愛犬を思う存分走らせてあげたい気持ちは分かりますが、自由運動をさせたいのであればドッグランへ行きましょう。事故やケガなど、何かあってからでは遅いのです。責任は全て飼い主さんにあります。また、このようなことが起こらないよう、今はノーリード禁止と法律でも定められていますので、リードを必ず着用するようにしましょう。

近所でのトラブル「無駄吠え」

近所トラブルで一番多いのは、「無駄吠え」によるトラブルではないでしょうか。確かに、犬は吠えて当たり前、吠えるのが仕事だと言う人もいるかもしれませんが、この世の中、動物好きな方ばかりではありませんし、動物が好きな方でも、近所で四六時中吠える犬がいれば、精神的に参ってしまうこともあるでしょう。また、近所ということもあり、苦情を言うと後でシコリが残ってしまうのではと心配にもなりますよね。

結局、飼い主さんが周りに迷惑かけているという自覚がなく、愛犬の躾を正すことが無かったため、近所の人に愛犬を毒殺されたり、金属バットで殴られたりという残虐な事件が、今まで何度となく起きています。

犬に罪はないのです。飼い主さんは、犬を飼った以上、周りに迷惑をかけないよう躾をする責任を持たなければいけません。吠え癖を直すには根気が必要です。今は、吠え癖を直すために様々な躾グッズも販売されています。

家の子が近所迷惑になる程吠えていることはないか、本当は近所の人に我慢させていることはないか、飼い主さんが留守の間でも大人しくしているのか、今一度よく考えてみましょう。

近所でのトラブル「噛みつき」

家でじゃれる程度の子犬の甘噛みなら、根気良く直していけば良いですが、もし万が一、他の人や犬を本気で威嚇して噛むことがあれば、咬傷事故を引き起こすこともあり、最悪の場合、訴訟問題に発展したり、改善が見られないようであれば犬の所有権が無くなり、保健所で処分・・・なんてことにもなり得ます。

「脳などの障害のため、普段は噛まないのに突然噛んだ」「老齢により驚いて噛んでしまった」など、身体的な問題で噛んだのではなく、日常的に噛むことがあるのであれば躾を見直す必要があるでしょう。

幼少期から他の人や犬と触れ合わせること、また、成犬になってしまっているのであれば、遠くから人や犬が集まるのを見て慣れさせ、必ず愛犬の傍に寄り添い「大丈夫」と声を掛けてあげることから始めましょう。かなりの時間と労力は必要だと思いますが、決して諦めず改心していきましょう。

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家でのトラブル「誤飲」

子犬だけでなく、成犬にも多いと言われる「誤飲」は、ペット保険を利用する頻度が多いトラブルであると言われています。

子犬の場合、生後3ヶ月以降になると、食べ物だけでなくおもちゃなど、何でも興味を持ち始めるため、特に気を付けなければいけません。人間の子供と同じで、この時期は好奇心旺盛になり、何でも口に入れたがります。
また、成犬の場合は、遊びの延長でボールなどのおもちゃを飲んでしまったり、噛むおもちゃを丸ごと飲み込んでしまうパターンが多いようです。

もし、誤って飲んでしまったら、吐かせて異物を出すことが多いのですが、吐ききれなかった時は腸閉塞になったり、食道で詰まった時は、呼吸困難になったり、最悪の場合、死に至ることもありますので、早急に病院へ連れて行きましょう。

さいごに

今やペットブームに伴い、ペットのトラブルが増えています。基本的に、犬は人とは違う生き物なので、お互い解り合えずトラブルを起こしてしまうこともあるでしょう。しかし、そのトラブルは飼い主さんや家族だけでなく、周りの人も巻き込むような大きな事故に繋がることもあります。

犬を飼った後に、「こんなはずじゃなかった」と後悔する前に、愛犬が何故このようなトラブルを起こしてしまったのかを考え、それを正していくことも飼い主さんの重要な責任です。

躾の仕方に関しては、その家によって異なるとは思いますが、決して頭ごなしに叱ったり、乱暴して矯正させようとするのではなく、まずは飼い主さんが犬の習性をよく理解し、犬の気持ちに寄り添い、そしてお互いが歩み寄る気持ちが必要ではないでしょうか。

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