ミニチュア・シュナウザーを飼っている方もこれから飼いたいと思っている方もいるとおもいますが、ミニチュア・シュナウザー飼う上でどのような事を理解し、気を付けなければならないのでしょうか?今回は「ミニチュア・シュナウザー」について、特徴や性質、飼育上の注意点などをチェックしてみましょう。
ミニチュア・シュナウザーとは
ミニチュア・シュナウザーと言えば、
- 眉毛が長く
- 口ひげがあり
一見お爺ちゃんのような外見で知られています。
そんな見た目とは正反対で、実際は、
- とてもタフ
- 瞬発力がある
- 愛嬌たっぷり
の犬種です。
シュナウザーの名前は、ドイツ語で「シュナウツ(口ひげ)」、「シュナウザー(小さいひげ)」という、この犬種にぴったりの由来からきています。
とてもユニークな外見と名前のミニチュア・シュナウザーですが、テリアの中では「最良の家庭犬」と言われています。
ミニチュア・シュナウザーのルーツ
ミニチュア・シュナウザーのルーツは、19世紀後半に農作業やネズミ捕獲のため、スタンダード・シュナウザーを元にドイツで作られた小型犬です。
交配には、このスタンダードシュナウザーの他、アーフェン・ピンシャーやプードルを掛け合わせて作られました。
シュナウザーという犬種は、
- ジャイアント
- スタンダード
- ミニチュア
の3種類ありますが、一番古いのは、スタンダード・シュナウザーです。
「ジャイアント」と「ミニチュア」は、スタンダード・シュナウザーを改良した犬種になります。
ドイツでは1899年からミニチュア・シュナウザーとスタンダード・シュナウザーとは別犬種として扱われていましたが、アメリカの愛犬家団体「AKC(アメリカン・ケネル・クラブ)」がそれぞれ別々の犬種として扱うようになったのは1933年になってからと言われています。
ミニチュア・シュナウザーの性格
ミニチュア・シュナウザーの性格は、とても陽気で明るく、好奇心旺盛でエネルギッシュな性格を持つ犬種です。
そして、従順でとても愛情深いので、最良の家庭犬となるでしょう。
他のテリアと比べ、闘争心もそれ程強くはないのですが、怖いもの知らずな所があります。
いざという時が来たら、飼い主さんを守るため、勇敢に向かっていく性質を持ち合わせています。
そのため、番犬にも適しています。
ミニチュア・シュナウザーはとても賢く聡明で、学習能力も高いのですが、頑固な一面もありますので、それなりの躾をして上下関係を作らないと軽く見られることもありますので、愛犬とコミュニケーションを取りながら上手にトレーニングをしていきましょう。
ミニチュア・シュナウザーの被毛
ミニチュア・シュナウザーの被毛は、毛量が少なく硬い毛質の「オーバーコート(上毛)」と、毛量が多く柔らかい毛質の「アンダーコート(下毛)」の「ダブルコート」という被毛を持つ犬種です。
一般的に飼育されてるミニチュア・シュナウザーのトリミングは、クリッピング(バリカンで毛を刈られること)されていることが多く、毛質が柔らかい子が多いです。
中には、ストリッピングといい、ミニチュア・シュナウザー本来の硬い毛や色を保つためや、毛量を増やすために、頭や背中毛を完全に抜くトリミング方法もあります。
これは、オーバーコートを抜くことで毛質が良くなり、アンダーコートを抜くことで通気性も良くなり、皮膚にも良いとされています。
しかし、皮膚も赤くなり、見た目も痛々しく、トリミング費用も高額になるため、日本ではあまりストリッピングするシュナウザーは見かけないかもしれません。
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ミニチュア・シュナウザーの被毛のカラー
- ソルト&ペッパー
ブラック&シルバー
ブラック
ホワイト
「ソルト&ペッパー」の被毛は、異なる毛色が混ざり合っているのではなく、一本一本の毛色が明暗の縞模様になっています。子犬の毛色は、成犬よりも濃いので、ブラック&シルバーと見分けがつきにくい子もいます。
「ブラック&シルバー」は目の上や頬、ヒゲや足、肛門周辺などが真っ白で、他は黒一色になります。黒と白のコントラストがハッキリしています。
「ブラック」はアンダーコートもオーバーコートも黒一色のもの。胸に多少の白い斑点は認められます。
「ホワイト」もアンダーコートとオーバーコートが白一色のものとされています。
ミニチュア・シュナウザーの飼育時に気を付けるべき事とは
ミニチュア・シュナウザーのオスは、遺伝的に「尿結症」になりやすいと言われています。
血尿や頻尿になり、膀胱炎のような症状が見られたり、何日も尿が出ない状態が続くと命に関わることもあります。
日頃からおやつの与えすぎなどには気を付けましょう。
健康に必要な栄養素でも、余分に摂った分は尿中に排出され、結石症になる可能性が高くなります。また、冬期は飲水量が減りやすいので、気を付けて見てあげましょう。
また、ミニチュア・シュナウザーは「進行性網膜萎縮」という病気にも気を付けたいです。
この病気は、網膜が萎縮して正常に働かなくなる遺伝子の病気です。まず、視力が低下して夜に目が見えなくなり、そのうち日中も見えなくなり、最終的には失明します。
他にも「若年性白内障」など、あらゆる眼科疾患にかかりやすいと言われているので、日頃から目のチェックは欠かさずしましょう。
その他、ミニチュア・シュナウザーの耳は、耳の中まで毛で覆われています。
立ち耳の犬種に比べ通気性が良くないため、耳の中が蒸れたり、カビや雑菌などが繁殖しやすく、「外耳炎」などの原因になります。暑い夏や湿気が多い季節は特に気を付けて、こまめな耳掃除が必要です。
ミニチュア・シュナウザーのルーツと飼い方!【特徴や飼育の注意は?】のまとめ
ミニチュア・シュナウザーは抜け毛が少ないため、室内で飼育されてもほとんど汚れることがありません。犬のアレルギーにもなりづらいと言われています。
ミニチュア・シュナウザーはいつも元気でパワフル。見ていて飽きることがありません。いつも何かしら家族を楽しませてくれます。
そして、他の動物との相性も良いので、多頭飼いにも向いています。
しかし、仲間意識が高い分、吠え癖もつきやすく、一緒になって吠えることがあります。最高の家庭犬になるためにも、日頃からトレーニングしていきましょう。
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