ペットとして鳥を飼うならば、ヒナ鳥から育て上げたいと考えると思いますが、ヒナ鳥の飼育には少々コツが必要になります。難易度はやや高いですが、今回はヒナ鳥の飼育のコツとポイントについて、解説していきたいと思います。

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ヒナ鳥について

最近ではあまり見かけなくなりましたが、一昔前までは生後数週間のひな鳥が販売されていました。今よりも、動物愛護の観点で見られていなかったこともあり、こうした生後間もないヒナ鳥が売られていたわけですが、ヒナ鳥は免疫力や抵抗力もまだまだ低いため、非常に気を使いながら育てていかなければ、命を落とす可能性も高いのです。

現代においては、そこまで小さいヒナ鳥を見かけることもなくなりましたが、それでもまだまだヒナ鳥なので、育て方には最新の注意を払う必要があります。
具体的には、食べ物や環境、また温度管理という点においても、気をつけなければいけません。

ヒナ鳥の食事について

鳥には小型のセキセイインコや文鳥、コザクラインコ、中型にはオカメインコ、大型ではヨウムなど、一言で鳥といってもサイズも違えば種類も大きく変わります。
簡単に説明すると、大型になればなるほど、ヒナ鳥からの飼育は難しくなると考えて良いでしょう。大型の鳥になるにつれ、必要な栄養分や給餌量も増え、また、ちょっとした温度管理のミスが命取りになることもあります。

かといって文鳥やセキセイインコの飼育は簡単かというと、そうではありません。文鳥に関して言えば、1日4〜5回の給餌が必要になり、「素嚢(そのう)」と呼ばれる胃袋のような部分に餌が溜まっているか、消化されているか等の確認が必要になります。

「素嚢」とは

素嚢とは、鳥の胃袋の「手前」にあたる消化器官で、一時的に餌を貯めておき、消化の良い状態にふやかされる部分にあたります。この素嚢で十分に柔らかくなり、徐々に胃に流れていくわけです。

一見すると胃袋が飛び出しているように見えますが、ヒナ鳥ではこの素嚢を確認しながら、餌を与える必要があるのです。素嚢が空の状態が続くことで、もちろん餓死や栄養失調、発育に問題を抱える結果となってしまいます。逆に、素嚢がパンパンなのに餌を与え続けると、消化が追いつかなくなり、餌を詰まらせて命を落としてしまう事もあります。

適切な給餌方法は、素嚢に入っている餌が完全に無くなってから、またパンパンになるまで与えることです。鳥によって消化のスピードも違いますので、こうした間隔をしっかりと観察しながら、適切な間隔で給餌する必要があるのです。

粟玉について

ヒナ鳥を育てる際に使用される「粟玉(あわだま)」。多くのヒナ鳥に使用する餌ですが、ヒナ鳥に与える際は、この粟玉をお湯でふやかしてから与えます。とは言え、この粟玉はなかなかふやけてくれませんので、熱湯をかけておき、約40℃位に温度が下がってから与えるようにします。

もともとヒナ鳥は、親の食べた食べ物を、消化されふやけた状態の物を与えられています。こうした状況に似せるため、人肌よりも少し暖かい程度の温度で与える必要があります。また、冷えてくると途端に食いつきも落ちてきますので、温かいタイミングで与えることが重要となります。

与え方は、スプーンで与える事もあれば、棒状の物に詰め込んで口の中に入れていく道具を使用して与えるなど、特にこれがベストという方法はありません。しいて言うならば、購入したショップが、どのようにして給餌させていたかを確認しておくと良いかもしれません。

大型になるにつれ、栄養素も増やして

文鳥やセキセイインコ等の小型の鳥に与えても良いものですが、コザクラインコ程のサイズの鳥になると、粟玉に加えて他の栄養素も足してあげる必要があります。この栄養素というのは、市販で売られている「フォーミュラ」と呼ばれる製品が一般的ですが、ヒナ鳥に必要なビタミンやカロリーが豊富に含まれているパウダー状の餌です。

このフォーミュラをお湯で溶かし、ヒナ鳥に与えるようにするのです。シリンジと呼ばれる注射型の容器で与えたり、粟玉と一緒に混ぜて与える方法がありますが、粟玉と混ぜて与える場合には、喉に詰まらせないように注意するようにしましょう。
簡単な方法では、粟玉を与え、味噌汁感覚で溶かしたフォーミュラを与える方法が、喉にも詰まらせずに、よく飲み込むようになるのでおすすめです。

特に大型のヨウムなどは、このフォーミュラをかなりの量を必要とし、カロリーを多く与える必要があります。同じヒナ鳥でも、必要な栄養素はだいぶ違ってきます。

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手乗りにするために

ペットとして鳥を飼うならば、もちろん手乗りにしたいでしょう。スムーズに手乗りにさせるためには、ヒナ鳥の頃からのエサやりが大切になります。
方法は簡単です。皿などに置いておく「起き餌」はやめ、必ずヒナ鳥を手のひらに乗せて給餌するのです。

小さい頃から手のひらの感触を覚えさせ、人の手に対する恐怖心を無くすようにします。手に乗せ、スプーンや器具などで餌を与えることで、ヒナ鳥は安全な場所だと認識するようになります。徐々に大きくなり、手の力も付いてきた頃には、手のひらから指に乗せるようにします。最初は不安定に捕まっていますが、徐々に力も強くなり、やがて自然に手乗りになっていきます。

温度管理について

ヒナ鳥を飼育するにあたり、食事の次に重要なのが温度管理です。この温度管理も、大型になるにつれて難しくなります。市販で販売されているヒーターがありますので、このヒーターをヒナ鳥の生活する空間に設置します。

この時、通常の鳥かごでは温度が逃げていってしまいますので、タオルをかけることや、酸欠にならない程度に何かで隙間を塞ぐ事が必要になります。また、ヒーターは大きいサイズと小さいサイズがありますが、文鳥などでは大きなヒーターの温度は暑すぎるため、小さいヒーターで保温するようにします。

温度管理が失敗すると、ヒナ鳥の食いつきにも影響してきて、温度が低く食いつきが落ちてしまうことで、ヒナ鳥も弱っていってしまいます。最低でも25℃以上は保つようにし、昼夜の温度変化が起こらないように、常時保温しておく必要があります。

まとめ

ヒナ鳥の飼育には、まだ注意する点もありますが、大きく注意する点は以上に挙げた点となります。慣れてくれば問題ないと思いますが、はじめは非常に難しく感じるかと思います。また、急に体調を崩したりもしますので、栄養剤は必須となります。

少々コツが必要になるヒナ鳥の飼育ですが、ヒナ鳥の頃から手塩にかけて育て上げる感動は、素晴らしいものがあります。きちんと守るべきポイントを抑えれば大丈夫ですので、チャンスがあればぜひとも挑戦してみてください。

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