小さな体で元気いっぱいの明るい性格をした人気犬種で知られる「ポメラニアン」。実はポメラニアンは膝蓋骨脱臼を始めとした関節系の疾患が多いと言われる犬種です。そこで今回は、ポメラニアンに最適なペット保険について調べていきたいと思います。

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ポメラニアンは膝蓋骨脱臼の好発犬種


日本でもまだまだ人気犬種の一つである「ポメラニアン」。華奢に体にかかわらず、元気いっぱいの性格と美しい被毛が自慢のポメラニアンですが、実は病気や怪我をしやすい犬種の一つでもあるんです。

美しい被毛を持つ半面、皮膚や被毛のケアは大事な犬種ではありますが、夏場など、場合によっては皮膚にダメージを受ける場合もあり、皮膚トラブルを抱えやすかったりもしますので注意が必要です。

また、ポメラニアンは本来、中型犬サイズの犬種であったと考えられており、ポメラニアンの小型化を目指す過程で、関節に疾患を抱えてしまったと考えられています。骨も華奢で関節も弱いポメラニアンですが、その中でも特に気をつけたいのが「膝蓋骨脱臼」です。

膝蓋骨脱臼とは

小型犬や大型犬に多く見られる「膝蓋骨脱臼」という病気。この「膝蓋骨」という骨は、膝のお皿と呼ばれる部分の骨で、通常であれば膝の運動をなめらかにするために滑車溝と呼ばれる窪みにはまっている骨です。

膝蓋骨脱臼は、この窪みから膝蓋骨が外れてしまっている(脱臼)状態になり、スムーズな膝の動きが出来なくなるだけでなく、強い痛みを伴う症状を引き起こしてしまうのです。

外傷を受けることでも膝蓋骨脱臼を起こしてしまいますが、ポメラニアンのように犬種自体が好発犬種である場合には、先天的な疾患として発症してしまう場合が多いのです。

膝蓋骨脱臼は基本的には外科手術を行うことでしか解決できない病気ですが、一度でも膝蓋骨脱臼を発症したことのある場合、ペット保険に加入できない、もしくは膝蓋骨脱臼は補償の対象外となる場合もあります。

データで見るポメラニアンに多い病気

ポメラニアンが膝蓋骨脱臼の好発犬種であることは前述の通りですが、実際にポメラニアンに多く見られる疾患には、どのような疾患があるのでしょうか。ここからはペット保険会社で知られる「アニコム損保」が発行している「家庭どうぶつ白書2017」のデータを参考に解説していきたいと思います。

このデータによると、ポメラニアンの年間診療費は70,025円。最も年間診療費が多いのが「キャバリア・キングチャールズ・スパニエル」の113,528円、人気犬種で知られる「トイ・プードル」は56,447円、「チワワ」は60,194円というデータが出ています。

そして、ポメラニアンの中で最も多く請求された理由(疾患)には、「皮膚疾患」の16.7%、次いで「消化器疾患」の15.7%、「耳の疾患」の11.1%と続きます。

ポメラニアンに多い疾患は「皮膚疾患」


このデータによると、以外にもポメラニアンに多く見られると言われる、膝蓋骨脱臼を含む「筋骨格系疾患」は4番目に多い10.3%という結果に。およそ10頭に1頭という割合になりますが、好発犬種と考えられている割にはやや少ないなという印象もあります。

ただし、ポメラニアンは心臓の疾患である「僧帽弁閉鎖不全症」も多く見られると考えられており、メスでは8歳を境に、オスでは10歳を境に請求割合が一気に増えていくデータも見られました。

こうしたデータを見てみると、やはりポメラニアンに関しては皮膚疾患に対して気をつける必要もありますが、関節や心臓など外科手術が必要になる病気も油断はできないと言ったことがわかります。

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すでに膝蓋骨脱臼を発症している場合は新規加入が難しい

では具体的にポメラニアンに適したペット保険について見ていきましょう。まず注意しておきたいのが、すでに「膝蓋骨脱臼」を発症したことがあるかどうかという点です。

膝蓋骨脱臼は「癖」になりやすい病気でも知られ、再発する可能性の高い病気です。特に先天的な疾患である場合、ペット保険に加入できる確率はほぼ0と言っても良いでしょう。残念ながら、膝蓋骨脱臼を完治させていても、補償外となる、もしくは加入対象にはならない場合がほとんどなのです。

