ハムスターは、小さな体にストレスをしまっている事もしばしば。ハムスターは、ケージ内での生活環境や状況によってもストレスがかかりやすいので、ストレスがかからないよう、ハムスターの生態や性格について詳しくなる必要があります。

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ハムスターにストレスを与える要因とは?

とても小さな体で可愛らしい仕草のハムスターは、気軽に家庭に迎えやすく、マンションなどでも飼っている家庭が多いペットとして知られますね。

その中でも特に、ハムスターの中でも体が大きく存在感のある「ゴールデンハムスター」や、ペットショップなどでよく見かける中型の「ジャンガリアンハムスター」などがよく飼われていると思います。

ハムスターは種類によって、それぞれ特徴や性格がありますが、ハムスターは「縄張り」を大事にする動物なのです。元々、エサが少ない環境にいたハムスターは生き延びる為に縄張りを確保しなければならず、その名残が残っているということです。

よく、「一匹飼いだと寂しいのでは?」と思われがちですが、そのようなことは無いでしょう。特に「ゴールデンハムスター」は縄張り意識が強いと言われています。では、ハムスターにストレスを与えてしまう要因とは、どのようなことが原因となるのでしょうか。

ハムスターはデリケート?


ハムスターは環境に敏感な動物です。本来であれば暖かい地域に生息しているハムスターですが、暑すぎたり、寒過ぎたりしても人間と同じように、体調を崩す要因になることがあります。

温かい地域の動物だからといって極端に暖かくする必要はありませんが、寒さはハムスターにとっても大敵となりますので、冬場はヒーターを入れたり、部屋自体の温度も下がりすぎないようなケアが必要となります。

また、夏場は暑すぎるのにもかかわらず水は入っていなかったり、湿気が高すぎる環境で飼育し続けていると、ハムスターの健康も徐々に損なわれ、病気になってしまったり、ストレスが溜まってしまうでしょう。温度環境の変化にも気を配るようにし、適切な温度で飼育するようにしましょう。

ハムスターが受けやすいストレスは?

先ほど触れた「縄張り意識」の強さが、ハムスターにとってストレスの原因になることがあります。一つのケージに複数のハムスターを飼っている場合、狭い範囲の中で複数で暮らすことは、ストレスを生む可能性があるでしょう。

野生のハムスターは広い草原を、エサを探すためかなりの距離を歩き回りますが、ケージで飼われているハムスターは、限られた範囲の中でしか歩きまわれません。狭いケージの中では、運動不足になりがちで、ストレスがかかる原因になります。

狭い上に縄張りも侵されるといった環境では、ハムスターのストレスも常にかかりっぱなしと言えるでしょう。ハムスターを飼育する際には、適度なケージの広さも必要ですが、多頭飼育が向いているかどうかも問題となります。

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飼育環境の悪さもストレスを溜める原因に

ハムスターのお部屋である、ケージを不衛生な状態にしておくこともハムスターの体に良くありません。

例えば、エサの食べ残しをそのまま放っておいたり、排泄物で汚れた床材を取り替えないなど、不衛生にしていることでもハムスターがストレスを感じたり、細菌などが繁殖して、重大な病気を引き起こす可能性があります。

特にハムスターのケージは密閉されているものや、通気口も小さかったりもします。そのため、夏場は十分な換気が出来ないために、部屋の中も湿気がこもりがち、最近が繁殖しやすい環境となるのです。

飼育頭数にもよりますが、1匹で飼育しているのであれば最低でも1週間に1度は床替えを行なうようにし、清潔な飼育環境を整えるようにしましょう。多頭飼育であれば、より高い頻度の掃除が必要となります。

ケージの置き場所もストレスの理由に

ハムスターのケージを何処に設置しているでしょうか。ハムスターのストレスを解消するためにも、ケージの置く場所にも注意しましょう。

例えば人間が頻繁に出入りするような場所や、直射日光が当たりすぎる場所、エアコンの風が直接あたってしまう場所にケージを置くと、常に落ち着かない環境であったり、ハムスターの体に良いとは言えない環境です。

