高齢期になって足腰が弱くなってしまった時には「介助用ハーネス」等を利用して散歩を補助してあげることが重要です。そこで今回は、介助用ハーネスの重要性と、「LaLaWalk」というブランドの製品について解説していきたいと思います。
高齢と共に弱る足腰
犬も高齢になってくると足腰が弱ってきてしまうため、思うように歩くことができなくなってしまったり、フローリング等の足元が滑るような場所で踏ん張りが効かなくなってしまうために、思うように前に進むことができなくなってしまうようになります。
若年の頃から運動を好んでいる場合には、ある程度筋力も付きますので、高齢になった時にも運動嫌いの犬に比べると足腰もしっかりしているようですが、運動が大好きであるために、足を捻ってしまったり足をくじいてしまったりなど、ちょっとした怪我をすることで、高齢をむかえる頃にそこから弱っていってしまうことも珍しくありません。
介助用ハーネスを検討してみましょう。
足腰が弱ってしまって、なかなか歩かなくなってしまった・・という話しも良く聞きますが、愛犬が歩こうとする意識があるうちは、できるだけ自分の足で歩かせた方が足腰の筋力低下も緩やかにすることができます。そこで活用したいのが、愛犬の歩行をサポートするための「介助ハーネス」です。
介助ハーネスにも「前足用」や「後ろ足用」があり、愛犬の四肢の弱っている部分をサポートすることができます。後ろ足に力が入っていないようであれば「後ろ足用」を、前足で体を支えるのが難しいようであれば「前足用」を選択すると良いでしょう。
このように、どちらか弱っている方をサポートしてあげることで、愛犬も弱っていない方の足で歩こうとするので、全ての四肢が弱っていくことを防ぐとともに、無理なく体を動かすこともできますので、寝たきりの状態になるのを遅らせる事もできます。
生活サイクルも大事です
介助用ハーネスを利用し、自発的に歩こうとする気持ちを維持させるのは非常に大事なことです。四肢を使って運動することは、犬の内蔵機能の正常化にも繋がることですので、愛犬の健康維持にも欠かせないものでもあります。
特に、老犬になると食欲が低下してしまったり、1日の生活サイクルも乱れてしまいがちです。食欲の上がる時に食べさせるのはもちろんですが、あまり愛犬のペースにだけ合わせていくのも良いことではありません。これでは、完全に食欲がない時に困ってしまうことでしょう。
例え食べられなくても、1日の中で食事の時間や動く時間をある程度決め、1日のサイクルの中で決まった動きを維持することで、食欲の低下防止や運動不足の解消を目指しましょう。
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様々な介助用ハーネス
介助ハーネスは、愛犬の前足、もしくは後ろ足を飼い主さんが釣り上げるようにして保つ必要があるため、サイズが合わない物を選んでしまうと、愛犬も飼い主さんも歩く際の態勢がきつくなってしまい、ハーネスの効果を得ることができなくなってしまいます。
一昔前までは前足用・後ろ足用で、それぞれのサイズ展開がされている物が多かったのですが、近年では犬種によって分けられた商品も登場してきています。そんな中でも注目を集めるのが「With」というメーカーの「LaLaWalk」というブランド。実はこのLaLaWalk、あの学生服でお馴染みの「トンボ」が手がける、シニア犬用のブランドなんです。
犬のサイズは複雑です
これまでの介助ハーネスは「S・M・L」といったように、サイズ別に分けられた物が一般的でしたが、同じ小型犬でも「チワワ」と「ミニチュア・ダックスフンド」では体高や胴の長さも全く別のサイズであるため、その微妙なサイズ違いが使いにくいものとなっていました。
犬用の洋服でも同じですが、同じ小型犬でも胴長の犬種はサイズ違いに悩まされることも多いのです。小型犬や中型犬といった分け方は、単に体重別で分けているだけですので、体格や体型で分類されているわけではありません。
人間であればある程度同じ体格ではあり、例え体型が違っていても足の長さや肩幅が違う程度のものです。しかし、犬に関しては人間と同じというわけには行かないのです。
様々なラインナップが揃う「LaLaWalk」
犬のサイズと言っても複雑であることがわかりましたが、「LaLaWalk」はこうしたサイズの違いにも対応しており、特に他の犬種と体型が異なる「ダックス用」「コーギー用」にも対応した介助ハーネスが揃います。
また、介助を行う飼い主さんにとって嬉しいのが、色々な柄からハーネスを選択出来るという点です。介助グッズと言えど、おしゃれな商品を利用したいもの。洋服を着せるような感覚で、介助ハーネスを装着することができますので、外への散歩も楽しい時間に変わることでしょう。
あの学生服のトンボで培われた技術は、ファッションだけでなく製品の品質にも存分に活かされています。2014年に始まったブランドなので、これからという事もありますが、現在では介助ハーネスや介助用ベストはもちろん、ベッドやマットレス、キャリーなども登場しており、シニア犬が必要とする様々な製品がたくさん開発・販売されています。
床材は過ごしやすい環境ですか?
