今やネット通販と言えば「楽天」か「アマゾン」がメジャーなネット通販サイトとなっていますが、ランキングや評価は本当におすすめのドッグフードと言えるのでしょうか。

そこで今回はアマゾンの評価ランキングで上位のダイエットフードについて見てみたいと思います。

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ランキングは信頼できる?


ネット通販大手のアマゾンでは様々なドッグフードが販売されています。あまりの多さにフードが決まっていなければ迷ってしまう事もありますよね。また、使用した人の「評価」が付くことで、おすすめのドッグフードがわかるシステムとなっていますが、本当にこうした商品はおすすめなのでしょうか。

さらにネット通販では価格面でも重要なポイントを占めているため、中身よりも価格重視というケースも少なくないでしょう。場合によってはただ安いだけで、中身が評価と伴っていないというケースも見受けられます。

特にダイエットフードとなるとダイエット効果が試されるため、使用した飼い主さんの評価は気になるところですよね。そこで今回はランキング上位に掲載されたドッグフードを検証、原材料や成分について見てみたいと思います。

検索の条件は

・体重管理用
・成犬用
・星4つ以上

を条件にしてみました。

ヒルズ サイエンスダイエット

上記の検索内容で一番始めに掲載されていたのが「ヒルズ サイエンスダイエット 肥満傾向の成犬用 アダルト」でした。価格は現時点(2018/12/14)で3kgが1,854円。評価は80件のレビューで星4つの評価となっています。

ヒルズはペットフードメーカーの中でも特に有名なブランドで、サイエンスダイエットはヒルズの主力商品でもあります。そんなヒルズのサイエンスダイエットの中でもダイエット用となるのがこの「肥満傾向の成犬用」です。

サイエンスダイエットの通常の成犬用と比較してカロリーは16%OFF、脂肪分は26%OFFといったように、サイエンスダイエットの中ではかなりヘルシーなラインナップとなっています。

【ヒルズ サイエンスダイエット ライト 小型犬用 肥満傾向の成犬用 原材料】
トリ肉(チキン、ターキー)、トウモロコシ、小麦、エンドウマメ、コーングルテン、米、トリ肉エキス、セルロース、動物性油脂、ビートパルプ、植物性油脂、ポークエキス、亜麻仁、トマト、柑橘類、ブドウ、ホウレンソウ、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、リジン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)、カルニチン

【ヒルズ サイエンスダイエット ライト 小型犬用 肥満傾向の成犬用 成分】
タンパク質:22%、脂質:9%、粗繊維:15%、灰分:6.5%、水分:10%、オメガ6脂肪酸:2.20%、オメガ3脂肪酸:0.25%、カロリー(100gあたり):約314Kcal

主原料は動物性タンパク源が使用されており、合成添加物も使用されていませんので安心なドッグフードではありますが、グレインフリーではありませんので、穀物が使用されています。穀物は炭水化物となりますので、正直なところダイエット用としては不向きかもしれません。

アイムス


150件のレビューで星4つと高評価だったのが「アイムス 成犬用 体重管理用チキン 小粒」でした。価格は現時点(2018/12/14)で5kgが2,994円。

アイムスも国内では有名なペットフードメーカーの一つで、量販店でも多く見かけるドッグフードの一つですね。原材料は以下のとおり。

【アイムス 成犬用 体重管理用チキン 小粒 原材料】
トウモロコシ粉、肉類(チキン、ターキー)、小麦、ソルガム、大麦、動物性油脂*、乾燥ビートパルプ、チキンエキス、乾燥卵、発酵用乾燥酵母、フラクトオリゴ糖、亜麻仁、L-カルニチン、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、イノシトール、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、ミネラル類(亜鉛、カリウム、カルシウム、クロライド、鉄、銅、ナトリウム、マンガン、ヨウ素、リン)、アミノ酸類(メチオニン、リジン)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物)*ミックストコフェロールで保存

【アイムス 成犬用 体重管理用チキン 小粒 成分】
タンパク質:19%、脂質:9%、粗繊維:4.5%、灰分:7.7%、水分:9%、カロリー(100gあたり):約339Kcal

主原料は「トウモロコシ粉」となっており、次いで「肉類(チキン、ターキー)」、次に「小麦」と穀物の使用量がやや多め。穀物アレルギーを持っている犬には与えることができません。

成分はタンパク質が19%、脂質は9%、カロリーが339Kcalと、前述のサイエンスダイエットと比べるとあまりパンチのない内容とも言えます。穀物類を主原料に置いている時点で、あまり好印象な内容とは言えません。

ナチュラルバランス

23件のレビュー中、星4つの評価だったのがプレミアムフードとして知られるアメリカ原産「ナチュラルバランス」の「リデュースカロリー」です。

ナチュラルバランスは食物アレルギーに配慮したラインナップが豊富で、取扱店はあまり多くはありませんが、非常に良いフードブランドの一つです。

【ナチュラルバランス リデュースカロリー 原材料】
玄米・鶏肉・ダック肉・ラムミール(乾燥肉)・オートミール・大麦・ポテト・ニンジン・ポテトファイバー・チキンミール(乾燥肉)・鶏脂肪(天然混合トコフェロールで酸化防止)・自然風味・キャノーラオイル・ビールイースト・サーモンミール・サーモンオイル・亜麻仁・塩化カリウム・塩化コリン・タウリン・ほうれん草・パセリフレーク・クランベリー・リジン・L-カルニチン・ユッカ・ケルプ・ビタミンE・鉄蛋白・亜鉛蛋白・銅蛋白・硫酸鉄・硫酸亜鉛・硫酸銅・ヨウ化カリウム・一硝酸チアミン(ビタミンB1)・マンガン蛋白・酸化マンガン・アスコルビン酸・ビタミンA・ビオチン・D-カルシウムパントテン酸塩・硫酸マンガン・ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)・ビタミンB12・リボフラビン(ビタミンB2)・ビタミンD3・葉酸(ビタミンB)

