フェレットを飼育していくにあたり、いくつかのポイントに注意する必要があります。今回はその中でも子供のフェレットの育て方についてまとめてみましたので、これから飼う方も、飼っている方も確認を兼ねて、確認してみましょう。

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フェレットの子供について

まだまだ片手に収まるくらいに小さなフェレットの子供。まだまだやんちゃですが、すでに性格が見える子もいれば、噛み癖が強い子がいたりと、その性格も様々です。

日本国内で販売されているフェレットであれば、離乳もすまされ、噛み癖もある程度は直っている子がほとんどではありますが、まだまだ抵抗力や免疫力も低いので、十分に注意して飼育するようにし、噛み癖が残っている場合にはしつけを行う必要があります。

食事の管理もしっかりと

フェレットは肉食とはいえ、まだまだ子供のフェレットは、色々な食べ物を消化することができません。そのため、ご飯は出来る限り、消化のし易い状態にしてあげる必要があるのです。人間の子供で言えば、離乳食のような状態ですね。

方法は、市販されているフェレットフードを水、もしくはお湯でふやかすようにし、まだまだはじめの内は、フェレットフードの芯が無くなるまでふやかしてあげる必要があります。

水、もしくはお湯と説明しましたが、水でふやかしたほうが、フード事態の栄養素は破壊されにくいです。しかし、早くふやけるのはお湯で、また、人肌程度に温かいほうが、フェレットの食いつきも良いため、やりやすいやり方はお湯になるでしょうか。フェレットによっても好みの温度もありますので、色々と試してみても良いかもしれませんよ。

成長段階で変えていきましょう

まだまだ小さいフェレットであれば、1日の食事を4回程度に分けて与えるようにしましょう。まだまだ消化機能も発達していないため、消化するスピードが遅かったり、便の状態が不安定になってしまったりもします。ご飯を食べさせてからは、しっかりと便の状態を確認するようにし、便が安定しているか、食いつきは落ちていないかなどを注意深く確認するようにしましょう。

また、長い間、ふやかしばかりを与えていると、顎の発達に影響が及びます。成長段階に合わせて、徐々にふやかす時間を減らし、すこしずつフードの芯が残る状態にして与えるようにしましょう。ふやかす時期の目処としては、だいたい3ヶ月位までとします。3ヶ月が近づく頃には、徐々に芯を残すようにし、3ヶ月を越えてからはカリカリの状態にしていくようにしましょう。また、この頃には1日2回の食事に移行していくようにしましょう。

なかには、なかなかふやかしから離れたがらない子もいますが、ある程度その子の状態をみて、便もしっかりと安定しているようであれば、ふやかしの横にカリカリの状態のフードを置いてみましょう。おやつだと勘違いして興味をしめし、いたずらにかじることでカリカリに移行するなんてこともあるのです。

「トイレトレーニング」も重要です

初めのしつけのひとつとなる「トイレトレーニング」。フェレットにとっては「トイレ」という認識はないので、はじめて連れてきたフェレットが、いたるところに排泄してしまうのは仕方の無いことなのです。

実際にトイレを覚えさせるには、トイレにフェレット自身の排泄した「糞」の臭いを染み付けさせる事が必要になります。また、トイレトレーニングを初めたら、フェレットが失敗した部分は、出来る限り早く掃除・撤去するようにしましょう。

トイレに臭いを置いても、あちこちに失敗した後があると、どこがトイレか認識出来ない上に、フェレットが他の臭いのする場所の方が落ち着くという事もありますので、早めに掃除をするようにしましょう。

フェレットのケアに必要な「保定」

フェレットを飼育するには必ずと言っていいほど必要になる、フェレットの持ち方のひとつ「保定(ほてい)」。この保定を覚えることで、爪を切ることや、歯を磨くこと、耳掃除といったように、子供のフェレットにケアを行う際に、非常にやりやすくなるでしょう。

