食いつきの良さに定評のあるドッグフード「モグワン」と、優れた栄養価を持つユーグレナを含んだ「ユーグレナ ドッグフード」。いずれも高品質なドッグフードですが、よりおすすめと言えるのはどちらのドッグフードなのでしょうか。
そこで今回は、モグワンとユーグレナ ドッグフードを比較、特徴や原材料について見ていきたいと思います。
ユーグレナとは?
人間用のサプリメントでもおなじみの「ユーグレナ」。ユーグレナは5億年以上前に地球で誕生した、非常に珍しい生物。「藻」の一種であるユーグレナですが、同じ仲間として「わかめ」や「昆布」が該当します。
しかし、ユーグレナはこうした藻の仲間とは違い、「植物」と「動物」の中間の生物であるとも考えられています。これはどういうことかと言うと、ユーグレナの性質として、光合成を行う性質に加え、細胞を変形させるという性質も持ち合わせているのです。
光合成を行う生物と言えば「植物」であり、細胞を変形させる生物には「動物」が該当します。ユーグレナはこの両方の性質を持つ生物であり、両方の「栄養素」も含んでいる生物なのです。
59種の栄養を持つミドリムシ
ユーグレナは別称で「ミドリムシ」とも呼ばれます。「ムシ」と言っても緑の「虫」ではなく、前述の通り藻の一種で、非常に豊富な栄養素を含む不思議な生物です。
「植物」としての性質もありますので、植物成分に含まれる13種のビタミンに加え、ミネラルも10種類含んでおり、「動物」としての成分にはアミノ酸類が18種類、魚に含まれるDHAやEPAといった不飽和脂肪酸は13種類も含まれます。
このように、動物としての栄養素も持ち、さらに植物としての栄養素も持つユーグレナですが、さらにユーグレナだけが持つ食物繊維成分を含む5種類の成分を加えると合計で59種もの栄養素を含む特殊な生物がユーグレナなのです。
一つの生物からこのように「肉」と「野菜」等に含まれる栄養素を一度に摂取できるのが、ユーグレナの持つ素晴らしい効果です。
ユーグレナ ドッグフードとは?
上記の通りユーグレナは非常に優れた生物ですが、このユーグレナを豊富に含んだドッグフードが「ユーグレナ ドッグフード」です。では具体的に原材料を見てみましょう。
【ユーグレナ ドッグフード ベーシックタイプ チキン 成分】
鶏肉、小麦粉、大麦、ビール酵母、米ぬか、鰹節、玄米、乾燥卵黄、ユーグレナグラシリス、はと麦、にんじん、かぼちゃ、さつまいも、昆布、ミネラル類(牛骨カルシウム、卵殻カルシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、グルコン酸亜鉛、ピロリン酸第二鉄、グルコン酸銅)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンB2、パントテン酸カルシウム、ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンE)
【ユーグレナ ドッグフード 機能性タイプ チキン 成分】
鶏肉、大麦、玄米、ビール酵母、米ぬか、鰹節、乾燥卵黄、ユーグレナグラシリス、はと麦、にんじん、かぼちゃ、さつまいも、昆布、N-アセチルグルコサミン、卵黄ペプチド、ミネラル類(牛骨カルシウム、卵殻カルシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、グルコン酸亜鉛、ピロリン酸第二鉄、グルコン酸銅)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンB2、パントテン酸カルシウム、ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンE)
ユーグレナ ドッグフードは大きく分けて2種類あり、一つは「ベーシックタイプ」、もうひとつはベーシックタイプをベースに「骨」や「関節」をサポートする成分をプラスした内容となっています。
特に「N-アセチルグルコサミン」は通常のグルコサミンの約3倍の効果が期待できる優れた成分ですので、高齢犬にもおすすめです。
両タイプともに主原料は動物性タンパク源の「鶏肉」。ユーグレナでも高い効果が見込めますが、しっかりと動物性タンパク源を主原料としていますので、犬にとっても消化吸収のしやすいドッグフードとも言えます。
また、フレーバーも「チキン」以外に「ツナ」もあり、ツナの主原料は「まぐろ」となっています。原材料に使われるマグロに関しても高品質で、船名や漁場、水揚げ地などもわかる国産のマグロを使用していますので、飼い主さんも安心ではないでしょうか。
モグワンとは?
