新しく誕生した楽天グループが展開するペット保険会社「楽天少額短期保険」の「あんしんペット保険」。元は「もっとぎゅっと少額短期保険」でお馴染みのペット保険会社ですが、手術に特化した保険であれば、月額が570円〜という格安のペット保険となっています。

そこで今回は楽天少額短期保険の「あんしんペット保険」について解説していきたいと思います。

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新しく誕生した「楽天少額短期保険」


つい最近となる2018年5月1日に新たに誕生した「楽天少額短期保険」。

実はこの楽天少額短期保険は、もともと「もっとぎゅっと少額短期保険株式会社」という社名で、ペット保険として「もっとぎゅっと新ワンニャン保険」を取り扱っていました。

また、2016年にペット保険の「あんしんペット保険」を取り扱っていた「あんしんペット少額短期保険株式会社」を、もっとぎゅっと少額短期保険株式会社が吸収合併していました。そして、ついこの間に社名変更し「もっとぎゅっと少額短期保険株式会社」から「楽天少額短期保険株式会社」へ、大企業で知られる楽天グループの傘下となりました。

現在、楽天少額短期保険が取り扱うペット保険は、「もっとぎゅっと新ワンニャン保険」と「あんしんペット保険」の2種類となっています。

あんしんペット保険のおすすめポイント

あんしんペット保険の特徴となるのが、業界最安水準となる保険料の安さと、保険を何回利用しても、翌年の更新時に保険料が上がることがないというポイントです。

多くの保険会社では翌年の更新時に前年度の保険利用内容を確認し、更新時には同じ条件で加入できない等のケースも見られますが、あんしんペット保険に関しては更新時にこうした心配をする必要がありませんので安心です。

あんしんペット保険のプランは、「入院・通院・手術」とフルカバー補償を備えた「医療保険プラン」の2種と、「手術」に特化した内容の「手術保険プラン」の、合計3種のプランが用意されています。

では、あんしんペット保険のプランについて詳しく見てみましょう。

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あんしんペット保険の「ペット医療保険」

医療保険プランであれば、フルカバー補償で1日の支払金額の制限、1日の回数制限もありませんので、あらゆるシーンで保険が利用できるでしょう。

ただし、Mプランは「免責金額」として14,000円が設定されていますので、どんなシーンでも利用しやすいとは言えません。幸い、あんしんペット保険は何度保険を利用しても、翌年の更新時にマイナス査定となることはありませんので、2万程度の治療費でも積極的に利用することは出来ます。

とはいえ、免責金額が付いていないLプランの方が使い勝手がよいので、フルカバー補償で考えているのであれば、Lプランの1択となるでしょう。

【ペット医療保険 Lプラン】
補償対象:通院・入院・手術
補償割合:70%
年間支払限度額:70万円
免責金額:なし

【ペット医療保険 Mプラン】
補償対象:通院・入院・手術
補償割合:70%
年間支払限度額:70万円
免責金額:14,000円(1回につき)

あんしんペット保険の「ペット手術保険」


手術保険に関しては「手術」と「手術と連続する入院」に対してのみ補償される現敵的な内容のプランとなっています。

「手術と連続する入院」に関しては、手術に伴い入院が必要になる場合を指しているため、手術が絡まない入院に関しては補償の対象外となります。

このように、Sプランは全てを補償するわけではありませんが、その分、保険料はダントツに安いので、最悪の場合にだけ備えておきたいと考える方であれば、手術保険もおすすめとなります。

ただし、こちらも免責金額として14,000円が設定されていますので、ある程度治療費の高い場合でないと利用する機会も少ないかもしれません。

【ペット手術保険 Sプラン】
補償対象:手術、手術と連続する入院
補償割合:80%
年間支払限度額:1回につき50万円、最大100万円
免責金額:14,000円(1回につき)

あんしんペット保険の保険料

あんしんペット保険の保険料を見てみましょう。例として、犬種が「チワワ」で1歳、4歳、7歳、10歳の保険料と保険料の上がり方に付いてみてみましょう。

ここでも圧倒的に安いのがSプラン。免責金額や手術のみという条件はつきますが、毎月の保険料を考えると、家計にも負担がかからない程度の格安な保険料となっています。

【ペット医療保険 L型】
1歳:月払 2,400円(年払 27,480円)
4歳:月払 2,220円(年払 25,380円)
7歳:月払 3,020円(年払 34,470円)
10歳:月払 4,430円(年払 50,600円)

【ペット医療保険 M型】
1歳:月払 950円 (年払 10,830円)
4歳:月払 890円 (年払 10,180円)
7歳:月払 1,310円 (年払 15,020円)
10歳:月払 2,310円 (年払 26,410円)

【ペット手術保険 S型】
1歳:月払 580円(年払 6,600円)
4歳:月払 720円(年払 8,220円)
7歳:月払 860円(年払 9,830円)
10歳:月払 1,710円(年払 19,490円)

「ペット賠償責任特約」は月々60円から

上記の保険料にプラスして、オプションとして「ペット賠償責任特約」と呼ばれる特約を付加させることが出来ます。

ペット賠償責任特約は、愛犬が万が一他の犬や人に噛み付いてしまった場合や、愛犬が原因で物を破損してしまった場合など、損害賠償請求や訴訟が起きそうな案件が発生した際に、弁護士費用や訴訟費用、賠償金などを補償できる特約です。

月々80円、年払いで900円で特約を付けることが出来るので、ちょっと元気な愛犬であれば付けておいたほうが安心かもしれませんね。補償額は年間で最高500万円まで補償されますので、余程のことがなければ使い切ると言ったことはないでしょう。

近年は愛犬が関係するちょっとしたトラブルでも大騒ぎになりがち。外に散歩に出る機会が多い犬だからこそ、こうしたトラブルに念の為備えておきたいですよね。

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プロ目線からみた楽天少額短期保険


10歳を迎える頃になると保険料も各社高くなっていくのが一般的ですが、あんしんペット保険はホームページ上でも「年齢が上がっても保険料の増加が緩やか」と掲載されています。

ところが、7歳〜10歳を迎える頃の上がり方が急ですので、終身で加入する際には、10歳以降の保険料についても調べておいたほうが良いかもしれません。正直なところあまり緩やかな値上がり方とは感じないような保険料と感じてしまいます。

特に免責金額が発生するMプラン、Sプランに関しては、7歳〜10歳頃を迎える頃には保険料もそこまで安いと感じなくなってしまうため、あまりおすすめできる感じでは無くなっています。

また、Lプランに関しても免責金額は発生しないものの、他の会社のペット保険の方が補償内容・保険料共に好条件であるケースもありますので、全体的に7歳を迎える頃にはおすすめできる内容ではなくなってしまっています。

まとめ

社名変更とは言え、まだ誕生したばかりと言っていい楽天少額短期保険。母体となる楽天グループが安さやグループ内でのお得さを売りにしているイメージも強いので、いずれあんしんペット保険をはじめとしたペット保険も、補償内容や保険料が見直されていく可能性はあります。

現時点では、正直なところあまり魅力と思えるのは若年齢〜成犬あたりまでで、その後は魅力的とは言える内容ではないため、ペット保険の候補としては若い頃までとなるでしょう。

反面、新規加入年齢が10歳までという長さなのは好印象ですので、保険料や免責金額をあまり気にしないという方であれば、おすすめとなる保険ではあります。いずれにしてもまだ内容が変わっていく可能性は0ではありませんので、今後に期待といったところでしょうか。

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