【ナチュラルバランス リデュースカロリー 成分】
タンパク質:16.5%、脂質:6%、粗繊維:5%、水分:10%、オメガ6脂肪酸:1.7%、オメガ3脂肪酸:0.3%、カロリー(100gあたり):約306Kcal

主原料は「玄米」となっており、次いで「鶏肉」「ダック肉」「ラムミール(乾燥肉)」と続きます。

前述では「穀物」はダイエットには向かないと説明しましたが、その理由の一つとして穀物が消化しにくいという事が挙げられます。ただし、この消化しにくい成分は「グルテン」であり、穀物アレルギーを引き起こすのもこの「グルテン」が原因となっています。

穀物すべてがグルテンを含むわけではなく、グルテンは「小麦」や「トウモロコシ」などの穀物類に多く含まれています。このグルテンを含まない穀物もあり、こうした穀物を利用した「グルテンフリー」のドッグフードも多く存在します。

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グルテンフリーのダイエットフード

ナチュラルバランスは上記で触れた「グルテンフリー」のドッグフードにあたり、穀物アレルギーに配慮しているだけでなく、消化吸収にも優れているドッグフードと言えます。

ダイエットフードとしても最適な内容で、カロリーは306Kcal/100gと低カロリー。脂質も6%なのでしっかりとダイエットを行うことが出来るでしょう。ダイエットではカロリーや脂質を抑えたドッグフードを与えることも大事ですが、消化吸収の良いドッグフードを与えることも重要です。

消化しにくいドッグフードを与えていると、いつまでも体内に食べ物が残っている状態になり、体への負担が増すばかりか肥満を引き起こしてしまう要因となります。ダイエット中は出来る限りスムーズに消化でき、スムーズに栄養吸収ができるドッグフードが理想的と言えます。

ニュートロ

プレミアムフードブランドとして知られるニュートロ社のダイエットフードが「ナチュラルチョイス 減量用」です。少し前までは「体重管理用」が販売されていましたが、リニューアルして「減量用」として販売されています。

同社比較では成犬用との比較でカロリーが19%オフ、脂質は33%オフとヘルシーな内容になっています。

【ニュートロ ナチュラルチョイス 減量用 成犬用 チキン&玄米 原材料】
チキン(肉)、玄米、ラムミール、レンズマメ、米糠、セルロース、エンドウタンパク、チキンミール、エンドウマメ、大麦、ビートパルプ、タンパク加水分解物、サツマイモ、アルファルファミール、鶏脂*、リンゴ、ブルーベリー、ニンジン、マリーゴールド抽出物、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、イノシトール、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、ミネラル類(カリウム、クロライド、セレン、ナトリウム、マンガン、亜鉛、鉄、銅)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、クエン酸) *ミックストコフェロールで保存; タンパク質 25.0%以上、脂質 7.0%以上〜10.0%以下、粗繊維 11.5%以下、灰分 10.0%以下

【ニュートロ ナチュラルチョイス 減量用 成犬用 チキン&玄米 成分】
タンパク質:25%、脂質:7%、粗繊維:11.5%、灰分:10%、水分:10%、カロリー(100gあたり):約295Kcal

主原料は「チキン(肉)」と動物性タンパク源がしっかり使われています。続いて「玄米」が配合され、動物性タンパク源の「ラムミール」と続きます。

成分はタンパク質が25%と今回比較したフードの中では一番の高タンパクな内容。脂質は7%、カロリーは100gあたり295Kcalと、こちらも最も低カロリーな内容となっています。

プロ目線から見たダイエットフード


今回はアマゾンで販売されているダイエットフードのランキングに沿ってフードを紹介してきました。いずれの商品も星4つ以上の高評価なダイエットフードですので、内容的にも優れているものばかりと言いたいところですが、フードの内容については実際のところ、大きな差があるといえるでしょう。

ランキングでは上位であっても、やはりネットショッピング内の口コミや評価ではドッグフードの内容を図ることはできません。価格が安価で愛犬の食いつきが良ければ良いフードと思われる方も少なくはありませんが、食いつきの良さと中身がイコールとは言えません。

ランキングサイトやショップ内のランキングだけに頼らず、あくまでも飼い主さんが愛犬のために知識をつけ、飼い主さんの判断で愛犬のドッグフードを選ぶようにしましょう。

まとめ

アマゾンでのダイエットフードのランキングでは、主に価格の安価なダイエットフードが多く掲載されていました。ドッグフードの価格は原材料やフードの質とイコールである部分が多く、価格の安価なドッグフードは原材料に穀物が多様されていたり、動物性タンパク源の含有量が極端に少なかったりもします。

ダイエットを行うためのドッグフードではありますが、犬は本来、多くのタンパク質を必要とする動物です。ダイエットを行うことは大事ですが、犬本来の健康を維持できなければ意味はありません。

消化吸収や原材料の質から判断して、今回比較してきたフードの中ではナチュラルバランスとニュートロが最も良いダイエットフードと言えます。他のフードも良い部分はありますが、これらの両フードは一つ抜きん出ていると言ったところです。

ダイエットフードとしても、消化吸収という面で考えても、両フードはおすすめのフードと言えそうです。

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