モグワンは動物性タンパク源を50%以上使用した、食いつきの良さに定評のあるドッグフード。対してニュートロの「ワイルドレシピ」シリーズは、動物性タンパク源を主原料に使用したグレインフリーのドッグフードです。似た点もある両フードですが、どちらの方が優れたドッグフードと言えるのでしょうか。
そこで今回は「モグワンドッグフード」と「ワイルドレシピ チキン」の成分値や品質内容を徹底比較してみたいと思います。
ワイルドレシピの特徴について
ニュートロの「ワイルドレシピ」は、第一主原料に高品質な動物性タンパク源を使用したシリーズで、穀物を使用しない犬本来の食事を追求した、ニュートロの新しいラインナップです。
ニュートロにはこのワイルドレシピ以外にも、最適な栄養バランスと3つのカテゴリーに分けられた「ナチュラルチョイス」と、厳選された自然素材をブレンドした「シュプレモ」の3ラインナップがありますが、ワイルドレシピはこの中でも特に高タンパクなドッグフードで、本来は肉食である犬の栄養バランスを最新の栄養学で研究・開発したラインナップとなっています。
肉食動物であるオオカミを先祖に持つ犬もまた、雑食性の肉食動物です。犬の体の構造は肉食に適したものになっており、犬が必要とする栄養素は動物性タンパク源に多く含まれています。
グレインフリーも特徴のひとつ
また、近年では穀物アレルギーを持つ犬も多く見られるようになりましたが、犬は本来、穀物を積極的に摂取する必要はなく、僅かな量もしくは穀物を含まない食事が適していると考えられ始めています。
「グレインフリー(穀物不使用)」のドッグフードが増加傾向にありますが、ワイルドレシピも同じくグレインフリーのドッグフードです。また、穀物の代わりにヒヨコ豆やポテトを使用しているのも、ワイルドレシピの特徴の一つです。
ワイルドレシピは穀物アレルギーを持つ犬にもおすすめなドッグフードで、かつ豊富に動物性タンパク源を配合したドッグフードですので、多くのタンパク質を必要とする活発な成犬や、活動的な犬におすすめのドッグフードと言えます。
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モグワン ドッグフードの特徴について
「モグワン」はワイルドレシピと同様に、動物性タンパク源を多く含み、かつ食いつきの良さを追求したドッグフードです。その食いつきの良さも、自社調べでは97.8%という高い割合で食べたという結果も出ているようです。
その食いつきの良さを支えているのが、高品質な原材料でしょう。モグワンに使用される原材料はすべて人間が食べられるクオリティーであるヒューマングレードの原材料が使われており、動物性タンパク源も50%以上配合されているドッグフードです。
また、主原料に使用されている動物性タンパク源は「生肉」が使用されているので、品質も新鮮であることがわかります。
動物性タンパク源以外は、野菜や果物、ハーブ類が使用されており、ワイルドレシピ同様に穀物は使用しないグレインフリーのドッグフードとなっています。
合成添加物不使用
モグワンは品質の高さも特徴としており、犬に害が及ぶような合成添加物は一切使用していません。
着色料や保存料、酸化防止剤など、合成添加物と呼ばれるものはいくつかありますが、比較的安価なドッグフードに使用されていることが多いです。
特に酸化防止剤を始めとした合成添加物はコストが安い分、効果としても高いので、未だに使用しているドッグフードは存在していますが、ある研究では発がん性が認められたり、アレルギーを引き起こす可能性が指摘され始めているため、多くのドッグフードでも自然由来の添加物に切り替えられているのが最近の流れです。
モグワンはこうした合成添加物を一切使用せずに作られているドッグフードですので、安心して愛犬に与えることが出来ます。なお、今回比較しているニュートロのワイルドレシピに関しても、合成添加物を一切使用していないドッグフードとなっています。
モグワンとワイルドレシピの原材料を比較
では具体的に、モグワンとワイルドレシピの原材料を比較してみましょう。
【ニュートロ ワイルドレシピ チキン 原材料】
チキン(肉)、チキンミール、エンドウマメ、乾燥ポテト、鶏脂*、タピオカスターチ、ビートパルプ、乾燥チキン、エンドウタンパク、タンパク加水分解物、ターキーレバー、ポークハート、ポークキドニー、亜麻仁、アルファルファミール、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D3、E、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、ミネラル類(カリウム、クロライド、セレン、ナトリウム、マンガン、亜鉛、鉄、銅)、アミノ酸類(メチオニン)、酸化防止剤(クエン酸、ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)*ミックストコフェロールで保存
