うさぎの老齢化について考えてみる事は大切です。「まだまだうちのうさぎは大丈夫」と思っていても、気がつけばあっという間に老齢うさぎになっているもの。そこで今回は、より健康的な老後を迎えられるように、うさぎの若いうちから心がけていきたいポイントについて解説していきます。

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うさぎの寿命と老後

月日はあっという間なもので、かわいかった子うさぎから半年も過ぎれば、すでに大人のうさぎの仲間入り。そんなうさぎですが、寿命はおおよそ10歳前後。15歳も生きれば長生きな方になります。

うさぎが若い内は、ピョンピョン跳ねて遊んでいるので、老後の心配なんて必要ないかもしれませんが、年とともに弱い部分や体力、免疫力なども低下してくるため、どうしても病気をしてしまったりということも考えられます。

より健康に、より長生きをしてもらうためには、この若いうちから老後に備えて、丈夫な体つくりをする必要があります。どうしても老化には逆らうことは出来ませんが、より元気なおじいちゃん・おばあちゃんうさぎになってもらうために、飼い主さんが若いうちから老後に備えての健康管理を徹底してみましょう。

運動は長寿の秘訣?

うさぎが老化してきたなと気が付くのは、ちょっとした段差を昇り降りしなくなったり、活動的でなくなる様子が見られる頃ではないでしょうか。うさぎも人間と同様に、足腰が弱っていってしまいます。

老齢期を迎えたら、ケージのセッティングや遊ばせる場所はできるだけフラットにしてあげることが望ましいですが、こうしたフラットな状態を若いうちから始めるのは、足腰が鍛えられなくなるのでやめましょう。

若い頃には遊びも大事な仕事です。ケガをしない程度にケージ内には高低差のあるセッティングを行い、上下運動が行えるようにすることで、足腰を自然と使うようになるので運動不足の解消や筋力の低下を防いでくれるでしょう。また、定期的に今や「うさんぽ」等で運動を兼ねて散歩させることも効果的です。

その際に気をつけたいのは「ストレス」です。うさぎが落ち着くような環境で遊ばせるようにし、なるべくストレスを感じないような生活を送らせることも大事な要素となります。

肥満体型は病気の元

かわいがっているうさぎなので、たくさん美味しいものを上げたくなる気持ちはわかりますが、肥満体型になるほどに、おやつやペレットを与えるのはやめましょう。肥満体型になってしまうと、前述の足腰への負担も大きくなるため、老後になると足腰を痛めてしまうだけでなく、運動すること事態がおっくうになってしまうため、体内でも適切な蠕動運動が行われず、体内の巡りも悪循環となってしまいます。

牧草はチモシーを与えていますか?アルファルファばかりをあたえていませんか?アルファルファは食いつきもよい牧草ですが、高タンパク質な牧草でもあり、カルシウムも豊富です。栄養満点ではありますが、カルシウムの過剰摂取や、高タンパク質のために肥満体型に拍車をかける可能性もあります。

牧草は、栄養バランスも平均的なチモシーを与えるようにし、過剰摂取や高タンパク食をやめるようにしましょう。また、ご飯以外にもおやつを与えている際には、1日1回のおやつタイムから、2日に1回など、おやつを与える頻度を控えるようにするか、与えるおやつは「お菓子」ではなく、野菜や果物などに変えるのも一つのポイントです。

まずは、肥満体型を改善させるようにし、より健康的な食生活を送れるようにしてあげることが大事です。また、こうした食事の管理だけでなく、運動も一緒に取り入れるようにし、少しでも体を動かす機会を増やしてあげると良いですよ。

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いきつけの動物病院を作る

意外に大事になってくるのが、若い頃からかかりつけの動物病院を作る事です。いざとなった時にあちこちの動物病院を探さないようにすることも大事ですが、おなじ先生に長年診てもらうことも、意外と大事なことなのです。また、行きつけの動物病院を作ると、看護師さんにも覚えてもらえ、先生だけでなく、看護師さんも色々な変化について教えてくれることも。

1年に1回の定期診断をすることが望ましいですが、こうしていきつけの動物病院を作ることで、飼い主さんの不安も少しは解消されるだけでなく、うさぎ本人も少しでも慣れた動物病院で診断することで、ストレスも少しは違ってくるはずです。うさぎにとって、ストレスは気をつけなければいけない要素なので、少しでもストレスを軽減させるよう、こういった工夫も取り入れていきたいところです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。当たり前の事が多いのですが、意外と意識的に行っていなければ、いざ老後が近づいた頃に始めても効果はあまり期待出来ないことばかりです。こうした当たり前の事の積み重ねが、若い頃から行えれば、老後になった頃にも慌てずに済む可能性が高いです。

また、うさぎはストレスに弱いと触れましたが、好奇心旺盛な若いうちに色々な経験を積ませることでも、ある程度骨太な性格に育っていきます。飼い主さんが神経質になって育てていると、うさぎにも神経質が移ってしまうので、若い頃はとにかく遊ばせて、一緒に触れ合って遊んであげましょう。

そうすることで、うさぎの性格も明るいストレスのかかりにくい性格に育ち、また足腰も鍛えられていくことでしょう。また、飼い主さんがうさぎに与える食べ物の栄養や、配合されている成分に詳しくなることも、うさぎの健康維持につながります。

より元気な老後を過ごせるために、うさぎが若いうちから地道に健康を積み重ねていくようにしましょう!

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