かわいいうさぎも、5歳位からはシニア期に入り、8歳〜が平均寿命となります。元気なシニア期を過ごすためには、ベビー〜アダルト期の食生活が住環境がとても大事になりますので、押さえておきたい注意点を覚えて、できることから変えていきましょう。
5歳過ぎでシニア期に入るうさぎたち
近年のペットブームで一気に犬猫に並んで、ペットの代表格となったうさぎ。自宅内で飼育できることから、初心者にも飼いやすいペットとして人気も高い動物です。しかし、飼育が比較的簡単と言われるうさぎも、基本的な事を押さえないと、すぐに弱ってしまったり、病気がちになってしまいます。
特に、子うさぎは体も小さく見るからに弱そうなので、過保護なくらいに世話をするかもしれませんが、注意が必要なのはシニアを迎えてからでしょう。うさぎは6ヶ月過ぎから大人(アダルト)となり、この頃には体格もしっかりしてきています。アダルトに入ってからは体も丈夫になっているので、いつかは老後(シニア)を迎える事など考えもしないかもしれませんが、丈夫で健康なシニアを迎えるためには、アダルト期にしっかりとした食事管理と生活習慣を身に着けていることが重要になるのです。
5歳を過ぎた辺りからはうさぎもシニア期に入ります。うさぎも人と同じく、シニアになると新陳代謝が落ちたり、運動量も減ってきたりします。また、うさぎの寿命は約8年〜10年程が一般的です。中には12〜3歳を迎える長寿うさぎもいますが、元気な老後を過ごし、長生きをしてもらうためには、アダルト期の育ち方も重要にるのです。
うさぎにとって重要な食べ物「牧草」
子うさぎの時に食べさせていた「アルファルファ」。アダルト期からは、アルファルファでは栄養過多になってしまうために、「チモシー」をメインの牧草に切り替えてあげましょう。アルファルファは、味も美味しく食いつきも良い牧草ですが、チモシーに比べ6倍ものカルシウム含有量があるために、「尿路結石」などの疾患を引き起こしかねません。
そのため、常時食べても栄養バランスも安定し、平均しているチモシーを食べさせることが一番安心なのです。中には、1番刈り・2番刈りといったチモシーや、偏食気味のうさぎのための様々な牧草が存在しますが、中でもチモシーが一番安定しているので、チモシーは常時食べられるようにしておきましょう。
「ペレット」も肥満の原因になる場合があります
食欲旺盛だからといって、ペレットばかり食べさせていると、うさぎも肥満体型になってしまい、体重が増えてしまうことで運動量も減ってくるなど、デメリットばかりが増えてきます。ペレットにも「アルファルファ」をはじめ、カロリーの高い成分が多く含まれている場合もありますので、ペレットの量は規定量にとどめ、食べさせるならば牧草をたくさんたべさせるようにしましょう。
また、うさぎは突然食べ物が変わったりすると、食べなくなったりする場合があるため、カロリーオフの肥満うさぎ用のフードに変える際には、約2週間程度をかけて徐々に今食べてるフードに、ライトフードを混ぜていくようにし、少しずつ割合を増やしていく方法をとりましょう。初めは8:2位からはじめ、徐々に5:5、3:7といった具合です。
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水の確認も欠かせません
人にとっても水が重要なように、うさぎにとっても水は生命線となる重要なものです。特に夏場は「脱水症状」に陥るので、水を飲ませることは非常に重要なことです。
子うさぎの間は、しっかりと自分の目でうさぎが水を飲んでいるかを確認することが大事ですが、アダルト〜シニア期においても、ちゃんと給水器の水が減っているかを確認しましょう。
また、給水器も中には壊れやすい物もあります。水を入れ替える時に、しっかりと水が出ているか、または、だらだらと勝手に流れてきていないかを確認するようにしましょう。
「不正咬合」に気をつけましょう
意外と知られていないのが、うさぎは「歯」が伸び続ける動物だということです。歯が伸びきってしまい、かみ合わせがおかしくなってしまう状態を「不正咬合(ふせいこうごう)」と呼びます。この不正咬合を予防するために、ペレットも固く作られており、また、牧草をたくさん食べることで、歯をこすり合わせて歯の伸び過ぎを防いでいます。
万が一、不正咬合になってしまった場合、うさぎは食べ物を食べることができなくなり、衰弱して命を落としてしまいます。あまりに歯が伸びすぎてしまっている場合には、すぐに病院に連れていき、歯を削ってもらいましょう。
うさぎが牧草をむしゃむしゃと食べるのには、しっかりとした意味があるということがわかりますね。うさぎに「固いもの」「牧草」を与える理由には、単に食べ物を摂取するだけではなく、この不正咬合を起こさせない目的もあったのです。
ケージの「床」にも気を使いましょう
うさぎは跳びはねるように移動する動物です。野生下では土の上や草の上を行き来していますが、ペットとして飼育していると、比較的固い地面を移動することとなります。そのため、足腰に負担がかかり、シニア期になるとより症状も悪化、運動能力の低下を招きかねないのです。
うさぎのケージには、プラスチックのすのこや、木のすのこが備え付けられていますが、あまりに行動的なうさぎには、少し負荷がかかってしまうかもしれません。プラスチックのすのこは足元も滑りやすく、木のすのこは少し固い物も多いので、できるだけ「わら」や「牧草」をマット代わりに敷き詰めてあげるようにし、足腰に負担をかけないような工夫も必要になります。
温度管理にも気を使いましょう
うさぎは極端な温度変化に弱い動物です。特にベビーとシニアのうさぎには気を使うようにしましょう。特に真夏と真冬には要注意です。真夏は、適度に涼しい場所に移動させ、脱水症状や熱射病を起こさないようなケアが必要です。そして、暑いからと言ってクーラーの風を直に当てたりすることの無いようにしましょう。
また、真冬の温度も危険です。あまりにも昼間と夜の温度差があるような部屋で飼育している場合には、ペットヒーター等を設置するようにし、保温できる環境を作ってあげることが重要です。気を付けるべきは、極端な温度差を無くす対策ですので、夜はタオルをかけてケージ内を保温したりするのもよいでしょう。
まとめ
うさぎを飼う上で注意しなければいけないことは、他にもまだまだあります。しかし、神経質になりすぎると、うさぎにも神経質な部分が移ってしまう事もありますので、ある程度の事は様子を見ながら変えていくようにしょう。
今回挙げたポイントは、最低限覚えていても良いようなポイントなので、シニア期になったときをイメージしつつ、元気で楽しいベビー〜アダルト期を過ごせるようにしてあげましょう。
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