皮膚にトラブルを抱える犬も多く、その原因の多くはアレルギーや感染によるもの。そんな犬の皮膚トラブルに対して有効なシャンプーが「薬用シャンプー」ですが、中でも特に有名なのが、今回紹介する「ノルバサンシャンプー0.5」です。

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犬の皮膚トラブルも様々な要因が


近年ではアレルギーを持つ犬も多く、アレルギーの種類も多種多様となっています。その中でも特に多いのが食物アレルギーで、ドッグフードの主原料やフードに配合されている原料に対してアレルギーがある犬も少なくありません。

食物アレルギーの他、環境によるアレルギーや、ストレス等によって免疫力が低下しているためにアレルギー等の症状が現れる場合もあるようです。そんなアレルギーの症状ですが、嘔吐や下痢等の症状以外に多く見られるのが「皮膚疾患」です。

アレルギーが引き金となり、皮膚や被毛にトラブルが生じ始めるわけですが、フケが多量に出てしまったり、被毛が抜け落ちてハゲができてしまったり、皮膚自体が荒れただれてしまったりといった症状が見られるようになります。

トラブルを招いている原因の追求

こうした症状は、アレルギー等によるものが多いですが、病気や感染症などによる場合もあるため、犬の皮膚・被毛のトラブルが見られる場合には、まずはその原因を追求することが先決となるでしょう。

しかし、症状を放置しておくことも危険ではあります。特に感染症などの場合には、どんどんと範囲も広がっていってしまうために、今の状態からできるだけ進行していかないように処置を施す必要があります。

動物病院などで原因を突き止めることが一番早い方法となりますが、皮膚トラブルに対して有効なシャンプーも市販で販売されています。それが今回ご紹介する「ノルバサン」というシャンプーです。

「ノルバサン」とは?

数あるシャンプーの中でも、特に薬用シャンプーとして有名な「ノルバサン」。

「ノルバサンシャンプー0.5」以外にも、耳掃除用の「ノルバサンオチック」といった商品も展開されていますが、ノルバサンシャンプーは皮膚や被毛にトラブルを抱えている愛犬や愛猫にも優しい低刺激の薬用シャンプーです。

病院などでも紹介される場合も多いようですが、動物用医薬部外品なので、ペットショップ等でも手に入れることができます。

薬用シャンプーと聞くと、ふわふわにならなく、仕上がりも悪いといったイメージもありますが、ノルバサンシャンプー0.5はコンディショナーも配合されており、仕上がりも他の薬用シャンプーと比較的すると良い方になると思います。

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ノルバサンシャンプー0.5の効果とは?

皮膚トラブルでは、皮膚が乾燥してしまうことで体が痒くなり、肌をかきむしってしまう場合や、逆に肌が荒れてジュクジュクとした脂漏症などの症状が見られ、体が常に臭くなってしまう等の症状が見られる場合があります。

こうした場合に効果が期待できるのが、このノルバサンシャンプー0.5で、皮膚を殺菌しつつ、皮膚に付く細菌なども取り除いていく効果があります。また、保湿効果で乾燥肌は潤いを保つようになり、脂漏状態であれば綺麗に洗浄されることで、健康な皮膚を維持し始めるようになります。

このように、シャンプー自体に殺菌効果があり、かつ低刺激性のシャンプーなので、皮膚トラブルを抱えている犬に対しても特に有効的なシャンプーなのです。

他のシャンプーが合わないなと感じた場合や、ちょっと臭いがきつい、フケが多い、よく体を掻いていると言った症状が見られる場合には、まずはノルバサンシャンプー0.5を使用してみると良いかもしれません。

「ノルバサン」に含まれるクロルヘキシジン酢酸塩とは?


ノルバサンシャンプー0.5は、殺菌作用のある「クロルヘキシジン酢酸塩」と呼ばれる成分が配合されており、皮膚トラブルを発生させている細菌に対して高い効果が期待できます。

このクロルヘキシジンと呼ばれる成分は、細菌に対して高い効果が期待できる成分で、利用し続けることで持続的な抗菌効果があります。しかし、すでに患部が荒れてしまっている場合には刺激も強いため、0.5%に希釈された物がノルバサンシャンプー0.5となっています。

こうして希釈することで低刺激性にしているわけですね。薬用シャンプーは皮膚トラブルを抱えている犬が利用するものと思いがちですが、散歩やアウトドアを楽しむ前や、楽しんだ後にノルバサンシャンプーを利用するというのも、一つの使い方になるでしょう。

フケの多い犬にもおすすめ

ノルバサンシャンプー0.5の原材料を見てみましょう。クロルヘキシジン酢酸塩に関しては前述の通りですが、他にも保湿作用に優れた効果を発揮する成分が含まれていますので、フケの多い犬も改善できる可能性があります。

