ハムスターの中でも人気の高い「ゴールデンハムスター」。ゴロンとした大きな体に似合わず、懐いてしまうと一緒に遊べるほどになるんです。今回はゴールデンハムスターの飼い方と、注意したほうが良いポイントについて解説していきます。

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大型ハムスターの代表ゴールデンハムスター

ハムスターは大きく分けて「ゴールデンハムスター」と「ドワーフハムスター」の2種類に分けられます。「ドワーフ」とは英語で「小さい」という意味です。代表的なドワーフハムスターは「ジャンガリアンハムスター」や「ロボロフスキーハムスター」などが有名ですね。

ペットとして一番長い歴史をもつのがゴールデンハムスターです。1839年にシリアから運ばれたゴールデンハムスターが初めての標本として今でもロンドンの博物館に保存されています。その後、イギリスやアメリカで実験動物として利用されたのちに、ペットとしてデビューし、その後1939年アメリカから日本国内に輸入され、実験動物からペットへと広まり人気者になってきたのです。

繁殖のしやすさから、今でもゴールデンハムスターは、虫歯や様々な病気の治療の為の実験に使われているのです。ペット以外でも、ハムスターは私たちの役に立ってくれていることに感謝しなければいけませんね。

ゴールデンハムスターの特徴

ゴールデンハムスターの原産国は「シリア」「レバノン」「イスラエル」で、乾燥した草原に巣穴を作って生活しています。

体長はオスで約18センチ、メスで約19センチほどで、体重はオスで約85~130グラム、メスで約95~150グラムで、ペットのハムスターの中では大きい体です。
体が大きい分、ドワーフハムスターより力が強く、後ろ足だけでも立ち上がることが出来ますが、ちょこまかと動き回るというよりは、ゆったりした動きのハムスターのようです。

ゴールデンハムスターは、毛色や毛の長さのバリエーションがあり、短毛種と長毛種がいます。一般的な毛色は、茶色と白色で、目が黒いタイプです。真っ白い体でピンクの耳と鼻の「ホワイト」、三毛猫のように3種類の色がミックスされた「トリコロール」、全身真っ黒の「ブラック」、ホルスタイン牛のような柄の「ホルスタイン」がいます。
その他、きれいなサテンのようなツヤのアプリコット色のハムスターを「キンクマハムスター」と呼びます。

寿命は、ドワーフハムスターより少し長く2年半~3年ほどと言われています。少しでも元気で長生きできるようにバランスの良い食事や環境に気を使ってあげましょう。

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ゴールデンハムスターの性格は?

ドワーフハムスターより体の大きいゴールデンハムスターですが、性格は比較的おっとりしているものが多いようです。穏やかな性格ということで、人に慣れやすく初めてハムスターを飼い始める人にとっては飼いやすい種類と言えるかもしれません。
大きめの体で、動きもゆったりしているゴールデンハムスターは、「手乗りハムスター」として飼い主さんと遊べるという楽しみもあります。

また、ゴールデンハムスターは、縄張り意識が強いと言われています。同じケージで複数飼いした場合、ケンカをしてケガなどしては大変ですから、基本は一匹で飼うことをおすすめします。繁殖を希望する場合は、別のケージで飼育して、交尾の時だけ、同じケージに移す方法が良いでしょう。

ゴールデンハムスターの一般的な性格について紹介しましたが、私たち人間と同じように、個体差はありますから、穏やかな性格だけではなく、気が強かったり、人に慣れにくいゴールデンハムスターもいるということは知っておきましょう。

ハムスターを飼う前に

ゴールデンハムスター、ドワーフハムスターを問わず、ハムスターを飼う時に必要なことは、「最後まで面倒をみること」「ハムスターの性質、性格を知っておく」「診察してくれる獣医さんを探しておく」「家族にも協力してもらうこと」などです。

もし、病気やケガなどした場合、大型のゴールデンハムスターと言っても、小動物になりますから、ハムスターを診察をしてくれる獣医さんがいることが少ないようです。緊急時に慌てないように、あらかじめ動物病院をチェックしておくと安心だと思います。

毎日のえさやり、ケージなどのお掃除、運動をさせてあげるお世話も欠かせないお世話です。特に、太り過ぎてしまうと病気の原因や、寿命を縮めるリスクも考えられますから注意しなければいけません。バランスのとれたエサを与えることや、ストレス解消にも役立つ「回し車」などのおもちゃなど用意してあげると良いですね。

そして、おもちゃを選ぶ時は様々な種類が存在するので、サイズに気を付けて、ゴールデンハムスターの体形にあったものを選びましょう。

毎日行うお世話は、出来るだけ夕方から夜にかけてしてあげましょう。ハムスターは夜行性ですから、活発なほうがエサもよく食べますし、寝ている日中にケージのお掃除などで起こしてしまってはかわいそうですね。
ハムスターの習性などを、飼う前も飼っている時にも知っておいて、ハムスターと楽しい生活を送りましょう。

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