鳥のくちばしや羽は生命線の一つでですが、このくちばしや羽、皮膚などが病気になることによって、様々な症状や、生活に影響を及ぼす場合があります。今回は鳥のくちばしや皮膚、羽などに関わる病気について解説していきます。
鳥の病気のシグナル
鳥にも小さな種類や大きな種類がいますが、鳥の体調がわるかったり、病気を引き起こしている時のシグナルはほぼ同じ症状や状態が見られます。
鳥の体調が悪いときには、羽を膨らましてじっとするなどの様子も見られますが、状態が悪いときには見た目にも変化が起きる場合もあります。
特に「羽」や「くちばし」といった箇所は、鳥がトラブルを抱えている際のシグナルが出やすい箇所でもありますので、日頃から愛鳥と触れ合っていればすぐに気が付くこともできる場合が多いです。
しかし、こうした変化も飼い主さんがどうして変化しているかを把握していなければ、ピンとくることも無いでしょう。そのため、飼い主さんは鳥の特徴についてある程度理解しておくことも大事なのです。
くちばしに異常が見られる場合は?
鳥にとってくちばしは病気のシグナルが発生し易い箇所でもあり、栄養状態や体調の変化が見られやすい部分にあたります。
もし、飼っている鳥のくちばしの様子がおかしい場合には、まずは栄養状態について考えてみましょう。
極端に偏った食事ばかりをしていないでしょうか。
人間の食べ物等を過度に与えていないでしょうか。
鳥のくちばしに異常が見られる理由は様々ありますが、栄養のバランスが崩れることでも、くちばしに影響が現れます。
人間でも同じですが、極端な食生活は病気を引き起こしてしまいます。くちばしの様子が「少し」おかしいなと感じたら、まずはこうした食生活を振り返ってみてみましょう。思い当たる事があればすぐに改善するべきです。
くちばしの変形は肝臓疾患の疑いも
また、くちばしが伸びすぎていたり、変形していたりと、極端に変形していっているようであれば、もしかすると肝臓疾患が疑われます。
肝臓疾患にも様々な病気があるので一概にこれとはいえませんが、くちばしの変形が見られる鳥には、肝臓疾患が多くみられるケースが多いのです。
くちばしの変形の原因が「感染性」のものなのか、「腫瘍」などによるものなのかは検査を行わなくてはわかりません。しかし、肝臓の病気を引き起こすことで、くちばしに影響が見られる場合が多いので、飼っている鳥のくちばしに変形が見られる場合には、すぐに鳥の診断ができる動物病院へ診察に行くようにしましょう。
その際には、どのくらいから変形してきていたのか、どういった飼育環境なのかも正確に伝えられると良いでしょう。
羽に異常が診られる場合は?
鳥は体調が悪くなると、じっとうずくまるようになり、羽を膨らませて目を閉じるような行動を見せます。
羽を膨らませてじっとしている場合には、鳥が寒がっている可能性もあるため、まずは鳥の周辺の気温を上げてあげましょう。極端に温度をあげても良くないので、最低でも周辺の気温を25℃以上に上げるようにしましょう。
様子を見ながら、まだ寒がっているようであれば30℃位まで調節してみます。
また、鳥の保温には、市販されているひよこ電球が最適です。
熱のこもりやすい状態にし、ひよこ電球を近くに当ててあげましょう。こうすることで、周辺の温度も徐々にあがっていきますので、人間用の暖房等を当てるのではなく、こうした局所的に保温できるもので対応してみるようにしましょう。
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羽を膨らましている時には
決して寒いような状況ではないのに、羽を膨らませている場合には他の要因が疑われます。
- 間違って何か異物は食べていないでしょうか。
- 人間の食べ物を誤って食べてしまっていないでしょうか。
考えられる要因はこのように様々ですが、温度による変化や異物を食べたわけでもなく、じっと羽を膨らましている状況が続いているようであれば、念のためすぐに動物病院へ診断しにいくようにしましょう。
鳥が羽を膨らまし、じっとしているのは状態としてはあまり良い状態とは言えません。できるだけ早急に対応しなければ、万が一ということにもなりうるので、すぐに動物病院に行くことをおすすめします。