また、ノルバサンシャンプー0.5は独特な青色の付いたシャンプーですが、着色に利用されているのが「青色1号」という添加物。添加物と聞くと体に悪そうですが、神経の炎症を緩和させる効果や、脊椎の損傷に対して治療効果が期待できる効果が判明していることから、強いかゆみに対しても一定の効果が期待できるのかもしれません。

【ノルバサンシャンプー0.5 原材料】
・クロルヘキシジン酢酸塩 (主剤)
・ヤシ油脂肪酸アミド (界面活性剤)
・ラウリン酸ジエタノールアミド (界面活性剤)
・塩化ジアルキル(12-15)ジメチルアンモニウム (界面活性剤)
・ポリエチレングリコール6000 (粘稠剤)
・青色1号 (着色剤)
・フェニルエチルアルコール (芳香剤)
・酢酸ベンジル (芳香剤)
・塩酸 (p調節剤)
・精製水 (溶剤)

こんな場合は避けたほうが良いかも

ノルバサンシャンプー0.5を使用する際に気をつけたい事があります。薬用シャンプーであるため、シャンプーが目に入ってしまったり、舐めてしまったりするのはあまり良いことではありませんので、できるだけ避けるようにしましょう。

また、すでに皮膚が荒れてしまっており、肌が傷だらけの場合やかさぶたになっている場合にも避けたほうが良いでしょう。

状態がひどい場合には、やはり動物病院などで一度、受診して原因を解明することが先決となりますので、ノルバサンシャンプー0.5を使用する場合には、皮膚トラブルの諸症状や気になった場合が適しているかもしれません。

ノルバサン以外の薬用シャンプー

ノルバサンシャンプー0.5は市販でも販売されている「動物医薬部外品」の薬用シャンプーですが、同じく薬用シャンプーとして有名な「マラセブ」は「動物医薬品」の薬用シャンプーとなりますので、基本的に動物病院からでなければ購入することは出来ません。

両製品ともに、皮膚トラブルに一定の効果をもたらすとした薬用シャンプーですが、厳密に言うとマラセブに関してはシャンプーと言うよりかは薬品に近いものになるため、ノルバサンシャンプーとはまた少し違うものとなります。

ノルバサンシャンプーはあくまでも市販で販売することができる、一般の方が利用しても問題のないレベルの薬用シャンプーとなっていますので、効果の程に関してはマラセブのほうが強いと考えたほうが良いでしょう。

皮膚病の種類によっても変わる


上記の説明ですとノルバサンシャンプーの方が効果が弱いとも取れますが、そこは「医薬部外品」と「医薬品」の違いになるでしょう。

皮膚炎の状態にもよりますが、抗菌作用のある「クロルヘキシジン」の含有量が、ノルバサンシャンプーは0.5%、マラセブに関しては2%が含まれるので、抗菌という観点で行けばマラセブのほうが抗菌力は強いことがわかります。

ただし、ノルバサンシャンプーには保湿成分も含まれていますので、症状も比較的軽く、肌の弱い犬はノルバサンシャンプーを利用したほうが一定の効果が見込めるかもしれませんね。

マラセブに関しては医薬品の薬用シャンプーとなりますので、細菌や真菌に対しても効果が期待できるものです。同じ薬用シャンプーでも利用の仕方は違うのです。

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ノルバサンオチックで耳の掃除も

ノルバサンシャンプー0.5は皮膚トラブルの改善に効果が期待できるシャンプーですが、合わせて利用したいのが「ノルバサンオチック」です。

ノルバサンオチックは耳の洗浄液ですが、皮膚も綺麗にしたのであれば、一緒に耳の中も綺麗にしてあげましょう。特にたれ耳の犬種は耳の中も汚れがち。タオルやウェットティッシュ等で耳掃除をしてあげることでも、ある程度の汚れは落とせますが、定期的にノルバサンオチックを耳の中に垂らし、耳を揉むようにしてあげることでより耳の中の汚れを落とすことが出来ます。

綿棒などでも耳掃除は出来ますが、あまりぐいぐいと耳の中を掃除しないようにしましょう。人間の耳の構造とは違いますので、耳カスが奥に詰まってしまう場合もあります。

まとめ

皮膚トラブルにも様々な要因がありますが、愛犬の皮膚の異常に気がついた場合には、まずは皮膚トラブルの進行を防ぐためにも、ノルバサンシャンプー0.5のような薬用シャンプーを使用してみるようにしましょう。まずは症状の進行を抑え、動物病院などでしっかりと診断してもらうことが大事になってくるでしょう。

※内容は2017年3月時点での情報になります。原材料、商品名等の内容は変更している場合があります。

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