パピヨンを飼っている方もこれから飼いたいと思っている方もいると思いますが、パピヨンを飼う上で気をつけなければいけない事はどんなことでしょう?今回は「パピヨン」について、特徴や性質をチェックしてみましょう。

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パピヨンってどんな犬?

ゴージャスな耳の毛が印象的な「パピヨン」。

皆さんもペットショップなどで、一度は見かけたことがあるのではないでしょうか?

その昔は「キャンキャン」鳴いてうるさいイメージもありましたが、明朗快活なとても明るい性格の犬種です。

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人懐っこい子が多いのも特徴ですが、なんといっても、その特徴である「大きな耳」と「優雅な被毛」は、パピヨンの最大のチャームポイントでもあります。

この大きな耳と活発で飛び回っている事を「蝶」に例えられ、フランス語で蝶を意味する「パピヨン(Papillon)」と名付けられました。

「あの有名なフランス王妃「マリー・アントワネット」も溺愛していた犬種というのも有名な話で、その溺愛ぶりも相当なもので、

皆さんもご存知のようにマリー・アントワネットは1793年に処刑されましたが、溺愛していたパピヨンと共に死刑台に上がったという話が残されているほどです。

パピヨンのルーツ

このように、昔のフランス上流階級の人々にも人気が高く、フランスが原産国のパピヨンですが、意外にもその起源はスペインが原産国の「トイ・スパニエル」とされています。

16世紀頃のヨーロッパではこのトイ・スパニエルが人気で、スペインやイタリアで多く繁殖されていました。

リスの尾のような尻尾を持つことから「スクウィール(リス)・スパニエル」とも呼ばれていました。

また、その小ささから「エパニエルナン(小さな)・スパニエル」とも呼ばれていたこの犬種は、その後フランスでも人気犬種となり、たくさんのトイ・スパニエルがフランスへと高額取引によって輸入されることになり、フランスの上流階級がこぞって飼い始めたのでした。

当時のフランスに入ってきていたトイ・スパニエルは「垂れ耳」でした。

19世紀末には「スピッツ」や「チワワ」との交配によって「立ち耳」のトイ・スパニエルが誕生し、この立ち耳のトイ・スパニエルはその後、「パピヨン」という名前で親しまれ始めることになります。

パピヨンとファーレーヌ

別の名を「バタフライ・スパニエル」とも呼ばれるパピヨン、前述のとおり「蝶」をイメージしての名称ですが、実は「垂れ耳」のパピヨンもいるんです。

この垂れ耳のパピヨンは、フランス語で「蛾」を意味する「ファーレーヌ(Phalene)」と呼ばれています。

少々、残念な呼称ではありますが、日本では見かけることは非常に少なく、逆に希少かもしれません。

この垂れ耳のファーレーヌこそが、パピヨンの祖先となるトイ・スパニエルなのでしょう。

フランスで繁殖が続けられたその後は、1884年にアメリカで設立された愛犬家団体「AKC(アメリカン・ケネル・クラブ)」によって、1935年に「パピヨン」として正式に公認されることになりました。

もちろん、このファーレーヌもパピヨンとしての登録になります。

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パピヨンを飼う時に気をつけたいこと

パピヨンの性格は非常に明るく、いつも楽しげな表情を見せます。

また瞬発力や反射神経も良く、非常に俊敏な動きを見せます。

元気な性格で、人にとてもなつきやすい性格をしていますが、自己主張が強い子も多いのもひとつの特徴といえます。

何よりも遊ぶことが大好きな犬種でもあり、ちょっと人が動いただけで遊べると勘違いして、走り回ってしまうほどに陽気で遊び好きな性格をしています。

毎日遊んであげることや、人とコミュニケーションを取ることはが、パピヨンにとっての生きがいとも言えます。

活発な犬種ですので、こうしたコミュニケーションを取り入れながら、散歩や運動を欠かさないようにしましょう。

逆に、こうしたコミュニケーションや運動する機会が無いと、運動不足にもなり、ストレスも溜まりやすくなってしまいますので、注意しましょう。

パピヨンを飼うために

パピヨンの持つ自慢の被毛のケアも欠かせません。

毎日のブラッシングが理想ですが、特に耳の裏や股の部分などは毛玉になりやすい箇所です。

全体的なブラッシングに加えて、こうした毛玉になりやすい部分も、定期的にとかしてあげるようにしましょう。

また、パピヨンの被毛は美しい反面、非常に繊細な被毛です。

毛玉になってしまった場合は無理に引っ張ったりせず、トリミングサロンにお願いするようにしましょう。

2〜3ヶ月に1回程度のトリミングが理想ではありますので、できるだけ毛玉を作らないように、こまめにブラッシングしてあげましょう。

パピヨンのルーツと飼い方!【特徴は性質は?】のまとめ

陽気な反面、意外と繊細な部分もありますので、一緒に遊んであげたり言葉を投げかけてあげることができる方が向いている犬種といえます。

仲良く接することで、その分飼い主を明るく迎えてくれるような犬種なので、家の中も常に明るく陽気な雰囲気にしてくれます。

また、社交的で遊び好きな犬種なので、お散歩やドッグランなどでも友達を作りやすい犬種でもあるので、飼い主自身の知り合いも、パピヨンを通じて広げてくれるかもしれません。

フランスの王妃達も愛した、明るく陽気なパピヨン。

飼おうか悩んでいるなら、ぜひその明るく楽しい雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。

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