うさぎを飼育する際に気になるのが、うさぎに与えてあげたい「おやつ」についてではないでしょうか。牧草を主食としているうさぎですが、うさぎに本当に与えてもよいおやつには、どのような物があるのかを見てみましょう。

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うさぎにピッタリの干し草

「うさぎのおやつ」として、色々な種類の商品がペットショップやネットショッピングなどで、扱われていますが、うさぎにとってのおやつとはどのようなものなのでしょうか?まずは、一番大切な、うさぎの食事の内容について触れていきたいと思います。

うさぎの基本の食事は「干し草」です。風味が良く栄養がある「アルファルファ系」の干し草は赤ちゃんうさぎなど、たくさんの栄養を必要とする時期に向いている牧草の種類で、ペレットの材料にもなるものです。

「チモシー系」はアダルト期のうさぎに適している干し草で、エサだけではなく、床材にも使われる牧草です。

これらの干し草は、食物繊維が豊富なので下痢の予防にもなり、草を歯ですりつぶすことによって、うさぎの不正咬合を防ぐことができる、とても優れたうさぎのエサです。たくさん与えてあげましょう。

野菜もうさぎのおやつになります


上記の干し草以外にも、キャベツ、コマツナ、ニンジンなどの野菜やセイヨウタンポポ、ハコベなどの野草も、うさぎのおやつとして与えることが出来ます。

野菜を与える際の注意点としては、水分の摂りすぎに注意して与えることです。野菜はたくさんの水分を含んでおりますので、一度にたくさん与えてしまうと水分を取りすぎてしまい、下痢を引き起こしてしまいます。

この場合の下痢は病気になったものではなく、消化が追いつかなかったためのものですが、下痢をするほどに野菜を与えないようにし、適正な量を与えるようにしましょう。また、消化力はうさぎによっても違いますので、始めは少しずつ与え始め、便の状態を確認しながら量を増やしていくようにしましょう。

食べられるハーブ、食べられないハーブ

うさぎ用のおやつにはハーブのおやつも販売されています。当然、うさぎ用のおやつとして販売されているハーブは、うさぎが食べても問題のないハーブですが、ハーブの種類によってはうさぎに与えてはいけないものもあります。

例えば「アサガオ」や「スズラン」「わらび」「アカツメグサ」「シャクナゲ」といったハーブ、植物はうさぎに与えてはいけません。場合によっては中毒症状が見られますので、非常に危険です。

うさぎにハーブを与える際には、飼い主さんがしっかりと「食べて良いハーブ」の知識を持つようにし、知識がないのであれば販売されている安全なハーブをあたえるようにしましょう。

ハーブには様々な効能も期待できるため、おやつとしては最適なものです。問題のないハーブに関してはむしろ、与えたほうが良いものもありますので、あまり怖がらずに取り入れてみましょう。

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ペレットも甘いもの?

もうひとつ、うさぎのエサといえば、「うさぎ用のペレット」がペットショップなどで色々なメーカーのものが売られています。うさぎ用ペレットは、栄養価の高い干し草と「小麦粉」などの炭水化物を混ぜ合わせて作られているものです。

ペレットの原材料、栄養成分、保存料や着色料などの添加物の内容はメーカーによって様々な商品がありますから、包装や値段などで判断せず、うさぎに安心して与えられると判断したものを私たちが選んであげましょう。極端に安いようなペレットは、栄養価も低く、小麦粉などの原料が多い可能性もあります。

そして、このペレットには炭水化物が含まれています。炭水化物は「糖質」です。うさぎは甘い物が好きな動物ですから、食べすぎに注意しなければいけません。

ペレットのあげすぎには注意

うさぎ用ペレットは、うさぎの食いつきを上げるために色々な努力がされています。そのため、食いつきも良いものが多く、飼い主さんとしても安心して与えられるものでしょう。

しかし、このペレットの食べ過ぎで、干し草の食べる量が減って食物繊維が足りない食生活になると、腸内の悪玉菌が増えて病気になり、最悪の場合死んでしまうこともあるのです。

炭水化物の割合が多いペレットは、糖質が多いため、喜んで食べるうさぎが多いかもしれませんが、病気のリスクを考えると、規定の量を守って与えなければいけません。繊維質をしっかりと摂取しなければ、消化不良を起こしてしまいますので、うさぎにとって牧草は、切っても切れない用な関係にあるのです。

果物は良いおやつ?


