食いつきの良さが売りの「モグワン」に対し、バランスの取れたホリスティックブレンドが売りのニュートロ「シュプレモ」。どちらのドッグフードも優れた製品ではありますが、比較するとどちらの方がより良いドッグフードなのでしょうか。
そこで今回は「モグワンドッグフード」と「シュプレモ」の成分値や品質内容を徹底比較してみたいと思います。
モグワン ドッグフードの特徴について
ネット上でも話題になっているドッグフード「モグワン」。モグワンは食いつきの良さに定評があるドッグフードで、自社調べによると97.8%の犬がモグワンを食べたという結果もある、嗜好性の高いドッグフードです。
この嗜好性を高くしているポイントとなるのが、豊富な動物性タンパク質を含んでいることでしょう。モグワンの原材料の60%は動物性タンパク源で占めており、残りは消化の良い植物成分が含まれています。
犬は本来は肉食の動物ですので、やはり肉の味は好みである場合がほとんどのようです。モグワンの豊富な動物性タンパク源が、高い嗜好性を支えているのでしょう。
また、原材料に使用されるものは、いずれも人間が食べられる品質のヒューマングレードの原材料が使用されているのもポイントです。安価なドッグフードでは品質の悪い原材料が使用されているケースも多いですが、モグワンは高品質な原材料に加えて、合成添加物も含まれないので、安心して愛犬に与えることが出来ます。
モグワンの原材料
モグワンの原材料を見てみましょう。第一主原料にはチキン生肉が使われており、他にもサーモンを配合。そのほか、野菜や果物、ハーブ類が原材料に使われています。
モグワンのポイントとなるのが「手作り食」のようなドッグフードですので、原材料に使用されている食材も、比較的家庭内でも揃えられそうなものが並びます。そのため、仮にモグワンにプラスしてトッピングを行おうとする際には、栄養管理がしやすいというのもモグワンのおすすめポイントとなっています。
【モグワン ドッグフード 原材料】
チキン&サーモン53%(チキン生肉20%、生サーモン11%、乾燥チキン11%、乾燥サーモン7%、チキングレイビー2%、サーモンオイル2%)、サツマイモ、エンドウ豆、レンズ豆、ひよこ豆、ビール酵母、アルファルファ、ミネラル類(硫酸第一鉄水和物、硫酸亜鉛一水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸銅(Ⅱ)五水和物、無水ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE)、ココナッツオイル、バナナ、りんご、海藻、クランベリー、カボチャ、カモミール、マリーゴールド、セイヨウタンポポ、トマト、ジンジャー、アスパラガス、パパイヤ、グルコサミン、メチルスルフォニルメタン(MSM)、コンドロイチン、乳酸菌
グルコサミンやコンドロイチン、メチルスルフォニルメタンと言った関節や軟骨に配慮した成分も配合されているので、高齢犬に与える際にも健康維持が期待できます。
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シュプレモの特徴について
「シュプレモ」は、ドッグフードメーカーの中でも特に名のしれている「ニュートロ(Nutro)」のフードブランドの一つで、厳選された17種類の自然素材を原材料に使用した「ホリスティックブレンド」を特徴としたドッグフードです。
ホリスティックとは、犬の健康に関連する全体的な要素を指し、犬の健康を体内からサポートしていくための、様々な栄養の相互関係を素材によって引き出したのが、このホリスティックブレンドです。
>ビタミンを始めとした栄養素は、一つだけを摂取していても意味はなく、しっかりと他の栄養素とのバランスが取れて、初めて効果を出すものです。シュプレモはこうした、栄養のバランスをしっかりと考え、最適な栄養バランスを原材料で構成したドッグフードなのです。
シュプレモの原材料
シュプレモの原材料を見てみましょう。第一主原料には「チキン」の生肉、他の動物性タンパク源には「チキンミール」や「ラムミール」「サーモンミール」など、単一の動物性タンパク源ではなく、複数のタンパク源が使われています。
不飽和脂肪酸を含む「サーモン」、脂肪燃焼効果の高いカルニチンを多く含む「ラム」といった動物性タンパク源を加えることで、バランスの取れた栄養源である「チキン」の効果をより高いものにしています。
【シュプレモ 小型犬用 成犬用 原材料】
チキン(肉)、チキンミール、玄米、粗挽き米、米糠、鶏脂*、ラムミール、サーモンミール、タンパク加水分解物、エンドウタンパク、ひまわり油*、亜麻仁、ビートパルプ、オーツ麦、ココナッツ、チアシード、乾燥卵、トマト、ケール、パンプキン、ホウレン草、ブルーベリー、リンゴ、ニンジン、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D3、E、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、ミネラル類(カリウム、クロライド、セレン、ナトリウム、マンガン、亜鉛、鉄、銅)、アミノ酸類(メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、クエン酸) *ミックストコフェロールで保存