また、仮に右足に膝蓋骨脱臼を発症、その後完治させたとしても、別の左足が膝蓋骨脱臼を発症した場合、同じく補償の対象外となるようですので注意が必要です。

ポメラニアンが膝蓋骨脱臼の補償を受けるためには、膝蓋骨脱臼を発症する前に保険加入していることが必須となるのです。こうした厳しい条件から考えるに、やはり膝蓋骨脱臼は治療の困難な疾患であることがわかります。

膝蓋骨脱臼のハードルの高さ

現在、ペット保険会社は十数社ありますが、膝蓋骨脱臼を補償対象にしている(膝蓋骨脱臼を発症した経験が無い場合)ペット保険会社は、約半数近い、以下の7社のみとなっています。

損害保険会社では「アニコム損保」「アイペット」「au損保」の3社、少額短期保険会社では「PS保険」「ペット&ファミリー」「FPC」「イーペット少額短期保険」となります。

以上の各社によっても補償の考え方や対応がまちまちではありますので、気になる場合には膝蓋骨脱臼の補償に関して、一度確認した上で加入したほうが良いかもしれませんね。

また、ペット保険に加入する際には必ず愛犬の状態について自己申告を行う必要がありますので、虚偽の申告をしないようにしましょう。万が一、虚偽の申告が判明した場合には、補償される病気も補償されず、今まで払ってきた保険金を無駄にすることにもなりかねません。

ポメラニアンはフルカバー補償がおすすめ

以上の考えを元に、ポメラニアンに最適なペット保険について考えてみましょう。ペット保険には、「通院・入院・手術」とフルカバーで備えることの出来るプランと、「手術だけ」「通院だけ」といったように、保険料が安い代わりに補償範囲を限定しているプランがあります。

ポメラニアンに多いというデータが見られる「皮膚疾患」に関してですが、そのほとんどは手術を必要としないケースが多いでしょう。皮膚疾患の治療に関しては、多くが通院治療になると思われますので、通院補償は必須と言えます。

また、ポメラニアンは説明してきたとおり、膝蓋骨脱臼や僧帽弁閉鎖不全症も多く見られる犬種です。こうした病気に対しては手術が必要となりますので、手術補償のついているプランを選択したほうが良いでしょう。

トータルで考えていくと、ポメラニアンに関してはフルカバー補償のペット保険がベストチョイスと言えるでしょう。

プロ目線からみたポメラニアンのペット保険


フルカバー補償となると保険料もやや高くなってしまいます。また、ポイントにしておきたいのが新規加入年齢の制限です。上記に挙げたペット保険では、

7歳まで:アニコム損保、ペット&ファミリー
8歳まで:FPC、PS保険
10歳まで:au損保、イーペット少額短期保険

という加入条件になっています。しかし、重要となるのは年齢制限以降の保険料についてです。

上記に挙げた保険会社でも、加入年齢を過ぎてからの保険料の上がり方が凄い会社もありますので、加入年齢以上の保険料は必ず確認するようにしましょう。

ペット保険は終身まで保険を掛けておきたいものです。そのため、毎月や年払いの金額が大きければ、家計を苦しめてしまう可能性も大いにあるのです。

まとめ

ポメラニアンに関しては通院による治療が必要となる病気も多く、また手術が必要になる病気を発症する可能性もやや高いことから、フルカバー補償のペット保険を選択するのが理想的であることがわかりました。

あとは保険料に関してですが、前述の通り、毎月5,000円近くの保険料がかかる会社もありますので、新規加入年齢の制限を超える前にしっかりとリサーチして、飼い主さんが終身で掛け続けることができそうな保険料のペット保険に加入するのがよいでしょう。

一時的に保険料が安くとも、加入年齢以降の保険料は馬鹿にならない場合があります。気がついてから保険を変えようと思っても、すでに他のペット保険も加入年齢を過ぎてしまっている場合がありますので、保険加入する際には十分に検討するようにしてくださいね。

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