「モグワン」は動物性タンパク源を50%以上使用したドッグフードで、高品質なクオリティのドッグフードとして知られますが、アメリカ原産のフードメーカー「ソリッドゴールド」のドッグフードと比較すると、どちらの方が良質なドッグフードと言えるのでしょうか。

そこで今回は「モグワンドッグフード」と「 ソリッドゴールド」の成分値や品質内容を徹底比較してみたいと思います。

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ソリッドゴールドの特徴について


「ソリッドゴールド(Solid Gold)」はアメリカ原産のドッグフードで、40年以上に渡る歴史のある老舗フードメーカーのひとつ。ソリッドゴールドがポイントに挙げているのが、「1つ1つの部位(パーツ)ではなく体全体が作用しあっている」という点です。

例えば、関節のケアひとつとっても、コンドロイチンを与えていればよいわけではありません。コンドロイチンの吸収を良くするためには、また別の成分が必要になり、関節を支えるためには関節だけをケアしてもいたちごっこである場合も多いです。

ソリッドゴールドはこうした1つ1つの部位をケアすることではなく、体全体を健康な状態にすることこそが、1つ1つの部位をケアすることに繋がるという考え方のもと作られているドッグフードなのです。

ソリッドゴールドの原材料

ソリッドゴールドの特徴となるのは合成添加物を使用していないこと、「グルテン」を多く含む小麦やコーン、大豆を使用していないことが特徴となります。また、ソリッドゴールドの全てのラインナップには、「サーモンオイル」「タウリン」が配合されています。

今回は比較として、ソリッドゴールドの基本ラインナップである「フントフラッケン」を比較に挙げてみましょう。

【ソリッドゴールド フントフラッケン 原材料】
ラム・ラムミール・玄米・挽き割り精製大麦・オートミール・えんどう豆・ガルバンゾー豆・米ぬか・オーシャンフィッシュミール・鶏脂肪(混合トコフェロールによる保存処理)・乾燥卵・フラックスシード・トマト搾り粕(リコピン)・天然風味料・DLメチオニン・塩化コリン・塩化カリウム・サーモンオイル(混合トコフェロールによる保存処理)・乾燥チコリ根・ニンジン・パンプキン・パセリ・リンゴ・クランベリー・ブルーベリー・レタス・セロリ・サトウダイコン・クレソン・ホウレンソウ・ブロッコリー・スペアミント・アーモンドオイル(混合トコフェロールによる保存処理)・セサミオイル(混合トコフェロールによる保存処理)・ユッカシジゲラエキス・乾燥ケルプ・タイム・ヒラマメ・ビタミンA・ビタミンD3・ビタミンE・硫酸亜鉛・ナイアシン・硫酸第一鉄・L-アスコルビン酸-2-ポリリン酸(ビタミンC源)・パントテン酸カルシウム・チアミン硝酸塩・硫酸銅・リボフラビン・ピリドキシン塩酸塩・硫酸マンガン・キレート亜鉛・葉酸・ヨウ化カルシウム・キレートマンガン・キレート銅・亜セレン酸ナトリウム・ビオチン・ビタミンB12・ローズマリーエキス・ラクトバチルスアシドフィルス・ビフィドバクテリウムアニマリス・ラクトバチルスロイテリ

フントフラッケンの主原料となるのは「ラム」。多くのドッグフードは「チキン」を主原料としている製品が多いのですが、近年はこのチキンに対してアレルギーをもつ犬も増えてきています。

ラムに関してはチキンに変わる栄養豊富な原材料で、比較的アレルギーを起こしにくいと考えられている原材料になります。また、穀物類に対してアレルギーを持っている犬も多いですが、その原因となっているのは「グルテン」がカギとなります。

穀物アレルギーを持つ犬の多くは、このグルテンに対してのアレルギーであり、同じ穀物類でも玄米などはグルテンを含まないものになります。フントフラッケンはこのラムと玄米をベースにしたドッグフードとなっています。

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モグワン ドッグフードの特徴について


続いて「モグワン」について解説していきたいと思います。

モグワンは動物性タンパク源を50%以上したドッグフードで、手作りごはんのレシピを元にした、比較的シンプルな原材料で構成されたドッグフード。また、モグワンに使用される原材料は全てヒューマングレードの品質ですので、愛犬にも安心して与えられるドッグフードでもあります。

安価なドッグフードで多く使用される「合成添加物」。保存料や着色料、酸化防止剤に合成添加物が使用されている場合が多いですが、合成添加物は犬の体にリスクを伴う恐れもあるため、プレミアムフードの多くは合成添加物を使用せず、自然素材の酸化防止剤を使用しています。

モグワンに関しては、こうした合成添加物は一切使用していませんので、原材料の品質だけでなく、合成添加物を一切使用していないという点も、モグワンをおすすめする一つのポイントとなっています。