保定ですが、実はちょっとコツがあって、はじめから上手に出来るわけではありません。また、フェレットの被毛は少し油分があるために、掴んでいる指も滑ってきたりもします。
持ち方に決まりはありませんが、「つまむ」イメージよりかは「つかむ」方に近いかもしれませんね。ちょうど、指を鳴らす時のような状態で、フェレットの首の皮を掴みます。

フェレットは保定されると全身脱力状態になり、体がダラーッと伸び切ります。この状態で耳掃除や色々なケアを施すのです。また、しつけを行う際にも保定は重要です。何か悪いことをしたら、極端な体罰はよくありませんが、よく保定をして鼻先を軽くデコピンしたりします。あまりにこうして躾をしてしまうと、保定事態を嫌がるようになってしまいますが、要所要所でこうした躾を行うことも必要になりますので、何を行うにも保定は必要になるのです。

家の中は「おもちゃ」の宝庫です

食べてはいけないものを食べてみたり、噛じってはいけない電源コードを噛んだりなど、フェレットの標的となる「おもちゃ」は家の中にたくさんあるのです。

しかし、こうしたいたずらがフェレット自身には遊びの延長でも、時に非常に危険な場合だったりもするわけです。先ほども挙げた、電気のコードを噛んで感電することも考えられたり、紙幣や硬貨を置いておいて食べてしまって、手術が必要になる場合も考えられるのです。

何気なく置いている観葉植物にも、注意が必要な場合があります。問題ない植物も多いですが、中には毒素となる植物もありますので、これらの植物が部屋にある場合には、場所を変えるなどして、フェレットの手の届かない場所に移動するようにしてください。

正直な所、手の届く所に置いたりしている飼い主が一番悪いのですが、フェレット自身にも何が悪くて、何が危険かを覚えさせる必要もあるのです。そのために躾をする必要があり、また、フェレットとの信頼関係を築いていくのに必要なやりとりでもあります。非常に大変ですが、根気強く、頑張って躾に挑戦していきましょう。

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噛み癖は早めに対策をしましょう

ファームにもよりますが、フェレットによっては噛み癖が強い子供も多いです。この噛み癖を放おっておくと、フェレットが大人になった時に、より強い力で噛むようになってしまします。こうした事態を防ぐためにも、子供の頃から積極的に噛み癖を直すことに重点を置くようにしましょう。

だいたいのフェレットは半年過ぎ位には噛み癖も収まっていき、色々な事も理解出来るようになりますので、噛まれるのは非常に痛いですが、根気強く躾けていくようにしましょう。
また、こうした噛み癖を直すためにも保定は必要になります。基本的には「噛むと良くないことが起きる」という体験を積み重ねていく事で、噛み癖を減らしていくという方法です。

具体的には「大きな音をたてる」といった方法や、フェレットの嫌がる臭いがやってくるといったように、フェレットにとって「嫌な」事を起こします。
こうすることで、フェレットが驚いたり逃げたりするので、また噛むと「アレ」がやってくるといった感じを植え付けていきます。

インフルエンザに注意しましょう

人間の風邪でおなじみの「インフルエンザ」。じつはこのインフルエンザ、フェレットにも移ってしまう事があるのです。ズーノーシス(人畜共通感染症)となるインフルエンザですが、フェレットがインフルエンザに感染してしまうと、人間と同じような症状が現れます。また、免疫力の低い子供のフェレットが感染してしまうと、最悪の場合、命を落とすこともあります。

インフルエンザにかかっている場合には、部屋を移動し、また1人で飼育している場合には、誰か他の人に世話をしてもらう必要があります。万が一、フェレットにインフルエンザの兆候が見られた場合には、すぐに病院に連れていきましょう。

まとめ

初めは何かと手がかかりますが、子供時代の苦労も、大人になってから思い出してみれば、とても良い思い出となることでしょう。子育てに正解はないかもしれません。その子にあった育て方というのが必ずありますので、今回の記事を参考にしてベースにし、色々な方法を試して、フェレットと2人3脚で成長していくようにしましょう。

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