携帯電話会社でお馴染みの「au」。auのグループ会社である「au損保」では人間用の保険に加えてペット保険も取り扱っていることをご存知でしょうか。今回はau損保のペット保険が猫にとって最適な保険なのか、詳しく解説していきたいと思います。

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au損保とは?

「au損保」は携帯電話メーカー「au」のグループ企業の一つで、「あいおいニッセイ同和損保」と「KDDI」が共同出資している保険会社です。

保険には人間用の「自転車向け保険」や「ケガの保険」「海外旅行の保険」など、様々な商品を取り扱っていますが、その一つが「ペットの保険」です。

auが取り扱っているペット保険なので、ドコモユーザーやソフトバンクユーザーは加入できないと思われがちですが、ペット保険に加入するのにキャリアは一切関係ありませんので、これらの携帯ユーザーでもau損保のペット保険に加入することが出来ます。

といっても、auユーザーに関しては支払いの部分でメリットがあり、auが提供している「auかんたん決済」で保険料の支払いを行うことが出来るので、毎月の通信料金とペット保険料を一つにまとめることが出来ます。

au損保の補償プランについて


au損保の補償プランは、大きく分けて「通院補償」が付いているプランと付いていないプランの2種類。

「通院ありタイプ」は、通院・入院・手術のフルカバー補償となっていますので、愛猫のあらゆるトラブルにも対応することが出来ます。
「通院なしタイプ」は入院・手術のみのプランとなっていますが、「通院ありタイプ」よりも保険料がリーズナブルになっているので、必要最低限の保険内容でいいという方におすすめです。

また、それぞれのプランには補償割合が50%のコースと70%のコースの2種類に分けられており、プランとしては計4種類のプランが展開されています。

70%コースでは、自己負担が3割、補償分で7割という内容で、50%コースは自己負担分と補償分が半々という割合になります。金額が小さければ50%コースでも心配ありませんが、30万円程度の治療が発生した場合には15万円の自己負担となりますので、十分に検討する必要があります。

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au損保の保険料について

では具体的にau損保の保険料について見ていきましょう。
例として猫の1歳、3歳、5歳、7歳と、新規加入年齢の制限となる10歳の保険料で見てみましょう。

通院ありタイプではフルカバー補償となっていますので、保険料としても一番高い設定になっていますが、他のペット保険会社と比較すると、とても高いというわけではなく、やや一般的な金額と言ったところです。

通院なしタイプでは、50%コースになるとわずか1,000円ほどで保険加入ができるので、保険をかけようか迷っているけど保険料が気になるという方も、すぐに加入することができる保険料に設定されています。

【通院ありタイプ 70%コース】
1歳:月々 2,470円(一時払 26,960円)
3歳:月々 2,650円(一時払 28,870円)
5歳:月々 3,150円(一時払 34,350円)
7歳:月々 3,980円(一時払 43,510円)
10歳:月々 6,040円(一時払 65,940円)

【通院ありタイプ 50%コース】
1歳:月々 1,950円(一時払 21,230円)
3歳:月々 2,070円(一時払 22,600円)
5歳:月々 2,430円(一時払 26,510円)
7歳:月々 3,030円(一時払 33,060円)
10歳:月々 4,500円(一時払 49,080円)

【通院なしタイプ 70%コース】
1歳:月々 1,250円(一時払 13,670円)
3歳:月々 1,330円(一時払 14,500円)
5歳:月々 1,560円(一時払 17,030円)
7歳:月々 2,110円(一時払 23,060円)
10歳:月々 3,400円(一時払 37,100円)

【通院なしタイプ 50%コース】
1歳:月々 1,020円(一時払 11,080円)
3歳:月々 1,070円(一時払 11,680円)
5歳:月々 1,240円(一時払 13,480円)
7歳:月々 1,630円(一時払 17,790円)
10歳:月々 2,550円(一時払 27,820円)

新規加入年齢は10歳まで

上記の保険料を見てみると、7歳から10歳の保険料の上がり方が急であることがわかります。au損保の新規加入年齢は10歳までとなっていますので、10歳までに加入していれば終身で保険を掛け続けることが出来ますが、10歳以降の保険料に関しては要確認となるため、詳細はわかりませんでした。

年齢制限が早い保険会社では7歳までで、多くは8歳までが加入年齢となっていますが、10歳までの加入年齢は比較的少なめではあります。保険料は関係ないという方であれば特に問題はありませんが、10歳を迎えた頃に保険料が大変で保険を切り替えようと思っても、他のペット保険も加入年齢が過ぎているため、選択肢としてはかなり狭いものになってしまいます。

ペット保険は、会社によっては若い猫であれば保険料もかなりリーズナブルな設定になっている所も多いですが、老猫になる頃には保険料が一気に高くなるという会社もあります。au損保もどちらかというとそのタイプかもしれません。

無料で獣医師に相談も


au損保のペット保険に加入すると、契約者限定のサービスを受けることが出来ます。そのサービスというのが「かかりつけ獣医師ダイヤル」と呼ばれるものです。

かかりつけ獣医師ダイヤルとは、深夜や曜日も関係なく、しつけのアドバイスや医療相談を電話で相談することができるというサービスです。時間が関係ないので、いざという時にも対応してもらえるのが嬉しい点です。

また、最近では「セカンドオピニオン」という考え方も一般的ですが、動物病院に行って、診察内容などが少しでも不安に感じたのであれば、かかりつけ獣医師ダイヤルに電話して相談することも可能です。

また別の病院に行って1から診察するというのも面倒ですし、なにより診察料も発生しますので、こうして獣医師に直接相談できるというのは、飼い主さんにとって心強いサービスではないでしょうか。

プロ目線からみた「au損保」


au損保の良い点としては、支払限度額以内であれば、保険金の支払回数無制限・金額制限がありませんので、利用したい時にしっかりと保険を利用することが出来ます。

一部のペット保険では「1日1万円まで」「1日1回の支払いまで」「年間20回まで」といったように、1日の保険金支払い回数の制限があったり、1日の限度額が設定されている場合も。また、限度額を超えていなくとも、年間の回数が設定されている保険もあります。

こういった制限があっては、ちょっと気になる時でも、「今後、もっと病院に通うかも」「もっと高額の治療費が発生するかも」といったように、すぐに保険を利用するのもためらってしまうでしょう。

au損保に関しては、こうした金額設定や回数制限がありませんので、気になる時に動物病院で診察を受けやすいでしょう。

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まとめ

au損保の年間支払限度額は50%コースで50万円、70%コースで70万円に設定されていますが、実際のところ1年間でこれだけの治療費が発生するのは稀といえるでしょう。そのため、十分な補償額を残したまま、次年度を迎えるというケースがほとんどではないでしょうか。

そのため、前述の通りいつでもしっかりと使える保険が理想的と言えるのです。ただし、こういったメリットの反面、デメリットもあります。

保険の多くは、契約更新時に前年度の保険金利用額が翌年度の査定に反映され、場合によっては保険料が上がってしまう場合もあるのです。au損保に関しても同様で、前年度の入院・手術の支払限度額が越えている場合には、契約の継続が行えない場合があります。

せっかく掛ける保険ですので、日頃から不安に思った時にはしっかりと保険を利用して検査を行うべきだと思いますが、限度額ギリギリまで使ってやろうというのは間違いですので、必要な時に、必要な治療をしっかりと受けるようにしましょう。

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