【モグワン ドッグフード 原材料】
チキン&サーモン53%(チキン生肉20%、生サーモン11%、乾燥チキン11%、乾燥サーモン7%、チキングレイビー2%、サーモンオイル2%)、サツマイモ、エンドウ豆、レンズ豆、ひよこ豆、ビール酵母、アルファルファ、ミネラル類(硫酸第一鉄水和物、硫酸亜鉛一水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸銅(Ⅱ)五水和物、無水ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE)、ココナッツオイル、バナナ、りんご、海藻、クランベリー、カボチャ、カモミール、マリーゴールド、セイヨウタンポポ、トマト、ジンジャー、アスパラガス、パパイヤ、グルコサミン、メチルスルフォニルメタン(MSM)、コンドロイチン、乳酸菌
ワイルドレシピの主原料は「チキン(肉)」、モグワンの主原料は「チキン生肉」となっています。また、両フードとも単一の動物性タンパク源だけではなく、複数の動物性タンパク源を配合しています。
ワイルドレシピはチキン以外に「ターキー」「ポーク」が使われており、モグワンはチキン以外に「サーモン」が配合されています。こうして複数の動物性タンパク源を配合することで、単一のタンパク源だけでは摂取できない栄養素を摂取することができます。
また、両フードとも穀物類を使用していないグレインフリーという点は共通しますが、動物性タンパク源以外の植物成分に違いが見られます。ワイルドレシピは野菜類が含まれますが、モグワンは野菜類に加えて果物やハーブが含まれていることがわかります。
モグワンとワイルドレシピの成分を比較
モグワンとワイルドレシピの成分を比較してみましょう。
モグワンのタンパク質は28%、ワイルドレシピのタンパク質は32%と、ワイルドレシピの方が高タンパクなドッグフードとなっています。また、脂質・灰分・もワイルドレシピの方が高い数値となっています。
【モグワン 成分】
粗タンパク質:28%、脂質:12%、粗灰分:8%、粗繊維:3%、水分:8%、オメガ6脂肪酸:1.63%、オメガ3脂肪酸:1.29%、エネルギー(100gあたり)/約344kcal
【ニュートロ ワイルドレシピ チキン 成分】
粗タンパク質:32%、脂質:16%、粗灰分:9.5%、粗繊維:3.5%、水分:10%、オメガ6脂肪酸:2.0%、オメガ3脂肪酸:0.2%、エネルギー(100gあたり)/約375kcal
カロリーに関してもワイルドレシピの方が高く375Kcal/100gという内容。モグワンのカロリーは344Kcal/100gとなっていますので、ワイルドレシピの方が高カロリーなドッグフードとなっています。
ただし、モグワンが低カロリーなのではなく、他のドッグフードと比較してもカロリーは低いわけではありません。動物性タンパク源も豊富に含んでいますので、両フードともに子犬から成犬までにおすすめのドッグフードと言えます。
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プロ目線から見たフードの比較
モグワンとワイルドレシピの比較としてポイントとしたいのが、ラインナップの差です。
ワイルドレシピは「子犬用」「成犬用」の2ラインナップで、高齢犬用は揃えていません。対してモグワンは全年齢対応のドッグフードとなっています。
ここで注意したいのが、高齢犬とタンパク質の関係です。成犬は多くのタンパク質を必要としますが、高齢犬になると腎臓への影響も含め、そこまで多くの蛋白質を必要としません。
個体差はあるものの、高タンパクなドッグフードは高齢犬が消化するのに、体への負担が大きいので、25%を下回る程度のタンパク質で良いのです。
この点において、ワイルドレシピはニュートロの他ラインナップの高齢犬へと移行しやすいのですが、モグワンに関してはラインナップがありませんので、どこかのタイミングで他フードに切り替える必要があるでしょう。
まとめ
モグワンとニュートロのワイルドレシピを比較してきました。モグワンもワイルドレシピも動物性タンパク源に着目している点、高品質な原材料を使用している点など、基本的な部分は同じ方向のドッグフードということがわかりました。
ただし、両フードを比較した時に、モグワンは十分におすすめできるドッグフードではありますが、長期的に見たときにおすすめかどうかとなると、ワイルドレシピの方がスムーズな移行ができますので、ニュートロの方がおすすめと言えるかもしれません。
また、どちらのフードも食いつきの良さには定評のあるドッグフードです。愛犬の食いつきが悪くて困っている時にも使いやすい両フードですので、単発で考えるのであればモグワンを、長期的に考えるのであればワイルドレシピがおすすめです。
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