モグワンの原材料

モグワンの原材料について見てみましょう。モグワンは前述の通り原材料の50%以上を動物性タンパク源で占めています。主原料は「チキン生肉」、続いて「生サーモン」と単一の動物性タンパク源ではなく、チキンとサーモンで構成されたドッグフードとなっています。

【モグワン ドッグフード 原材料】
チキン&サーモン53%(チキン生肉20%、生サーモン11%、乾燥チキン11%、乾燥サーモン7%、チキングレイビー2%、サーモンオイル2%)、サツマイモ、エンドウ豆、レンズ豆、ひよこ豆、ビール酵母、アルファルファ、ミネラル類(硫酸第一鉄水和物、硫酸亜鉛一水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸銅(Ⅱ)五水和物、無水ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE)、ココナッツオイル、バナナ、りんご、海藻、クランベリー、カボチャ、カモミール、マリーゴールド、セイヨウタンポポ、トマト、ジンジャー、アスパラガス、パパイヤ、グルコサミン、メチルスルフォニルメタン(MSM)、コンドロイチン、乳酸菌

チキンに関しては優れた栄養バランスを持つ原材料と知られ、犬にとって消化吸収も良い原材料。サーモンに関しては低アレルギー食材としてドッグフードに使用される事も多く、健康維持や皮膚・被毛の健康維持にも効果が期待できるアスタキサンチンを含みます。

また、動物性タンパク源以外は果物や野菜で構成され、犬が消化しにくい穀物類は一切含まないグレインフリーのドッグフードとなっています。穀物類に対して食物アレルギーを持つ犬も多いですが、こうした犬も安心して与えることが出来ます。

モグワンとソリッドゴールドの成分を比較


モグワンとソリッドゴールドの成分値を比較してみましょう。モグワンは動物性タンパク源を50%以上含むドッグフードですが、タンパク質は28%ほど。対してソリッドゴールドは22%という量になっています。

動物性タンパク源を多く含むドッグフードは、タンパク質が30%以上であるケースが多いのですが、モグワンはタンパク質をやや控えめな割合になっているようです。

【モグワン 成分】
粗タンパク質:28%、脂質:12%、粗繊維:3%、水分:8%、オメガ6脂肪酸:1.63%、オメガ3脂肪酸:1.29%、エネルギー(100gあたり)/約361.25kcal

【ソリッドゴールド フントフラッケン 成分】
粗タンパク質:22%、脂質:10%、粗繊維:4%、水分:10%、オメガ6脂肪酸:1.75%、オメガ3脂肪酸:0.75%、エネルギー(100gあたり)/約344kcal

脂質に関してはモグワン 12%、ソリッドゴールドが10%とモグワンの方が脂質が高い内容に。カロリーに関してもソリッドゴールドの344Kcal/100gに対し、モグワンは361Kcal/100gとやや高カロリーな内容に。

成犬用としては特に問題はないかと思いますが、肥満傾向の犬にとってはやや高めのカロリー量と言えます。モグワンは活動的な成犬向きのドッグフードと言えるでしょう。

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プロ目線から見たフードの比較

今回比較している両フードは「全年齢対応」のドッグフードです。そのため、給餌量は愛犬の体重と状態から決定しますが、ソリッドゴールドの成分は高くも低くもない、オールマイティーなドッグフードと言えます。

対してモグワンに関しては高めのタンパク質、高カロリーな内容から活発な成犬にはおすすめと言えますが、肥満犬や老犬は場合によってはあまりおすすめとは言えない内容でもあります。

特にポイントとなるのが高蛋白で動物性タンパク源を多く含んでいるという点です。肉などを消化する際には腎臓の働きが重要になりますが、犬の内臓も歳を重ねることで弱くなっていき、高齢犬は特に体への負担が強くなってしまいます。

他のドッグフードと比較した場合に28%というのは極端に高いわけではありませんが、ソリッドゴールドと比較した際には高めのタンパク質量ではあります。その分消化吸収も優れているドッグフードではありますが、高齢を迎える前、愛犬の状態によってはフードを切り替えるという選択肢も考えていたほうが良いかもしれませんね。

まとめ

モグワンとソリッドゴールドを比較してきましたが、両フードとも良質なドッグフードであることはわかりました。どちらもおすすめのドッグフードと言えますが、愛犬の状態や年齢によってはソリッドゴールドの方がおすすめと言える内容かと思います。

原材料の部分ではモグワンも十分高品質なドッグフードと言えますが、愛犬の状態によっては腎臓への負担も考え、タンパク質の量を減らしたほうが良いこともあります。犬にとってタンパク質は必要不可欠なものですが、どんな状態であってもというわけではありません。

こうした点で考えると、ソリッドゴールドの成分値はどんな犬にも、比較的与えやすい割合と言えますので、年齢や体重、病気の有無などを考えた場合にはソリッドゴールドの方がおすすめと言えるでしょう。

ただし、成犬の場合はモグワンは犬も喜ぶ内容かと思います。特に活発な犬はカロリーもタンパク質も十分に摂らせる必要がありますので、モグワンは状態によってはおすすめのドッグフードと言えます。

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