人間には美味しい食べ物であっても、うさぎにとっては猛毒となる食べ物があります。中には、すぐに全身に毒が回り、取り返しのつかない事態になる物も。今回は、うさぎの体にとって悪いもの・食べさせてはいけないものについてまとめてみました。
うさぎが食べてはいけないもの
普段の生活の中でも、人間にとっては嗜好品であったり、おいしい食べ物である食材が、うさぎにとっては有害な食べ物になる可能性があります。うさぎに関わらず、犬や猫等にも共通して毒となる食べ物もあり、これらを摂取してしまうことで下痢や嘔吐といった中毒症状を引き起こす場合や、肝機能に障害を起こしたりする場合があるのです。
普段、お茶の間で登場しそうな食材にも、うさぎにとってはたくさんの危険が潜んでいます。居間で遊ばせる場合には、こうした食べ物に注意して、片付けてから遊ばせるようにしましょう。
特に注意が必要な、うさぎにとって猛毒となる食べ物
今回紹介する食べ物の中でも、特に注意しなければいけない食べ物があります。だいたいが、一般家庭でも扱うような物も多く、うさぎを飼っている方には特に注意が必要となります。また、今回取り上げる食材の中でも、特に注意が必要な食材が以下の食べ物になります。
【チョコレート】
詳しくはチョコレートに含まれる「カカオ」「ココア」といった成分が危険です。また、コーヒーに含まれる「カフェイン」も同様です。これらを摂取してしまうと、嘔吐や下痢といった中毒症状を引き起こし、命を落とす危険もあります。
【ネギ類】
普段、私達の生活環境でも身近な食材である「ニラ」や「たまねぎ」「にんにく」に代表されるネギ類も、うさぎにとっては猛毒となります。摂取することで「ネギ中毒」と呼ばれる中毒症状を引き起こし、血液中の赤血球が破壊され、貧血・肝臓病を引き起こし、命の危険にさらされる結果となります。
【アボカド】
数年前からメジャーな食材として扱われるようになったアボカドも、非常に危険な食材となります。アボカドに含まれる「ペルシン」と呼ばれる成分が猛毒となり、摂取してしまうことで消化器障害や呼吸困難、最悪の場合は命を落とす結果となります。
ついつい、野菜ならなんでも大丈夫かと思って与えがちですが、野菜によっては危険が及ぶ野菜も存在します。アボカドは、最も猛毒性のある野菜にあたりますが、ジャガイモの「芽・茎・皮」も、アボカド同様与えてはいけません。
与える量に気をつけたい「野菜」について
中毒症状が出ないまでも、与えすぎることで、様々な疾患の引き金となってしまう食べ物もあります。「ほうれん草」や「パセリ」などは、「シュウ酸」という成分が蓄積されることで、肝臓などにダメージを与えてしまうと言われています。
また、「かぼちゃ」「ブロッコリー」「カリフラワー」などは、炭水化物が多いため、消化器系に悪影響を与える場合もあるのです。
このように、野菜ならなんでもいいと言うわけではなく、しっかりとうさぎの身体にとって良いものかどうかという事を確認し、身体に良いとされるものを与えるようにしましょう。
また、好みの野菜があっても「適量」というのを意識するようにしましょう。いくら身体によい野菜でも、食べ過ぎると栄養バランスも崩れてしまいます。うさぎで連想される「にんじん」にしても、糖分が多めではあるので、あげすぎには注意が必要になるのです。
アルファルファの与えすぎにも注意が必要です
牧草には様々な種類があることをご存知でしょうか。うさぎがまだベビーの時期には、成長したうさぎよりも高いカロリーや栄養素が必要となります。そのため、ベビーのうさぎには、牧草の中でも特にハイカロリーな「アルファルファ」を与えるようにします。
しかし、大人になってもアルファルファを与え続けると、カルシウムの含有量も高いため、尿結石が生成されてしまう恐れもあります。カロリーの為や、うさぎが美味しくて好んで食べているからと行って、ずっと与え続けるのは、かえってうさぎを苦しめてしまう事にもなりかねません。
様々な牧草がありますが、牧草をなかなか食べてくれない等の理由が特に無ければ、ベビー期には「アルファルファ」を、半年過ぎのアダルト期には「チモシー」を与えるようにしましょう。
スポンサードリンク
部屋の観葉植物にも注意が必要です
何気なく置いている観葉植物にも、注意が必要な場合があります。問題ない植物も多いですが、中には毒素となる植物もありますので、これらの植物が部屋にある場合には、場所を変えるなどして、うさぎの手の届かない場所に移動するようにしてください。
【あさがお】
あさがおの種に含まれる「ファルビチン」という成分が猛毒となります。種を食べてしまうことで、下痢を引き起こし、命を落としてしまう可能性が高いです。
【ポインセチア】
クリスマスシーズンなどにも見かける、ポインセチアも猛毒となります。ポインセチアをついばんでしまうことで、下痢や痙攣を引き起こし、命を落としてしまう可能性が高いです。
また、近年では「うさんぽ」もブームです。もちろん安全な場所で散歩させていると思いますが、公園に散歩に行くにしても、様々な植物が自生しています。「たんぽぽ」や「クローバー」などは問題ありませんが、なんでもかんでも口にしないように、注意することも必要かもしれませんね。
まとめ
このように、意外と身近な所でたくさんの危険な食べ物が存在しているのです。意外と盲点になるのが、最後にご紹介していた観葉植物などです。たまねぎなどの食材に関しては、食べないように注意することができますが、観葉植物に関しては、オブジェとして飾っている事も多く、食べ物としての感覚が私たちにはありません。しかし、うさぎにとっては食べられるものでもあり、有毒なものでもあるわけです。
今回、ご紹介した物よりも、さらにたくさんの危険なものがあるわけですが、観葉植物でも全く問題のない植物もたくさんあります。神経質になりすぎず、まずは自宅にある「うさぎが口にしそうな」ものをチェックし、それが体に悪いかどうかを確認してみましょう。
スポンサーリンク