ケージを置く場所に適している場所は、あまり人の出入りが少ないところ、直射日光が差し込まず、エアコンの風も当たり過ぎないといった、落ち着ける場所が良いでしょう。

また、ケージを置く場所を頻繁に変えることも、あまりハムスターにとっては嬉しいことではないようです。常に引っ越ししているような環境になり、落ち着ける景色、落ち着ける環境が無くなるので、あまり頻繁に場所を変えないようにもしましょう。

ストレスがたまっているかどうかを見分けるには?

もし、飼っているハムスターがストレスを抱えていれば、いつもと違う様子に気がつくと思います。ハムスターによって色々な症状が見られると思いますが、よく見られる症状について取り上げてみましょう。

【物陰に隠れたり、動きが鈍い】
いつもなら、ハウスから出て歩き回ったりする時間に、じっとしたまま動かない、隠れるように居たりする。

【落ち着きがない】
先ほどとは反対に、ケージの中で動き回って落ち着きがない。

【かじったり、暴れる】
むやみにケージなどをかじり続けたり、気が立っている様子で暴れたりかじることがある。

これらのような様子が見られた場合は、ハムスターにストレスがかかっているのかもしれません。また、こうした行動に限らず、いつもとは違った極端な様子がみられるようであれば、ストレスが溜まっている可能性も否めません。心当たりはないか、飼い主さんの方で探ってみましょう。

ストレスをかけない対策を!

ハムスターにストレスをかけないためには、ハムスターの習性や特徴を把握することが大切です。初めにも触れましたが、縄張り意識が強いハムスターは、一匹でいるほうがストレスがかからず生活出来きますし、仲間が居ないからと言って、寂しいこともないということです。

毎日お掃除が必要な場所は、エサ入れと床材です。食べ残したエサがあれば処分し、フンや尿で汚れた床材を取り除きます。ケージ全体のお掃除は、2週間から月に一回程度、ハウスやおもちゃも水洗いして清潔な状態を保つようにしましょう。

床材は全て新品ではなく、前に使っていた床材の汚れていないものを少し混ぜてあげたほうが自分の匂いが残り、安心するでしょう。この臭いを少し残してあげるというのがポイントとなります。

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運動もストレスの解消に


運動もハムスターにとってストレス発散になります。回し車やトンネルなどのおもちゃを設置してあげれば、狭いケージの中でも運動出来ますし、肥満防止にもなり健康な体を保つにも良い物です。

ハムスターと飼い主の関わり方も、ストレスに繋がることがあります。あまり、頻繁にハムスターを触ったり、観察したりすることで、ストレスを受けることがあるのでコミュニケーションを取ることは大切ですが、あまり構い過ぎないように気を付けなければならないですね。

特に飼いはじめの頃は飼い主さんも構いたくなりがちですが、ハムスターはまずは落ち着きたいというのが本音でしょう。あくまでもハムスターのペースに合わせてあげるのも、飼い主さんの大切な飼育の方法なのです。

最適な環境を作りましょう

ハムスターも、人間と同じようにストレスを感じるということと、ストレス対策について触れてきました。ハムスターは縄張り意識が強いので、一匹飼いのほうがストレスを受ける可能性が少ないということや、人間が構い過ぎることでもストレスになることは、つい可愛いからといって、やってしまいがちなことかもしれません。

ケージの環境については、清潔を保つように気を付けること、温度管理に気を配る、いつでも運動できるように回し車やトンネルなど、飼っているハムスターの好みを把握して用意してあげることがハムスターの健康を守ることにも繋がります。

そして、一番大切なことは毎日ハムスターを観察し、健康で元気な時の様子を把握しておくことが大切です。そうすることで、ストレスの兆候に気が付きやすくなりますし、早めの対策が出来ると思います。

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