老犬介護ではハーネスも大事なアイテムですが、家庭内で使用する老犬介護用のマットレスやクッションも大事なアイテムの一つです。
ハーネスを利用して体を動かさせるのは大事なケア方法となりますが、1日の大半が横になっている時間が多いため、寝具や部屋の環境は非常に大切なものとなります。日頃の生活環境があまり良くなければ、元気に歩くことすら難しいものになるでしょう。
まずポイントとなるのは床材です。できれば床はクッション性のある、足腰にも負担のかからないような材質の床が理想的です。とはいえ、床をまるごと張り替えるのは難しいので、最低限、寝床になるクッションのしたにでも、高反発のマットを敷いたり、日頃から愛犬の通り道に取り替え可能なマットを敷いてあげたりしましょう。
こうするだけでも、愛犬の足腰の衰えを遅らせることに繋がるのです。
床ずれには注意
愛犬が寝ている時間が増加してきていると感じ、運動する時間も減ってきましたら、床ずれ防止策を考えていきましょう。
先程あげた低反発クッションを敷いてあげるのも床ずれ防止の一つの方法となりますが、LaLaWalkシリーズにもある低反発クッションもおすすめです。特に顎を乗せて寝る事が多い愛犬や、クッションを利用して寝るのが好きな犬は、低反発なクッションをおくだけで、寝返りもしやすくなります。
今まで利用していたベッドやクッションをすべて取り替える必要はありませんが、少しずつこうした床ずれ防止アイテムを増やしてあげることで、愛犬も自然と利用するようになり、床ずれを未然に予防してくれる事でしょう。
あまり思いつかないような、ちょっとしたケアが、愛犬の老化やダメージを軽減させることに繋がります。
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飼い主さんとの時間を楽しむ
愛犬も歩行が困難になってくると、外に行くことが面倒になってしまったり、じっと座って過ごしていたい気持ちになってしまいます。高齢犬なので、極端な運動は必要としませんが、愛犬が望むものは運動というよりも、飼い主さんと一緒に過ごすことのできる時間です。
外への散歩は、高齢犬の気持ちや気分をリフレッシュさせるものでもあり、飼い主さんとの時間を一緒に楽しむことのできる、なによりも大切なものです。
そのためハーネスも大事なグッズですが、こうして家庭内で過ごせるグッズも取り入れていくと、愛犬もより快適に生活することが出来るでしょう。いちばんに大切なのは、愛犬の老化を予防することや、いかに快適に、負担なく暮らす事のできる環境を作るかです。
まとめ
介助用ハーネスを利用して歩かせる事が、愛犬に無理をさせているのでは?と思う方もいるかもしれませんが、犬にとって四肢を使って動くことは、体内の健康維持にも、心の健康維持にも繋がるものなのです。
こういった介助用ハーネスを利用して、少しの時間でも外へと散歩に出かけて気分転換してみると、愛犬も飼い主さんも、それまでとはちょっと違った清々しい気分になるかもしれませんよ?
運動機能改善の意味や、ストレス解消の意味にもなりますので、愛犬が少しでも動きたい様子や、外に出たい様子が見られるのであれば、積極的に連れ出してあげましょう。愛犬もきっと喜んでくれますよ。
また、くれぐれも飼い主さんは腰を傷めないように注意しましょう。ハーネスを持つとややかがむような姿勢になってしまいます。あまり無理な態勢で散歩しないようにも注意してください。
※内容は2017年2月時点での情報になります。原材料、商品名等の内容は変更している場合があります。
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