ハムスターの体に必要なものとサプリメントについて

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ハムスターをより健康に維持するために「サプリメント」を与えたいと考えたことはあるでしょうか。その前に、ハムスターにとってサプリメントが本当に必要かどうか、しっかりと健康管理を行えているかを、まずは見てみましょう。

ハムスターが健康でいられるように

小さな体で愛くるしいハムスターは昔から家庭で飼いやすい小動物として人気がありますね。触れ合って遊べる大きさが魅力の「ゴールデンハムスター」や、小型で色々なカラーバリエーションがある人気の「ジャンガリアンハムスター」、すばしっこい動きで見ているのも楽しい「ロボロフスキーハムスター」など、ペットショップなどで選ぶ楽しさがあります。

寿命は、犬や猫などと比べると、約2～3年と短いハムスターですから、健康で少しでも長く元気に過ごしてもらいたいと思うことでしょう。その為には、ハムスターにとって、どのようなものが必要なのか知っておく必要があります。

ハムスターに必要なもの

【食べ物】
ハムスターの主食には、ペレットが最適です。栄養バランスが良く、ハードタイプのものは「歯」の伸びすぎも防ぐ役割もあります。

【運動】
野生のハムスターはかなりの距離をエサを求めて歩く生活をしていて、ペットとして飼われているハムスターには意識して運動させることが大切です。人間と同じように、運動不足は、肥満の元になり、太りすぎると、心臓病、肝臓病、糖尿病、皮膚病など私たちと同じような病気になるリスクがあるのです。ケージに、「回し車」や「トンネル」など遊べるおもちゃをつけてあげましょう。

【毎日の健康チェック】
エサの交換、飲み水の補充、汚れた床材の交換など毎日のお世話の際に、ハムスターに変わったところは無いか、健康チェックが大切です。毎日、お世話する時間を決めて行えば、ハムスターの変化にも、より気が付くことが出来るでしょう。

【飼育環境の管理】
ハムスターの家となるケージ内は、いつも清潔にしていなければいけません。エサの食べ残しを取り除かず腐らせてしまったり、フンや尿で汚れた床材をそのままにしていたりして、不衛生な環境で過ごさせていると、ハムスターにストレスがかかり、それが元で病気になったり、不潔な場所からの菌が原因で、命に関わる病気になってしまう可能性があるのです。

上記に挙げた他にも、温度変化に敏感なハムスターは暑過ぎたり、寒過ぎたりという環境でも体調を崩してしまうので、ケージの置き場所にも気を配り、クーラーや暖房器具を使う時には注意するようにしましょう。
ハムスターに与える食事や、最適な環境づくり、お世話など気を付けたい事は色々ありますが、次にハムスターに与える「サプリメント」について触れていきたいと思います。

ハムスターにとってのサプリメントとは？

私たち人間がサプリメントをとることは今、よく見られることですが、普段から健康で普通のペレットを食べているハムスターには、基本的にサプリメントを与える必要性は薄いかもしれません。
そのため、ハムスターの体調が優れない時の「栄養補助」や「代替治療」という目的でのサプリメントで、獣医さんの指示に従って使用することが望ましいといえます。

【免疫力をあげるサプリメント】
「肝臓疾患」「肺炎」「腫瘍」「糖尿病」「腎臓疾患」などの予防として、またはこれらの疾患の悪化を防ぐ目的で使われることがあります。

【栄養補助・栄養強化食】
ハムスターの食欲が低下している時、拒食症を患っている時、毛ヅヤが良くない時に、栄養補助食品として与えるものです。高濃度の液状食や缶詰タイプなどがあり、食事に混ぜて与えることが多いようです。

【乳酸菌を補うサプリメント】
腸の調子を整える目的の「おやつタイプ」としてペットショップなどで扱われています。私たちが食べる市販の無糖ヨーグルトでも代用出来ますが、与え過ぎには注意しましょう。

サプリメント、栄養補助食品には、タブレット（錠剤）、シロップ、粉など色々な形状がありますので、扱いやすいものを選ぶようにしましょう。錠剤が大きい時には、「錠剤カッター」がペットショップなどで売られていますので利用すると便利ですね。

サプリメントは獣医の判断で

ハムスターを元気に過ごさせるためには、栄養バランスの良い食べ物、適度な運動、清潔で過ごしやすい環境、健康チェックが欠かせません。
ハムスターは、体調の悪さを周りに悟られないようにする習性があり、これは天敵に狙われないようにするという、野生のハムスターの習性の名残がある為です。そのため、飼い主の私たちが毎日、ハムスターの体調管理に気を配らなければいけませんね。

ハムスターも歳をとれば、心不全や白内障など、いわゆる「成人病」がみられる場合があります。この成人病は、日頃の食事が原因と考えられます。ビタミン、食物繊維など栄養バランスの良い食事、低脂肪、低塩分のものを与えるようにしてましょう。

また、サプリメントを与えたい場合は、獣医さんの判断を受けた上で与えたほうが良いと思われます。自分の判断で与えていた場合、サプリメントの摂り過ぎで体調が悪化してしまうことになっては意味がありません。このようなことを避けるためにも、ハムスターを飼う時には、かかりつけの獣医さんを見つけておくことも大切です。