ペットとして人気の鳥。最近では鳥カフェなども登場するなど、鳥の人気も高まってきていますが、一昔前と違い、鳥もペット保険に加入する方が増えてきています。

そこで今回は、鳥にとってペット保険は必要かどうかという事と、ペット保険の補償内容や加入条件について解説していきたいと思います。

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鳥に保険は必要?


鳥にペット保険を掛けるというと、「ヨウム」や「コノハズク」とはじめとした、比較的に購入する際に高価な鳥が対象というイメージがある方も多いのではないでしょうか。確かに、これらの品種は数十万円もする鳥の品種ですが、同じ鳥でも文鳥やセキセイインコは3,000円前後ほどでも迎え入れられる鳥ではあります。

しかしながら、どの鳥も同じように病気にもなりますし、実際に動物病院に通院することになれば鳥の品種に関係なく、ほぼ同等の治療費が発生するのです。飼い主さんにしてみれば、愛鳥を迎え入れた値段よりも、大切にしている気持ちが一番大事なのです。

そこでまずは、どんな鳥がペット保険に加入しているのかをランキング形式で見てみましょう。参考にするのは、ペット保険会社でもシェアNo.1の「アニコム損害保険株式会社」が毎年発行している「家庭どうぶつ白書」の2017年度版を参考にしていきたいと思います。

アニコムに加入している鳥の種類ランキング

家庭どうぶつ白書2017の統計によると、2015年4月〜2016年3月末の期間にアニコムに加入している鳥は768羽。この中から、どんな鳥の種類がペット保険に加入しているのかを見てみましょう。

1位 オカメインコ(29.9%)
2位 セキセイインコ(26.7%)
3位 コザクラインコ(9.1%)
4位 文鳥(3.6%)
5位 ヨウム(3.3%)

というランキングに。(カッコ内は割合)
以降には、「ボタンインコ(1.7%)」や「マメルリハ(1.6%)」といった比較的メジャーな鳥から、「シロハラインコ(2%)」「アフリカオオコノハズク(1%)」「モモイロインコ(1%)」等の種類も登場していました。

こうしてみてみると、鳥の「値段」や「種類」に関係なく、多くの飼い主さんがペット保険に加入していることがわかりますね。

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鳥の平均治療費は幾らくらい?


2010年には鳥のペット保険契約数も366羽であったのに対し、翌年の2011年には409羽、2015年には595羽まで増加し、2016年3月末時点では前述の通り700羽を超える鳥がペット保険に加入している状況になりました。徐々に飼い主さんの意識も高くなってきていることが伺えます。

しかし、中には鳥を動物病院に連れて行ったことが無いという飼い主さんも多いのではないでしょうか。同データによると、実際に発生した診療費の平均は36,757円。中でも2歳、5歳以降は5万円近い診療費が発生したというデータも取られています。

鳥の中でも、最も多く保険請求が高い疾患が「消化器疾患」の10.8%という割合。およそ1割の鳥が消化器疾患で動物病院を利用していることがわかります。次いで多かったのが8.9%の「損傷」。

突然の病気に対して十分な治療を受けさせることが出来なかったり、治療費が生活を圧迫してしまうというケースも起こり得るでしょう。こうした万が一のケースに備えて、ペット保険に加入する方が増え続けているのです。

アニコム損保「どうぶつ健保ふぁみりぃ」

では実際に、鳥が加入できるペット保険はどのようなものがあるのでしょうか。

まず、鳥のペット保険で代表的なのがアニコム損害保険株式会社の「ふぁみりぃ」です。アニコムは犬猫のペット保険ではシェアNo.1の保険会社ですが、「鳥」「うさぎ」「フェレット」の小動物の保険商品も取り扱っています。

「ふぁみりぃ」は通院・入院・手術と充実した補償がうけられ、「70%プラン」と「50%プラン」の2つのプランがあります。それぞれ補償される金額と保険料が異なってきます。

例えば、70%プランでは通院・入院が1日あたり14,000円まで、50%プランでは1日あたり10,000円の補償額となります。手術に関しては70%プランが14万円まで、50%プランは10万円までが補償されます。

それぞれ限度日数もありますが、鳥の平均治療費を考えると十分すぎる内容かもしれません。

日本アニマル倶楽部「プリズムコール」

アニコムの他には日本アニマル倶楽部株式会社の「プリズムコール」が有名です。

プリズムコールで鳥が加入可能なプランは2プランあり、通院・入院で1日5,000円まで、手術は1回30,000円まで補償される「グリーンプランⅡ」と、入院が1日10,000円(通院は補償なし)、手術は1回12万円まで補償される「ホワイトプランⅡ」があります。

鳥の平均治療費で考えていくと、グリーンプランⅡが適した補償内容かもしれません。ホワイトプランⅡでは通院補償が受けられませんが、その分、保険料も割安です。しかし、通院補償が無いのは少々不安な部分ではありますので、通院・入院・手術と揃ったグリーンプランⅡの方が安心かもしれません。

ペットライフジャパン「ペットライフ健保」

ペットライフジャパンの「ペットライフ健保」も、鳥が加入可能なペット保険です。

ペットライフ健保では「スタンダードプラン」「スペシャルプラン」「サポート55」「プレミアム70」の4つのプランがあります。

・スタンダードプラン:通院1日2,000円まで、入院1日5,000円まで、手術1回30,000円まで
・スペシャルプラン:通院1日3,000円まで、入院1日7,500円まで、手術1回45,000円まで
・サポート55:通院・入院 1日10,000円まで、手術1回10万円まで
・プレミアム70:通院・入院 1日10,000円まで、手術1回10万円まで

サポート55では治療費の55%が補償、プレミアム70では治療費の70%が補償されます。

プロ目線から見た鳥のペット保険

ペット保険に加入する際には、新規加入の年齢が定められているものがほとんどです。

アニコムに関しては新規加入の年齢が3歳11ヶ月までと、少々早めの加入期限となりますが、継続の場合は終身加入できます。ペットライフ健保は生後4ヶ月〜4歳11ヶ月までが加入条件となります。中でも一番加入年齢が高いのがプリズムコールで、9歳未満(十姉妹は満5歳、オウム・ヨウムは満20歳未満)の鳥であれば加入することが出来ます。

このように、ペット保険によって加入条件も違っていますので、加入可能年齢や継続して加入できる保険かどうかを確認することも重要です。

補償内容や保険料を確認することも大事ですが、まずは加入の条件を確認し、保険を掛け続ける事ができるかどうかを想定して考えていくようにしましょう。

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オススメのペット保険


鳥が加入できるペット保険は3社だけではありますが、今後はもっと増えていくことが予想されます。現状で最もおすすめできるペット保険は日本アニマル倶楽部の「プリズムコール」の「グリーンプランⅡ」かもしれません。

保険料はグリーンプランⅡで月々2,300円、入院・通院・手術の補償が付いており、加入年齢も高めの設定というのがポイントとなります。補償内容も鳥の治療費を考えれば、ほぼまかなえる程度の金額でしょう。

アニコムの50%プランでは月々2,130円、ペットライフ健保「スタンダードプラン」では保険料はこれらよりも安い月々1,900円ですが、通院補償が1日2,000円までであることや、加入年齢が4歳未満であることがマイナス要因です。

これらの条件を見ていくと、数百円高くはなりますがちょっとした治療でも十分にまかなえる金額が補償されるプリズムコールのグリーンプランⅡが最もおすすめかもしれません。とはいえ、状況によっても適したペット保険は違うと思いますので、いろいろな条件を比較して、最適なペット保険を選べるようにしましょう。

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