2018年5月に誕生したペット保険会社「楽天少額短期保険」。もともとは「もっとぎゅっと少額短期保険」として知られていた保険会社ですが、現在は楽天グループのペット保険会社となり、2種類のペット保険を取り扱っています。

そこで今回は2種類の中から「もっとぎゅっと新ワンニャン保険」について解説していきたいと思います。

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「楽天少額短期保険」とは?

2018年5月1日に新しく誕生した保険会社「楽天少額短期保険」が販売するペット保険「もっとぎゅっと新ワンニャン保険」と「あんしんペット保険」。実はこの2つのペット保険商品は、もともと別々の会社が販売していたペット保険で、楽天が買収する形で楽天グループのペット保険となりました。

「もっとぎゅっと新ワンニャン保険」はもともと、2003年に設立された「もっとぎゅっと少額短期保険株式会社」のペット保険、「あんしんペット保険」は「あんしんペット少額短期保険株式会社」のペット保険でした。

2016年にもっとぎゅっと少額短期保険株式会社があんしんペット少額短期保険株式会社を吸収合併、その後の2018年5月には「楽天少額短期保険株式会社」に社名変更、楽天グループのペット保険会社となりました。

2つのペット保険とその内容


楽天少額短期保険が取り扱うペット保険は「もっとぎゅっと新ワンニャン保険」と「あんしんペット保険」の2種類。

もっとぎゅっと新ワンニャン保険の特徴となるのは、プランの組み方によって契約日から1ヶ月間の治療費を100%補償するというもの。
あんしんペット保険の特徴としては、免責金額がある代わりに、保険料は業界最安水準という安さが特徴のペット保険になっています。

2つのペット保険の決定的な違いとしては、もっとぎゅっと新ワンニャン保険は、ペットショップで取り扱われる商品ですので、一般申込みやネット申し込みはしていません。一方のあんしんペット保険はネット申込みや一般申込みも展開されています。

とはいえ、もっとぎゅっと新ワンニャン保険も加入自体は可能ですので、念の為検討しておいても良いかもしれませんね。

「もっとぎゅっと新ワンニャン保険」の補償内容

もっとぎゅっと新ワンニャン保険の補償内容は、補償割合の違う2種類のプランから選択する形となります。

「50%プラン」では、補償割合が50%、年間支払限度額が60万円まで。
「70%プラン」では、補償割合が70%、年間支払限度額が80万円までとなります。

この「年間支払限度額」と呼ばれるものは、1年間に支払われる保険金の合計金額のことです。他のペット保険では「通院補償で◯◯万円まで、手術補償に〇〇万円まで」と言ったように、それぞれの補償内容に分けて金額設定がされ、その合計金額が「最高補償額 ◯◯万円」といったように表記されている保険が多いです。

もっとぎゅっと新ワンニャン保険の場合は、年間支払限度額が60万円〜80万円に設定されていますが、それぞれの内訳は関係がありません。これが、もっとぎゅっと新ワンニャン保険の特徴の一つにもなっています。

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1日の補償金額・利用回数が無制限


もっとぎゅっと新ワンニャン保険に関しては、年間の支払限度額を超えなければ、入院・通院・手術に関わらず補償を受けることができます。

前述の通り、多くのペット保険では「通院補償に◯◯円(年間◯◯日まで)」といったように、補償金額に加えて、利用できる日数も限定されています。

もっとぎゅっと新ワンニャン保険に関しては1日に利用可能な保険金の制限もなく、利用回数も無制限となっていますので、無駄な回数設定や金額設定に縛られることはありません。

補償内容がいくら良くとも、「通院でたくさん補償を受けたいのに使い切ってしまった」という場合や、「手術補償はこんなに必要なかった」という場合もあるのです。

その点、もっとぎゅっと新ワンニャン保険の場合はそれぞれ回数制限や金額制限がありませんので、補償金額内で飼い主さんがある程度コントロールしながら、保険を利用することが可能なのです。

もっとぎゅっと新ワンニャン保険の加入条件

もっとぎゅっと新ワンニャン保険の加入条件は0歳から9歳未満の猫となっています。加入年齢制限が7歳というペット保険もありますので、少しだけ年齢制限が高く設定されています。

また、多くのペット保険でも同じですが、下記に挙げられる病気にかかったことがある猫は、保険加入することができません。

・心不全
・腎不全
・糖尿病
・フィラリア感染症
・悪性腫瘍
・重度の外耳炎
・猫エイズウイルス感染症
・猫白血病ウイルス感染症
・神経疾患(発作、てんかんなど)
・バベシア症
・ヘモバルトネラ症

これらの病気は完治が困難である事や、病気単体ではなく様々な病気を引き起こしてしまう原因ともなる病気であるため、補償の範囲も絞りにくくなってしまうのです。そのため、多くのペット保険では補償の対象外としているのが一般的となっています。

免責期間が15日間

もっとぎゅっと新ワンニャン保険の基本的なプランに加えて、追加で特約を付けることが出来ます。

一つは「補償割合追加特約」と呼ばれるもので、基本となるペット保険の補償割合に追加で補償割合を上乗せすることができるという特約となっています。範囲は主契約と合わせて30万円までとなり、治療費はなんと100%の補償となります。

特約期間は、初めてもっとぎゅっと新ワンニャン保険に加入した契約日より1ヶ月間が特約期間となります。

もう一つが「免責期間補償特則」と呼ばれるもので、この特約に加入していれば、後述する「免責期間」の規定が適用されなくなるというものです。

もっとぎゅっと新ワンニャン保険は「免責期間」というものが設定されております。免責期間は待機期間のようなもので、この期間内に治療が必要なケースが発生しても、保険の対象とはなりません。この免責期間は、初めてもっとぎゅっと新ワンニャン保険に加入した日から、契約日を含む15日間が免責期間として設定されています。

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プロ目線からみたもっとぎゅっと新ワンニャン保険


上記で説明した免責期間ですが、「怪我」に対しては免責期間に関係なく補償の対象となります。「病気」に関しては免責期間に治療しても保険の対象とはなりませんので注意が必要です。

また、社名変更する前までは「免責金額」も設定されていました。新しいホームページでは免責金額についての記載がありませんでしたが、免責金額が発生するのであれば、保険料が安くなければ使い勝手の良い保険とは言えないかもしれません。

少額短期保険会社の多くは1日の補償金額無制限、回数無制限を特徴としている保険会社も多く、免責金額もなしで保険料が安い保険会社も多いです。もっとぎゅっと新ワンニャン保険に関しては、特別な理由がなければ、そこまで魅力的な保険とは言えないかもしれませんね。

まとめ

もっとぎゅっと新ワンニャン保険は前述の通り、ペットショップでなければ入会することが出来ないペット保険となっているので、一般で新規加入するには、もっとぎゅっと新ワンニャン保険を取り扱っているペットショップまでいかなければいけません。

ペットショップに行って加入することを考えれば、手間にもなりますし同じ楽天少額短期保険で取り扱っている「あんしんペット保険」の加入を検討したほうが良いかもしれませんね。検討するとすれば、愛猫を迎え入れたペットショップで加入すると言ったところでしょう。

また、保険料に関してもペットショップにいかなければハッキリとした金額がわかりませんので、補償内容からは良し悪しが判断できないというのが正直なところです。

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