続いて今回比較する「モグワン ドッグフード」について見てみましょう。
モグワン ドッグフードは食いつきの良さを追求したドッグフードで、動物性タンパク質を50%以上配合し、穀物を一切使用しないグレインフリーのドッグフードとなっていますので、高タンパク・低炭水化物な食事を与えることができます。
食いつきの良さを追求しているとあって、自社調べでは97.8%の犬が食べたというデータがでており、93.3%の飼い主さんがリピートしたいと答えたという、食いつきの悪い犬にも高い期待が持てるドッグフードでもあります。
また、合成添加物も一切使用していないので、愛犬にも安心して与えることの出来る高品質なドッグフードです。
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モグワンの原材料をチェック
ではモグワンの原材料について見てみましょう。
【モグワン ドッグフード 原材料】
チキン&サーモン53%(チキン生肉20%、生サーモン11%、乾燥チキン11%、乾燥サーモン7%、チキングレイビー2%、サーモンオイル2%)、サツマイモ、エンドウ豆、レンズ豆、ひよこ豆、ビール酵母、アルファルファ、ミネラル類(硫酸第一鉄水和物、硫酸亜鉛一水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸銅(Ⅱ)五水和物、無水ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE)、ココナッツオイル、バナナ、りんご、海藻、クランベリー、カボチャ、カモミール、マリーゴールド、セイヨウタンポポ、トマト、ジンジャー、アスパラガス、パパイヤ、グルコサミン、メチルスルフォニルメタン(MSM)、コンドロイチン、乳酸菌
主原料は「チキン&サーモン」とチキンと白身魚の構成になっており、それぞれ合計すると50%以上の動物性タンパク源が含まれることになります。フードの半分以上が動物性タンパク源ですので、犬の食いつきが良いというのもうなずけます。
このほか、「サツマイモ」などの野菜類、「バナナ」などの果物類、「セイヨウタンポポ」などのハーブ類といった植物成分が含まれています。穀物は一切使用していませんので、穀物アレルギーを持つ犬にも安心です。
また、穀物が含まれないのは穀物の消化を苦手としている犬にとっても理想的と言える内容で、動物性タンパク源の含有量も多いので消化にも良いドッグフードとも言えるでしょう。
両フードの成分を比較
では両フードの成分を比較してみましょう。
【モグワン 成分】
粗タンパク質:28%、脂質:12%、粗灰分:8%、粗繊維:3%、水分:8%、オメガ6脂肪酸:1.63%、オメガ3脂肪酸:1.29%、エネルギー(100gあたり)/約344kcal
【ユーグレナ ドッグフード 機能性チキン 成分】
粗タンパク質:20.5%、脂質:7.5%、粗灰分:7%、粗繊維:3%、水分:10%、エネルギー(100gあたり)/約350kcal
モグワンのタンパク質は28%、ユーグレナ ドッグフードは20.5%とモグワンのほうが高タンパクなドッグフードとなっています。とはいえ、極端に高いタンパク質ではありませんので、モグワンは各年齢にもおすすめのドッグフードと言えます。
脂質に関してはモグワンが12%、ユーグレナ ドッグフードが7.5%とユーグレナ ドッグフードの方がヘルシーな内容。しかし、カロリーに関してはモグワンが344Kcal/100g、ユーグレナ ドッグフードが350kcal/100gとユーグレナ ドッグフードの方が高カロリーです。
僅かな差ではありますが、肥満傾向の犬であれば動物性タンパク源の含有量も多く、低カロリーですのでモグワンの方がおすすめです。
プロ目線から見た両フードの比較
サプリメントでお馴染みのユーグレナ。単に動物の栄養素と植物の栄養素を合わせ持った生物というだけではなく、非常に優れた機能性成分も配合されていますので、関節ケアとしてのサプリメント成分も含まれていると言えるでしょう。
特に関節ケアが必要な高齢犬、関節にトラブルを抱えがちな犬種にはユーグレナ ドッグフードはおすすめです。また、栄養のバランスも抜け目なく摂取することもできるので、栄養バランスに気をつけている犬にもおすすめ。
対してモグワンは食いつきの良さに特徴を持っているドッグフードですので、犬も大好きな「肉」の含有量が自慢です。特に犬は肉食よりの雑食動物ですので、動物性タンパク源も摂取しつつ、野菜や果物も必要とする動物です。
ただ唯一、それほど必要としていないのが穀物類であり、穀物を始めとした炭水化物は肥満を引き起こす要因ともなる食材です。また近年は、穀物アレルギーを持つ犬も増加していますので、グレインフリーのドッグフードも多く見られるようになりました。
ユーグレナ ドッグフードは穀物を含むドッグフードですので、アレルギーを持つ犬に与えることは出来ませんが、モグワンは穀物を含みませんので、こうした心配もありません。
まとめ
今回はモグワンとユーグレナ ドッグフードを比較してきましたが、全体的な比較で行けばモグワンの方がより高品質、おすすめのドッグフードと言えそうです。
ユーグレナも当然ながら優れた栄養成分ですので、ドッグフードからこのユーグレナを摂取できるのは魅力的と言えます。しかしながら、穀物類を含む点や原材料に対してカロリーがやや高い点など、惜しい部分があるのがマイナス点となりました。
モグワンはあらゆる犬にもおすすめと言える内容ですが、ユーグレナも肥満犬でなければおすすめと言えるドッグフードですので、比較としては難しいところでしたが、強いて言うのであればこのポイントの差でモグワンがおすすめという結論に至りました。
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