食いつきの良さで定評のある老舗ドッグフードメーカー「ビルジャック」、数年前に登場した食いつきが自慢のドッグフード「モグワン」。どちらも食いつきの良さを特徴としたドッグフードですが、その内容はどちらが優れているのでしょうか。

そこで今回は「モグワンドッグフード」と「ビル・ジャック セレクトアダルト」の成分値や品質内容を徹底比較してみたいと思います。

スポンサーリンク

モグワン ドッグフードの特徴について


97.8%の犬が食べ、内93.3%が継続したいという回答を得た「モグワン」。偏食な犬も少なくない中、この数字はかなり高い評価となっているドッグフードですが、その特徴となるのが、動物性タンパク質を50%以上配合したドッグフードであるという点です。

主原料となるのは「チキン生肉」が20%、「生サーモン」が11%と新鮮な生の状態の動物性タンパク源が31%も含まれています。更に「乾燥チキン」「乾燥サーモン」「チキングレイビー」「サーモンオイル」で22%、合計で51%も動物性タンパク源を含んでいますので、風味や味も食いつきが良いということが理解できます。

犬は本来、肉食の動物であるため、やはり動物性タンパク質が重要になってきます。モグワンのように高配合のドッグフードは、犬も喜んで食べてくれることでしょう。

モグワンの原材料

動物性タンパク源以外にも野菜や果物など、まるで手作り食のような原材料ばかりが使われているのもモグワンの特徴です。

【モグワン ドッグフード 原材料】
チキン&サーモン53%(チキン生肉20%、生サーモン11%、乾燥チキン11%、乾燥サーモン7%、チキングレイビー2%、サーモンオイル2%)、サツマイモ、エンドウ豆、レンズ豆、ひよこ豆、ビール酵母、アルファルファ、ミネラル類(硫酸第一鉄水和物、硫酸亜鉛一水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸銅(Ⅱ)五水和物、無水ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE)、ココナッツオイル、バナナ、りんご、海藻、クランベリー、カボチャ、カモミール、マリーゴールド、セイヨウタンポポ、トマト、ジンジャー、アスパラガス、パパイヤ、グルコサミン、メチルスルフォニルメタン(MSM)、コンドロイチン、乳酸菌

以上のように、原材料としてはシンプルな内容となっています。特に安価なドッグフードは色々な原材料が使われている場合が多く、飼い主さんもパッと見てよくわからないような原材料が使われていることも少なくありません。

モグワンのようにシンプルな原材料ですと、フードにトッピングする際にも原材料が明確ですので、栄養成分も何が多くて、何が少ないのかがわかりやすいのです。そのため何をトッピングするべきか、栄養過多にならないか等を計算しやすいです。

また、モグワンは穀物類を使用しないグレインフリーのドッグフードですので、穀物アレルギーを持つ犬や、消化する能力の弱い犬でも安心して与えることが出来るでしょう。

ビルジャックの特徴について

食いつきの良さで定評のビルジャックは、1947年アメリカで創業されたかなり老舗のドッグフードメーカーです。そんなビルジャックの特徴となるのが、独特なキブル(粒)です。

ビルジャックのキブルは他のドッグフードでは見られないような、スティック状のキブルで、硬さも爪を立てるだけで砕くことが出来るほどの、ほどよい硬さのドッグフードです。

また、ビルジャックは非常にふやけやすく、水分を吸収しやすいキブルとなっていますので、消化の弱い犬もすぐに消化することが出来るでしょう。一般的なドッグフードと比較しても、3倍ほど早くふやける印象です。

すぐに水分を含んで消化しやすいと言うことは、それだけ早く体に栄養を吸収することもでき、愛犬も消化不良に悩まされることもありません。消化不良になると皮膚や被毛にも悪影響が出始めますので、できるだけ早く消化できるドッグフードの方がより高い効果を期待できるのです。

ビルジャックの原材料

このようにビルジャックはふやけやすく、消化のしやすいドッグフードとなっていますが、実はビルジャックには犬が消化しにくいと言われる穀物類が含まれます。

というのも、ビルジャックに含まれる穀物類は「単一炭水化物」にされたもの。穀物類に含まれる炭水化物は「複合炭水化物」と呼ばれる、犬が消化するのに苦手な状態になっているため、連なった単糖類と分解し単一炭水化物にすることで、犬もスムーズに消化・吸収できるようにしているのです。