特に問題がなければよいのですが、何かしらのトラブルが考えられますので、気をつけてみましょう。
蝋膜に変化が見られる場合には
鳥の蝋膜(鼻の部分)に変化が見られる場合にも、時には病気の疑いがある場合があります。
セキセイインコなどでは、性別によって色も変化していき、また、発情期などでも変化が見られる場合がありますが、あまりにも黒ずんだり、形が崩れていたりする場合には栄養バランスの崩れや、なにかしらの疾患か見られる場合もあるのです。
くちばしと同じく、栄養過多になっている場合や栄養が不足している場合、蝋膜にも症状が見られる場合がありますが、同じく肝臓疾患の疑いもあります。
他にも生殖器系の疾患によって引き起こされる場合や、ウイルス性鼻腔炎といった呼吸器系の疾患を患っている場合もありますので、心配なようであれば一度、受診することをおすすめします。
他の鳥にもうつる場合も
羽やくちばしに変化が見られるケースにも色々ありますが、ウイルスによる場合や環境の変化などによるもので体調を崩してしまっている場合、他の同居している鳥にもうつる場合があります。
かならずうつるとはいえませんが、同居している鳥の免疫力が低下している場合には十分に注意しなければなりません。体調を崩している鳥が引き起こしている原因によっても注意すべきポイントは変わりますが、基本的には同居している鳥も同じ状態になると考えていて損はないでしょう。
十分に注意しながら鳥の様子を観察するようにし、同じような変化がないか確認しましょう。また、飼育環境もできるだけ快適な状態をこころがけ、それ異常、症状を悪化させない工夫も行わなくてはなりません。
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鳥を診断できる動物病院は意外と少ない
近所にもたくさん動物病院があると思いますが、その大多数は犬と猫を専門とした動物病院であるでしょう。
うさぎやフェレットまでなら、まだ診ることのできる動物病院もあるようですが、鳥となると診断できない動物病院も多いのです。
飼っている鳥が、特に病気をしていなくとも、万が一ということはあります。そんなときのためにも、予め動物病院をリサーチしておくのは大事なことなのです。
動物病院と言ってもすべての動物病院が鳥に対応できるかどうかはわかりません。行ってから知るよりも、事前に調べてから行ったほうが時間も無駄にしませんし、処置も早く出来ますので安心です。
こうしたときのためにも、事前に鳥の診断も行っている動物病院を探しておくようにしましょう。
獣医師との相性も大切です
いざ、動物病院に連れて行かなければいけないとなっても、診られない病院が多ければ、それだけたらい回しにされてしまい、間に合うものも間に合わなくなってしまっては大変ですので、前述の通り予め動物病院をリサーチしておくことは大切です。
しかし、それだけではまだ少し不安な要素も。日頃から鳥を診られる動物病院をリサーチしておくようにし、さらに、健康診断でも良いので一度は利用してみましょう。鳥を診ることができるかどうかだけではなく、飼い主さんが獣医師の先生と話がしやすいか、信頼ができるかというのも大切なポイントです。
こうすることで、万が一の事態になったときにも比較がしやすく、また、こちらとしても安心感が違いますよね。
鳥のくちばしや羽などの病気と症状とは?【対応できる動物病院もチェック!】のまとめ
鳥は病気になっても症状が見られにくく、また成長による変化もあるため、一概に病気と判断することができにくいです。
そのためにも、鳥を診ることのできる動物病院を調べておく必要があるのです。
鳥を診ることのできる動物病院は意外と少ないというのは残念な事ですが、中には鳥専門で病院を開いている場所もありますので、近隣の動物病院を探してみましょう。
鳥の体は犬などに比べても小さいため、少量と考えていても、鳥にとっては大量だったりもします。
ちょっとの変化が、あとあと大きな症状へと変わってきますので、ちょっとした変化を感じた場合には、注意深く観察するようにし、また、日頃の生活環境を振り返り、特に変化がなかったかを確認するようにしましょう。
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