猫に多く見られる病気といえば「下部尿路疾患」です。下部尿路疾患はどんな猫でも発症する可能性が高く、日頃から予防していても発症してしまう可能性が高い病気でもあります。そんな猫の下部尿路疾患に備えて、ペット保険に加入しておくのは大事なことです。そこで今回は、猫の下部尿路疾患に適したペット保険について解説していきたいと思います。

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猫に多く見られる病気とは


猫を飼育していくにあたって猫の「泌尿器疾患」は避けては通れない疾患の一つです。アニコム損保が公開している、ペットの請求割合などをデータにした「家庭どうぶつ白書2017」を参考にしてみると、猫が保険請求した疾患の割合は、予想通り「泌尿器疾患」が最も多く、13.4%という割合で保険請求されていることがわかりました。

13.4%ということは、およそ10頭に1頭以上は泌尿器疾患が原因で保険を請求しているということです。次いで多かったのが9.5%の「消化器疾患」。消化器疾患には「ヘルニア」も挙げられますが、猫に多い「毛球症」の割合が多そうです。

次に多かったのが8.3%の「皮膚疾患」、6.4%の「眼の疾患」と続いています。こうして見てみても、やはり泌尿器系の疾患は10%を超える割合となっているため、すべての猫が注意しなければいけない病気だということがわかります。

年齢別で観た泌尿器系疾患の発症率

猫の泌尿器疾患ですが、年齢による差を見てみたところ、0歳の時点では6%と初めから高い数値に。さらに1歳になると一気に9%近くまで割合が高くなり、4歳には12%を超える数値に。その後は緩やかに上昇し、10歳頃には15%、12歳になると20%近い割合に上昇します。

このデータからは、0歳であっても泌尿器系の疾患は油断できないということがわかり、さらに年齢が高くなるに連れて泌尿器疾患を発症する可能性はどんどん高まっていくということがわかりました。

3歳を超える頃には、泌尿器疾患を発症する可能性が10%台となり、10歳になると15%の確率で泌尿器疾患を発症する可能性がありますので、高齢になればなるほど、ペット保険の必要性も高くなるということもわかります。

猫の死亡原因とその割合

家庭どうぶつ白書では「疾患」まではわかりますが、それ以下の細かい病気までは判断することが出来ません。しかし、同じ箇所による疾患ということには代わりがありませんので、猫は生まれたときから命を落としてしまう時まで、泌尿器疾患には十分に注意しなければなりません。

その事がわかるデータが、猫の死亡原因についてです。このデータによると、0歳時点での死亡原因のトップが「感染症」によるもので、43.8%という高い数値になっています。一方、泌尿器疾患による原因は2.8%に留まりますが、5歳を迎えると一気に割合が高くなり、死亡原因のトップとなる38.1%という割合になります。

10歳時点では23.4%という割合になりますが、「腫瘍」が原因となる病気と同じ割合という結果に。しかし、12歳になると再びトップの原因となり、32.7%という高い割合になります。(腫瘍による原因は15.9%に)

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泌尿器系疾患と猫の2大疾病


このように、猫は常に泌尿器疾患によって苦しめられると言うことがわかりましたが、猫の泌尿器疾患で特に注意しなければならないのが「腎不全」と「猫下部尿路疾患(FLUTD)」です。

腎不全は腎臓の機能が低下、もしくは停止してしまうことで引き起こされる病気で、場合によっては命を落としてしまう要因になる病気です。また、猫下部尿路疾患は「尿路結石」「尿道閉塞」「膀胱炎」といった病気の総称にあたる名称で、猫が最も気をつけなければならない病気となっています。

いずれも泌尿器系疾患の代表となる病気で主に猫の2大疾病と呼ばれるのが、これらの病気です。前述の通り、これらの病気が要因となって病院で治療を受けることになったり、命を落としてしまう要因になったりしてしまうため、猫はペット保険の加入が必須とも言えるでしょう。

下部尿路疾患の治療費はどのくらい?

猫の下部尿路疾患を発症し、実際に動物病院で治療を受けることになれば、症状の大小はあれど、基本的には通院治療となる場合が多いでしょう。

例えば、尿路結石の場合ですと症状があまり重くなければ通院治療となり、治療費に関しても5,000円〜1万円ほどで済みますが、症状が悪化してしまいますと手術が必要になり、10万円〜と言った治療費が発生します。

また、実際にはこうした治療費に加えて、再発に備えた生活をしていかなければならなくなり、処方食として3,000円〜5,000円程度が毎月発生してきます。

こうした金額がすべて自己負担となってしまうため、毎月何かを我慢してでもペット保険に加入しておくべきなのです。残念ながらこうした「予防」に備えた費用は補償の対象外となりますが、通院治療や手術が必要になった場合には補償の対象となりますので、加入したプランによってはほぼ自己負担がかからずに、治療に専念させることも可能となります。

猫に最適なペット保険の補償プランとは

ペット保険も十数社あり、それぞれが魅力的なプランを用意しています。プランに関しては大きく分けて2種類あり、「通院・入院・手術」に備えられるフルカバー補償のプランと、「通院のみ」「手術のみ」といった具合に、補償内容が限定的なプランがあります。

フルカバー補償のプランをベースに考えると、限定的な補償内容のプランは補償範囲が狭い分、保険料は2分の1〜3分の1程度の保険料になるため、非常にリーズナブルなプランになります。

しかし、前述の通り猫は泌尿器系疾患には要注意であり、泌尿器系疾患は通院治療になる可能性も高い疾患ですが、同時に腎不全などの重篤な病気にも備えておく必要があります。そのため、限定的なプランを選択するよりフルカバー補償のプランを選択したほうが安心かと思います。

プロ目線から見た猫のペット保険


ペット保険の中には、一見保険料が安いように感じても、実は保険を利用する時に「免責」が発生するペット保険もあります。

この免責というのは、治療費を補償するさいに契約者が必ず払わなくてはならない自己負担分の事を指し、治療費の金額によっては免責分があるためにあまり補償されている意味がないようなケースも発生してきます。

免責金額を設定することで、毎月の保険料をさらに低くすることを実現していますが、実際に治療が必要になった場合、その分が乗っかってくるようなイメージでしょうか。

免責に関しては保険会社によっても有無があり、免責金額に関しても各社違いがあります。いくら保険料が安くとも、高いところでは1万円ほどの免責金額が発生するプランもありますので、事前にしっかりと補償内容を理解することが重要です。

まとめ

前述の通り、下部尿路疾患に関してはどの猫も発症する可能性が高い疾患でありますが、事前に予防することも出来る病気でもあります。出来るだけ病気にならないようなケアが必要ですが、どうしても発症してしまう病気もあります。

そんな時のために、ペット保険は重要なものになるのです。ポイントとなるのは「通院補償」で、手術補償に関しては年齢を重ねてきてからプラン変更という形でも良いかもしれません。ただし、泌尿器系疾患だけで考えると5歳の時点でも高い割合になるため、プラン変更するのであれば4歳〜5歳あたりと考えていたほうが安心でしょう。

猫の場合、限定的なプランを選んでしまうとあまりメリットがないことにもなりかねません。保険料としては3,000円弱といったところですので、愛猫の健康を買うつもりでペット保険に加入しておくようにしましょう。

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