こうした理由から、安価なドッグフードには穀物類が多く含まれますが、ビルジャックに含まれる穀物類とは違うと考えて良いでしょう。消化吸収を高め、良質な糖質を摂取出来るのが、ビルジャックの武器となるポイントです。

【ビル・ジャック セレクトアダルト 原材料】
新鮮な鶏肉、鶏の副産物(アルギニン源である新鮮な鶏肉の内臓のみ(鶏の肝臓を含む))、とうもろこしのミール、鶏の副産物のミール、オートミール、乾燥甜菜果肉、醸造用乾燥イースト、亜麻仁、DL-メチオニン、L-リジン、プロピオン酸ナトリウム、混合トコフェロール、食塩、ビタミンA酢酸塩、ビタミンD₃補強剤、ビタミンE補強剤、リボフラビン補強剤、ナイアシン、ビオチン、塩化コリン、葉酸、硝酸チアミン、塩酸ピリドキシン(ビタミンB₆)、アスコルビン酸、ビタミンB₁₂補強剤、パントテン酸D-カルシウム、酸化マンガン、イノシトール、BHA、硫化鉄、硫酸銅、酸化亜鉛、炭酸コバルト、ヨウ化カリウム、亜セレン酸ナトリウム、ローズマリー抽出物

スポンサードリンク

モグワンとビルジャックの原材料を比較


モグワンとビルジャックの原材料を比較してみましたが、決定的に違う点がビルジャックに「副産物」や「副産物ミール」が使われている点です。

この副産物と言う部位は、本来食用として使用する部分ではない部位の肉で、安価なドッグフードでは「とさか」や「羽」など、栄養価の無い部位までも含むものもあります

ビルジャックに関しては副産物にこうした部位は含んでいないという記載もありましたが、モグワンと比較していくと副産物自体を使用していないため、主原料である動物性タンパク質の品質についても少々、差が出てしまう結果となりました。

また、モグワンはヒューマングレードの原材料を使用しているため、この点においても差がついてしまいます。

モグワンとビルジャックの成分を比較

次にモグワンとビルジャックの成分について見てみましょう。

犬にとって必要不可欠であるタンパク質ですが、モグワンは28%、ビルジャックは27%という内容。しかし、脂質に関してはモグワンが12%なのに対し、ビルジャックは18%という内容。ビルジャックの方が脂質が高いドッグフードとなっています。

また、カロリーに関してはモグワンが344kcalと一般的なカロリーなのに対し、ビルジャックは402kcalとややハイカロリーな内容です。

脂質、カロリーともにビルジャックの方が高めなため、栄養満点ではありますが肥満体質の犬には適さないでしょう。また、与える際にも注意が必要になります。

一方のモグワンは、比較的バランスの良い成分という印象です。モグワンはオールステージ対応のフードですので、高齢犬までを視野に入れた成分になっているのかもしれません。

プロ目線から見たフードの比較


モグワンとビルジャックの良し悪しを大きく左右するのが、ビルジャックに含まれる酸化防止剤の「BHA(ブチルヒドロキシアニソール)」を配合しているという点です。

近年では有名になりつつありますが、BHAや「BHT(ブチルヒドロキシトルエン)」と呼ばれる人工添加物は、発がん性が疑われるなど犬の体に悪影響を与えるとして、最近では多くのドッグフードでも使用されなくなりつつあるものなのです。

因みにBHAは「ロイヤルカナン」にも含まれ、微量であれば問題はないという研究結果もありますが、心情としては体に良くないものは与えたくはないと思ってしまいます。BHAを使用していないドッグフードもモグワンを始め、たくさんありますので、できればBHAは使用していないものを選びたいところです。

モグワンは人工添加物と含まない、安全なドッグフードですので、安心して愛犬に与えることが出来るでしょう。人工添加物の有無は比較材料として大きなポイントとなります。

まとめ

モグワンとビルジャックを比較していきましたが、全体的にモグワンの方がおすすめのドッグフードと言えそうですね。

その多くは原材料による比較で差がつく結果となりましたが、実際に食べさせて比較したわけではありませんので、どちらが食いつきが良いかということまではわかりません。

しかし、どちらを食べさせたいかという点では、やはり愛犬にはより安全なドッグフードを与えたいと思います。となれば、生肉を多く使用し、グレインフリーで、不要な人工添加物を使用していないモグワンの方が評価が高くなるという事になります。

ビルジャックの食いつきの良さはお墨付きですが、まずはモグワンを試してみるというのも選択のひとつかもしれませんよ。

スポンサーリンク