ウサギの中でも、特に人気の高い品種として知られる「ネザーランドドワーフ」。人気の理由は、ウサギの中でも最小のサイズと言う事と、丸みを帯びた容姿の可愛らしさにあります。今回は、ネザーランドドワーフの特徴について解説していきます。

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ウサギってどんな動物?

今やペットの代表格と言っても過言ではない「うさぎ」。若い方から年配の方までが気軽に変えるペットとして、幅広い世代に愛されている動物です。その人気の理由は、大きな耳とかわいい容姿、手軽に飼うことのできる、ほどよいサイズだと言う事が挙げられます。

また、現代社会では、マンションやアパートで生活する方も多く、犬や猫のように「鳴き声」がなく、散歩などの世話が無いことが、人気を押し上げている理由のひとつでもあるようです。

そんなうさぎの中でも、うさぎブームの火付け役にもなっているのが、今回取り上げる「ネザーランドドワーフ」という品種です。立ち耳で小型のうさぎで知られるネザーランドドワーフの魅力に迫ってみましょう。

ネザーランドドワーフについて

ネザーランドドワーフのルーツは、フランスを原産とする小型種のウサギ「ポリッシュ」と、オランダの野生のアナウサギが偶発的に交配し、20世紀初頭にオランダで改良されていったというルーツを持つウサギです。
このことから、ネザーランドドワーフの名前の由来は、「Netherland(オランダを意味する)」と「Dwarf(小型の意味)」から取られています。

色々な種類がいるうさぎの中でも、最小サイズのネザーランドドワーフ。その大きさは、オスの体重で大きくても約1.5kg程度、体長が30cm弱です。対して、少し大きめサイズの「ホーランドロップイヤー」の場合だと、オスで、体重が3kg前後、体長が40cm程で、いかにネザーランドドワーフが小型なのかと言うことがわかるかと思います。

耳もやや短めで体も小さく、かわいらしい丸顔をしており、ペットショップなどでも1番2番を争う人気の品種です。また、ネザーランドドワーフの特徴として、たくさんの毛色を楽しめるという点も、人気の高い理由に挙げられます。

ネザーランドドワーフの豊富な毛色

ネザーランドドワーフには様々な毛色が存在しており、実に30種とも言われるカラーがあります。ペットショップ等で見かけるカラーでは、「オレンジ」や「フォーン」といったカラーがやや多く見られますが、この多くのカラーは5つのグループに分けられます。

「セルフ」と呼ばれるカラーは、体全体が単一色になっているカラーで、「ルビーアイドホワイト」「ブラック」といった毛色に代表されます。縞模様に3色以上が混ざった「アグティー」と呼ばれるグループでは、「チェスナット」「オパール」といったカラーが代表的です。
鼻先や目の周り、足先などが濃い色になっている「シェイデット」と呼ばれるグループも人気です。ペットショップでは「セーブルポイント」「トートイズシェル」といったカラーが見られる事もあります。

この他、「オター」などに代表される「タン」カラーのグループ、「オレンジ」などに代表される「エニーアザーバラエティ」カラーの全5タイプのカラーに分けられています。

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最小品種のネザーランドドワーフ

ネザーランドドワーフが小型だという説明は前述の通りですが、小さい個体では1kgを切ることも少なくありません。ただし、このように小さいネザーランドドワーフは「ショータイプ」と呼ばれる、ショー等で扱われるような個体で、価格も一気に上がります。

ペットショップなどで見かけるネザーランドドワーフは、だいたい1.2〜3kg、大きくても1.5kg以内程度で収まる子が多く、価格も1〜2万程度ですが、ショータイプのネザーランドドワーフですと、5〜6万をゆうに超える子もいるほどです。

やはり、うさぎの中でも「最小」をうたうネザーランドドワーフ、中でも小さい血統を持つネザーランドドワーフは、このように金額も高いですが、最小を守るためにも大事にされているのですね。

ネザーランドドワーフの性格

ネザーランドドワーフは、警戒心が強い品種として知られています。個体差はありますが、子うさぎの頃から警戒心が強く、まだ慣れていない状態の時にケージの入口を開けると、逃げ回って何かの後ろに隠れたりといった行動が見られます。

ネザーランドドワーフのこの警戒心が強いところは、野生のアナウサギを祖先にもつ事が関係しているようですが、これまでの繁殖の過程で、ペットとしてより飼いやすい・懐きやすい品種として品種改良されていき、現在のネザーランドドワーフが作られてきました。

初めはなかなか懐きにくくても、徐々に懐きはじめ、気がつけばすぐ側に寄ってきたり、おやつを頂戴と催促したりと、飼い主に対してアピールしてくるようになるので、なつかせがいがある品種でもあるでしょう。

ネザーランドドワーフを飼うために

見た目は小さく、とてもかわいい容姿をしていながら、意外と警戒心も強く、また非常に活動的なネザーランドドワーフ。運動量が多い品種でもありますので、ケージの中だけに閉じ込めておかず、たまにケージから出して運動させてあげると良いでしょう。

また、外に出す「うさんぽ」が流行っていますが、うさぎは神経質な動物でもあります。突然外に連れて行かずに、まずはリードを付けることに慣らし、十分にうさぎの体調をチェックしてから、うさんぽを楽しむようにしましょう。

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