動物性タンパク源以外には、消化吸収の高い野菜や果物が豊富に含まれます。犬は肉食の動物ではりますが、同時に雑食性の動物でもあります。そのため、適度な食物成分は必須となり、体の免疫力維持や消化吸収を上げるためには欠かせないものとなります。
シュプレモはこうした原材料をバランスよく含み、適切なブレンドで仕上げたドッグフードとなっています。
モグワンとシュプレモの成分を比較
モグワンとシュプレモの成分値を比較してみましょう。
【モグワン 成分】
粗タンパク質:28%、脂質:12%、粗灰分:8%、粗繊維:3%、水分:8%、オメガ6脂肪酸:1.63%、オメガ3脂肪酸:1.29%、エネルギー(100gあたり)/約344kcal
【シュプレモ 小型犬用 成犬用 成分】
粗タンパク質:26%、脂質:15%、粗灰分:10.5%、粗繊維:4%、水分:10%、オメガ6脂肪酸:3.5%、オメガ3脂肪酸:0.5%、エネルギー(100gあたり)/約360kcal
タンパク質はモグワンが28%、シュプレモが26%とモグワンの方が高タンパクという結果に。これに対し、脂質とカロリーはシュプレモのほうが高いという結果に。
モグワンは脂質 12%、カロリーが344Kcal。シュプレモは脂質 15%、カロリーが360Kcalと、シュプレモのほうが高脂肪・高カロリーなドッグフードという事になります。
ただし、モグワンは全年齢を対象としたドッグフード、シュプレモは子犬から高齢犬までのラインナップが揃い、今回比較しているのが成犬用であるというのがポイントとなります。
どちらかというとモグワンは、全体的に成分を安定させている形で、シュプレモは成犬なので活動量も多いことを見込んで、しっかりと栄養満点な内容にしているという印象です。
モグワンとシュプレモのカロリーを比較
成犬用では高齢犬に与えることは想定していません。カロリーも高く、脂質も高い内容なので、シュプレモを高齢犬に与えるのであれば高齢犬用のシュプレモを与えるのがベストとなります。
対してモグワンを高齢犬に与える場合は、愛犬の体調をしっかりと把握して、給餌量をその都度コントロールしていく必要があるでしょう。モグワンのタンパク質28%という数値は決して低くはありません。また、カロリーに関しても少しだけ落としても良い程度です。
もちろん、高齢犬と言っても成長具合はそれぞれ違いますので、飼い主さんがしっかりと愛犬の状態を把握していることが大切になりますが、あまりに高タンパクな食事は高齢犬に限らず、腎臓に負担をかけてしまいます。
両フードとも極端にタンパク質が高いわけではありませんが、モグワンに関しては全年齢対応のドッグフードとなっていますので、高齢犬に与える際にはある程度、飼い主さんが意識しておく必要があります。
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プロ目線から見たフードの比較
モグワンとシュプレモを比較した際に、ポイントとなるのが給餌量と価格の面です。例として5kgの成犬を想定して計算してみましょう。
モグワンの1日量は約104g、販売価格は1.8kgで3,960円(税抜)ですので、1袋で約17日分(1日あたり232円)。
シュプレモ(小型犬用 成犬用)の1日量は約90g、販売価格は3kgで4,180円(税抜)ですので、1袋で約33日分(1日あたり126円)。
価格差に関しては約倍近い形になりましたが、モグワンに関しては定期コースの申込みでここからさらに最大20%OFFまで値引きが効くので、シュプレモとの差もかなり縮まります。
無難なドッグフードを探しているのであればシュプレモはおすすめ。対して、アカナやオリジンのような高タンパクなドッグフードで、価格も無難なドッグフードを探しているのであればモグワンはおすすめかも知れません。
まとめ
モグワンとシュプレモを比較してきましたが、根本的に穀物アレルギーを持つ場合はシュプレモは避けたほうが良いでしょう。穀物アレルギーを引き起こす要因となっているのはグレインと呼ばれる、小麦やトウモロコシに多く含まれる成分ですが、シュプレモに含まれる玄米などの穀物には多く含まれません。
グレインには配慮した内容とはなっていますが、穀物自体にアレルギーを持つ犬も居ますので、念の為シュプレモは避けたほうが無難かもしれません。その点に関してはモグワンはグレインフリー(穀物不使用)のドッグフードですので、穀物アレルギーを持つ犬にも安心して与えることが出来ます。
品質自体に関してはほぼ同等と言える内容で、シュプレモに関しては良い意味で普通と言ったところ、モグワンに関してはタンパク質を多く摂取させたい、グレインフリーのドッグフードを探しているというケースであればおすすめのドッグフードと言えるでしょう。
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