犬なのに魚を与えるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、近年ではアレルギーを持つ犬が増えてきており、主原料にサーモンを使ったフードが店頭に並べられることが多くなってきています。今回はサーモンを使ったフードについて考えてみましょう。
アレルギー対応食として注目される「サーモン」
数年前から食物アレルギーを持つ犬も増加傾向にあり、それまでアレルギー対応の食材として扱われていた「ラム肉」にもアレルギーを持つ犬が増えてきたため、今ではアレルギー対応の食材として注目されているのが「サーモン」になってきています。
サーモンは鮭と同等に考えられていますが、実際のところは鮭もサーモンも「鱒(マス)」の一種であり、鮭とサーモンも似ているようで、若干の違いがあります。とはいえ、鮭もサーモンも同じように豊富な栄養素を含む魚として知られます。
サーモンは「タンパク質」を摂取できるだけでなく、「ビタミンB群」や「ビタミンD」「ビタミンE」といった豊富なビタミンを含んでおり、疲労回復や成長の促進にも効果の高い食材です。また、注目すべきは「アスタキサンチン」と呼ばれる成分を配合している点です。
鮭の一生を支えるアスタキサンチンの効果
アスタキサンチンは、非常に強力な「抗酸化作用」がある成分で、老化の防止やガン予防にも効果を発揮する優れた成分です。そんなアスタキサンチンですが、アスタキサンチンという名前は聞いたことがあるものの、実際にはどのような作用があるかご存知でしょうか。
アスタキサンチンは、天然の色素の一つで、実は白身である鮭の身が赤いのは、このアスタキサンチンによるものなのです。
抗酸化作用のあるビタミンと言えばビタミンEですが、アスタキサンチンによる抗酸化作用は、実にビタミンEの1000倍とも言われます。海から産卵のために川へと遡上する鮭の体を守るのが、この豊富なアスタキサンチンの効果であると考えられてもいるのも納得が出来ますね。
サーモンには優れた栄養が含まれる
サーモンにはアスタキサンチンのほかにも、「EPA(エイコサペンタエン酸)」や「DHA(ドコサヘキサエンサン)」も豊富に含まれております。
これらの成分は健康的な血液や血管を維持するのに役立ち、脳細胞の活性化にも効果のある成分です。人間用のサプリメントでもおなじみですよね。EPAやDHAを積極的に摂取することで、血液はサラサラに、血管も若返らせることにも繋がります。
また、DHAはがん予防や認知症、網膜反射機能にも予防効果があるとされています。DHAを摂取することで、若返りも期待できる他、脳の活性化にもつながるというわけです。
このように、サーモンは非常に効率よく優れた栄養を摂取することの出来る食材であり、犬に与える食材としても最適なものとなっているのです。
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犬にサーモンの刺身を与えても大丈夫?
栄養は加熱処理することで破壊されてしまいますが、サーモンを加熱処理せずに、刺身のままで犬に与えても問題はないのでしょうか。
その答えとしては「少量であれば問題ない」となります。まず、犬は魚を生で食べる習慣もないため、消化不良に陥る可能性が高いです。そのため、サーモンの刺身を食べてもすぐに下痢をしてしまう場合も多いでしょう。
また、生魚にはビタミンB1の吸収を妨げるチアミナーゼと呼ばれる酵素が含まれます。そのため、生魚を与え続けることでビタミンB1の不足が引き起こされ、場合によっては脚気を始めとした病気を引き起こすこととなります。
もし与えるのであれば少量で、頻度は少なくして与えるのが良いでしょう。一番に安心なのは火を通したサーモンですので、どうしてもという場合でなければ、生魚は控えたほうが良いかもしれません。
「サーモン」は優れた原材料
優れた原材料であるサーモンは、食物アレルギーを回避できるだけでなく、非常にたくさんの栄養を得ることも出来るため、今では注目の食材としてたくさんのドッグフードに使用されています。
多くのフードには、「フィッシュ」という原材料名で表記されていますが、フィッシュといっても色々な魚が存在します。赤身の魚や青魚といったように、魚の中でも色々と違う要素を持ちますが、サーモンに関しては前述の通り、実際は白身の魚ながら赤身の魚として認識されます。
その中でもサーモンは、非常に良質なタンパク質を含み、コラーゲンも豊富な魚です。前述の通り、豊富なビタミンとアスタキサンチンを始めとした成分を含みますが、理想とする摂取の仕方はバランスの取れた食べ方です。これを叶えるドッグフードがオリジンの「6フィッシュ」となります。
