犬の種類には様々な特徴や性質、気をつけなければいけない事などがあり、犬を飼う上では犬種別に特徴を理解することが必要になります。今回は犬種の一つ「トイ・プードル」について、飼っている方もこれから飼いたいと思っている方もチェックしてみましょう。

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トイ・プードルの性格

とても利口で物覚えが良いトイ・プードルは、元々サーカスなどで芸を披露していた歴史もあるので、しつけやトレーニングなどは、どんどん吸収していくでしょう。飼い主さんも愛犬がたくさんの言葉を理解してくれると、楽しくしつけができるのではないでしょうか。ボールを持ってきたり、隠れんぼしたりして、「トレーニング=楽しい」ということを理解すれば、楽しんで何でも覚えてしまいますよ。

しかし、賢い反面、ズル賢さも持ち合わせており、イタズラなども覚えるのが早いので、幼少期から「やって良いこと」と「悪いこと」をしっかりしつけておく必要があります。

また、トイ・プードルは老齢になってもいつまでも若々しく、年をとってもいつまでも遊び好きの子が多いようです。しかし、少しくらい体調が悪くても我慢してしまうところもあり、本当に具合が悪くなった時は、すでに症状が進んでるということもありますので、飼い主さんは愛犬の体調の変化などには気を付けて見てあげましょう。

プードルは、小型化される程、体が大きなスタンダード・プードルより神経質になる傾向があるようです。そのため、トイ・プードルは感覚が鋭く、繊細なところがあり、引っ越しなどの環境の変化でストレスを抱えやすいところがあります。また、飼い主さんに対して甘えん坊で、依存心が強く、一時も離れたくないという子が多いので、留守番をさせる時は、頭を使うようなおもちゃなどを置いておくと良いでしょう。

トイ・プードルの被毛

プードルの被毛は、「シングルコート」といい、下毛がないのが特徴です。保温の役割をする下毛がないので、一見モコモコしていて暖かいように見えますが、寒さには弱い被毛の持ち主になります。
「毛がモコモコしているから、冬に上着なんて着せなくていい!」と思っている方もいるかもしれませんが、愛犬が寒くて震えてしまっている場合は、迷わず上着を着せてあげましょう。

また、プードルの被毛は、換毛期がなく、毛は抜けづらいのですが、毛玉になりやすいため、こまめにブラッシングをする必要があります。この犬種のブラッシングに関しては、毎日欠かさないことが必要となります。
「毎日のブラッシングは億劫で・・・」という方は、トリミングで被毛を短くカットすることで、手入れが格段に楽になりますよ。

プードルの被毛のカラーは、「ブラック」「ホワイト」「レッド」「アプリコット」「シルバー」「ブラウン」「クリーム」「ブルー」などの単色のみが認められています。

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トイ・プードルがかかりやすい病気

トイ・プードルは「眼瞼内反症」などの眼科的疾患が多いようです。眼瞼内反症とは、簡単に言うと逆さまつ毛のことで、下瞼が内側に反り返ってしまう状態になることを言います。軽度の場合は、下まつ毛を抜くことで治まりますが、重度の場合は瞼の整形手術を行います。
日頃から目ヤニや涙が出ていないかなど、目のチェックは欠かさずしましょう。

また、「特発性てんかん」も、トイ・プードルに多い病気とされています。特発性てんかんとは、検査をしても脳に腫瘍や炎症などの異常がないにも関わらず、神経細胞に異常が起こることにより発症する病気で、全身が痙攣し、意識を失い、失禁する「全般発作」や、顔の一部や四肢が痙攣する「部分発作」といった症状が見られます。

そして、トイ・プードルは、「膝蓋骨脱臼」という病気も気を付けなければいけません。この病気は、後ろ足の膝蓋骨(膝のお皿)が正常な場所から、内側か外側にずれてしまう(脱臼する)状態になる病気です。

最初のうちは気付かない場合も多く、放置していると、どんどん悪化していきます。愛犬が散歩中スキップしたり、足を上げて歩くような素振りを見せた場合は危険信号です。
膝蓋骨脱臼を予防するためには、まず膝に負担をかけないことです。フローリングなどの硬く滑る床には、カーペットやラグを敷きましょう。

トイ・プードルと暮らすために

トイ・プードルは、犬の中で最も体臭が少なく、毛も抜けづらいので、アレルギーを持つ飼い主さんでも室内で飼育できることが多いようです。しかし、臭くないからと手入れを怠っていると、アッという間にフェルトのような毛玉を作りますので、定期的なトリミングや毎日のブラッシングは欠かさず行いましょう。ブラッシングに慣れさせるためにも、幼少期から体のどこでも触らせるようにしておくことが大切です。

トイ・プードルの飼い主さんの「あるある話」ですが、トイ・プードルはまるで人間の子供のような素振りをするので、背中にチャックが付いていて、開ければ小さい子供が「ジャーン!」と飛び出てくるのでは?!と感じることが多々あります。また、長く一緒に暮らしていると、何を考えているのか、お互いにお見通しにもなります。

犬のような犬でないような・・・。意思疎通ができてしまう不思議な犬の世界。プードルを飼っていない方も一度覗いてみたくはないですか。

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