うさぎの基本の食事である、干し草、野菜、ペレットの他に、果物も与えたい飼い主さんもいるのではないかと思います。果物は甘いので、うさぎはとても好きな食べ物でしょう。

しかし、果物は糖類が多く含まれていますから、やはり与え過ぎには注意しなければいけません。特に水分も多く含まれているものは、下痢の原因にもなります。
甘い果物を食べすぎて、主食の干し草などを食べなくなってしまうことも考えられますから、一週間に数回程度で、主食に添える程度の量に抑えましょう。

与える時は、イチゴ、リンゴ、バナナ等が適していると思われますが、アボカドは中毒を起こす可能性がありますから、絶対に与えないよう気を付けましょう。

甘いものが好きなうさぎですが・・・

市販品のうさぎのおやつは、ペットショップなどで様々な種類のものが売られています。
「クッキー」「ドライフルーツ」など、美味しそうで、うさぎに食べさせてあげたくなるようなおやつが可愛らしいパッケージで並んでいますが・・・・

先ほども書いた通り、小麦粉がたくさん使われているお菓子や、果物は糖質が多く、高カロリーになるため、うさぎの肥満に繋がる可能性があります。

私たち人間も、甘いものは美味しく感じられ、つい食べ過ぎて食事が食べられなくなったりするものです。うさぎは、自分で食べる量は抑えることは出来ないので、飼い主の私たちが気を付けなければいけないですね。
うさぎに喜んでもらおうと、与えたおやつで体調を崩してしまっては悲しいことです。

コミュニケーションの一つに

果物などを、コミュニケーションのきっかけとして利用するということも出来るかもしれません。

【慣れて欲しい時に】
初めてうさぎをお家に迎え入れた時、距離を縮める為に少しずつ、うさぎの気を引きそうな果物などを、自分の手から与えてみるやり方もあるかもしれません。ただ、腸内環境が整ってくる、四カ月以降のうさぎに対して試すことが出来るコミュニケーションです。

【しつけとして】
うさぎを飼育するときに必要な、「ブラッシング」「爪切り」を終えた時や、呼んでこちらにうさぎが来たときなど、一連の動作が出来たときに、ご褒美として与えるというものです。うさぎは頭が良いと言われていますから、「~ができたら、ご褒美がもらえる」と学習するようです。

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うさぎのおやつは何歳から?

よく聞かれる質問が、うさぎのおやつは何歳から与えてもよいかという質問です。その答えとしては、硬いペレットが食べられるようになってからが理想的です。

こどものうさぎは、消化する能力がまだまだ弱いため、いきなり消化したことのないものが入ってくると、胃腸もびっくりしてしまい、消化不良を起こしたり下痢をしてしまうこともあります。

ですが、ふやかしのご飯も卒業し、硬いペレットを食べるようになる頃には、消化する力もついてきているため、子供の頃よりかは胃腸もびっくりすることがありません。タイミングとしては半年前後が理想的となりますが、うさぎによっても違いますので、日頃の食事、便の状態を確認しつつ、おやつを与えてみましょう。

おやつはタイミングを見て


うさぎの体調が悪かったり、うさぎの食事の量が減ってきた時に、食欲を戻すきっかけとして「おやつ」を使うことで、うさぎの食欲を回復出来るかもしれません。食事を食べていない時には、お腹は空いているはずです。はじめの一歩がなかなか出ない時には、おやつで食欲に勢いをつけてあげることも大事です。

一方、ご褒美としてあげるおやつは、量に気を付けなければクセになってしまいますから、与えるタイミングと量には気を付けなければいけないでしょう。

うさぎのおやつについて触れてきましたが、まとめとして、「おやつ」というものはうさぎにとってあまり必要なものではないかもしれません。基本の食事で与える干し草で、充分に栄養成分を摂ることができているのではないでしょうか。

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