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オリジン「6フィッシュ」
世界的に高い評価を得ており、「ペットフード・オブ・ザ・イヤー」を3年連続受賞しているカナダのペットフードメーカーの「オリジン」。オリジンのドッグフードは、高タンパク質・低炭水化物・穀類一切不使用で、「肉類 80%」「フルーツ野菜 20%」「穀物 0%」という、生物学的に適正な比率で成分構成されています。
オリジン6フィッシュは、6種類の新鮮な魚を使用しており、引き締まった筋肉としなやかな皮膚を作るために欠かせないタンパク質が豊富に含まれています。そのタンパク質の保有量は38%という、通常の基準値22%を大幅に上回り、他のメーカーのドッグフードでは類を見ない高タンパクを実現しています。
また、近年では穀物アレルギーを持つ子が多い中、「グレインフリー(穀類一切不使用)」なのが嬉しいですね。オリジン6フィッシュの価格は、2.27kgで6,300円なので、他のメーカーよりは少し高いですが、愛犬に「安心して良いものを食べさせてあげたい!」と考える飼い主さんにはお勧めです。
ニュートロ「ナチュラルチョイス 糖の吸収の健康維持(低GI)成犬用 サーモン&ヒヨコマメ」
ナチュラルチョイスの「糖の吸収の健康維持 サーモン&ヒヨコマメ」は、健康維持のため、食後の適切な糖の吸収時間に配慮して、「低GI」のヒヨコマメを使用しています。
低GIの「GI」とは、食後血糖値の上昇度を数値化したもので、食品に含まれる糖質の吸収が、血液中に入る量を計測したものです。このGIの値が低ければ低いほど「糖分の吸収が緩やかになる=満腹感が持続する」という事になります。
また、生のサーモンを一番多く含む「フィッシュファースト」を用いることによって、犬に必要な栄養素である動物性タンパク質を豊富に摂取できます。さらには、アレルギーが起こりやすいと言われる小麦やトウモロコシや米などを使用しない穀物不使用設計になっています。
ニュートロ商品には、リノール酸を豊富に含むひまわり油が使用されていますので、皮膚や被毛の健康維持に役立ちます。他社メーカーのドッグフードからニュートロ商品に変えてから、愛犬の毛艶や良くなったという話も多く聞きます。
ナチュラルバランス「スウィートポテト&フィッシュ」
ナチュラルバランスの「スウィートポテト&フィッシュ」は、牛肉や鶏肉、ラム肉などの肉類にアレルギーを起こしてしまう子のために作られたドッグフードです。
主原料にはサーモン以外に、他社のメーカーのフードではあまり見られないスウィートポテト(さつまいも)が使用されており、さつまいもは、代謝エネルギー源が豊富で、消化性にも優れているので、肥満向けの子にもピッタリです。
また、穀物不使用ではありませんが、犬がアレルギーを起こしやすい小麦やトウモロコシは使用されていませんので、安心して与えることができるでしょう。その他にも、フードの粒が平べったいペレットタイプで、簡単に噛み砕けるようになっていますので、子犬や老犬でも食べやすい形になっています。
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おやつも「サーモン」がおすすめ
ドッグフードの原材料にサーモンを利用しているのは、この他にもいくつかありますが、もっとより手軽にサーモンを摂取したいのであれば、サーモンのおやつもおすすめです。
サーモンを原材料としたおやつにも色々な物がありますが、中でも多いのがジャーキータイプのおやつでしょう。ジャーキータイプのおやつは、比較的長持ちもしますし、味も美味しいはずです。
また、ふりかけのタイプもありますので、いつものドッグフードにプラスアルファでサーモンのふりかけをふりかけてあげるのも一つの方法です。食欲が落ちている時にはお湯ですこしふりかけをふやかしてあげると、旨味も出るので食欲もアップするかもしれません。
このように、サーモンはドッグフードにも、おやつとしても利用しやすい食材なのです。
さいごに
今回は、サーモンを使用したドッグフードをいくつか紹介させて頂きました。
近年、鶏肉や牛肉やラム肉などの肉類にアレルギーを抱える子が増えてきています。
動物病院で治療するのも良いと思いますが、できれば、副作用があるような抗生物質などを使わずに、日頃食べている食事でアレルギーを改善できたら良いですよね。
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