うさぎの主食となる牧草とご飯。このご飯は、ペレットと呼ばれる牧草を固めて加工したものですが、実に様々な種類のフードが存在しています。今回は、うさぎにとって最適なフードの選び方と、チェックする点についてご紹介していきたいと思います。
うさぎのご飯について
うさぎのご飯でもあるラビットフードは、少し固めの「ペレット」と呼ばれる、牧草等を加工して固めたフードが一般的です。固くて食べにくいように思えますが、このペレットの固さには、非常に大切な要素があるのです。
うさぎは歯が伸び続けてしまう生き物です。この歯が伸び切ってしまうと、食べ物をたべることが難しくなり、また、生活に支障をきたすことになり、命に関わる問題となってしまうのです。
自然界の野うさぎは、草や木の皮を食べることで、歯が伸びすぎるのを防いでいます。しかし、ペットとして飼われているうさぎは、こうした食生活を送ることができません。そのため、この歯の伸びすぎを防ぐために、あえて固いペレットを与え、歯の摩擦を起こして伸びすぎを防ぐという役割があります。
また、おやつなども固めに作られた物も多く、またかじり木などのおもちゃを用いて、歯の伸びすぎを防ぐという方法もありますが、しっかりと牧草とペレットを食べてくれることが、一番安心ではあります。
牧草は常時食べられるように
うさぎが牧草を必要とするのは、体のためだけではありません。ペレットと同じく、牧草もまた、歯の伸びすぎを予防するために、重要な役割を果たしています。
うさぎの食べ方は、歯をこすり合わせる咀嚼方法で牧草を食べます。この歯をこすり合わせる食べ方が、歯への摩擦を起こし、歯の伸びすぎを防いでいるわけです。こうしたことから、牧草は常時食べられる状態にすることが望ましく、また、ペレットも食べる事で、より効果的に栄養を吸収し、歯の伸びすぎを防ぐのです。
成長段階合わせてフードを選びましょう
このように、うさぎにとって牧草は、非常に大事な食べ物であるわけですが、この牧草を固めて加工したペレットも、非常に様々な種類や用途があり、バラエティにとんでいます。
どのご飯がいいの？という質問も多いですが、各メーカーでそれぞれ得意にしていることや、特徴が違います。
まず、フードを購入する際にチェックしたいのは、どの牧草が主原料になっているかということです。うさぎのフードには、「ベビー」「アダルト」「シニア」といったように、成長段階に合わせて配合がかえられている物がほとんどです。
例えば、ベビー用のフードには「アルファルファ」が使われる事が多いですが、アダルトのうさぎには、少しカロリーも高く、栄養過多になる恐れもありますので、バランスの取れた「チモシー」を主原料としたアダルト用のフードを与えるべきです。
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牧草の種類によっても成分が違います
牧草の中でも、一番多く利用される「チモシー」は、牧草の中でも一番栄養バランスやカロリー、繊維質といった面が整っている、日常使いに適した牧草です。アダルト期に最適な牧草で、ペレットや床材にも使用されます。
チモシーと同じイネ科の牧草では、非常に繊維質が多く、チモシーに比べても低カロリー、また非常に風味の良い「オーツヘイ」や、非常に柔らかく、風味も良い「オーチャードグラス」といった牧草もあります。風味付けの為に、こうした牧草が用いられるペレットもあるようです。
また、うさぎがまだベビーの時期には、成長したうさぎよりも高いカロリーや栄養素が必要となります。そのため、ベビー用のペレットには、牧草の中でも特にハイカロリーな「アルファルファ」が使われる事が多いです。
しかし、前述の通り、アルファルファを与え続けると栄養バランスも偏り、カルシウムの含有量も高いため、尿結石が生成されてしまう恐れもあります。
こうした理由から、うさぎのフードも牧草と同様に、年齢に見合ったフードを選択する必要があるのです。あくまでも、食べ続けていくことで蓄積されてしまうので、神経質になりすぎる必要はありませんが、しっかりと年齢に沿った製品を選ぶようにしましょう。
主原料以外の原材料にも注目しましょう
成長段階に合わせてフードを選択したら、今度は配合されているものもチェックしてみましょう。うさぎはグルメな子も多く、突然食べなくなったり、新しくフードを変えたら突然、フード自体を食べなくなったりと、飼い主を悩ませたりもします。
こうしたグルメなうさぎのために、各メーカーでは様々な工夫を凝らした製品を販売しています。しかし、前述のとおり、うさぎにとって牧草は生命線であり、また、牧草意外の成分は、そこまで必要としていないという事もあります。そのため、色々な材料が含まれているフードは、肥満の原因となったり、何かの疾患に繋がる可能性も無くはないのです。
味としては美味しいのかもしれませんが、長い歳月与え続ける事を考えると、純粋に「牧草のみ」を主原料としたフードの方が、安心ではあるのです。
犬や猫では当たり前になってきていますが、ナチュラル志向のフードも増えてきていますので、注意深く原材料をチェックするようにしましょう。
適したフードを選ぶために
たくさんのうさぎ用フードが販売されていますが、主原料は同じものの、他の原材料は各社違っているものです。まずは、うさぎにとって何が必要な成分で、何が必要無いかという事をしっかりと理解することが大事になるでしょう。
うさぎが食べなくなってくると、選べるフードの選択肢も狭まっていきますが、しっかりとした知識があれば、良い悪いの判断ができ、また、うさぎにとって最適な健康管理もしやすくなるでしょう。
また、フードの価格も、中身は値段あたりの内容があるものです。しっかりと内容を見極めて、うさぎが健康な生活を送れるように、色々な知識を身に着けてみましょう。
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