オーガニックフードとして有名な「ヤラー」のキャットフードと、グレインフリーの「モグニャン キャットフード」。どちらも高品質なキャットフードとなっていますが、より高品質でおすすめと言えるキャットフードはどちらのフードなのでしょうか。
そこで今回は、モグニャン キャットフードとヤラーのキャットフードの原材料や特徴を比較、どちらがおすすめなのかを検証していきたいと思います。
モグニャン キャットフードとは
モグニャン キャットフードは猫の嗜好性を意識し、食いつきの良いキャットフードを目指して作られたキャットフードです。自社調べでも93%を超える飼い主さんがまた与えたいと答えたとおり、実際の猫の食付きのよさが好評を呼んでいるキャットフードでもあります。
モグニャン キャットフードを開発したのは、イギリス原産のキャットフードで高タンパク・高品質なキャットフードで知られる「カナガン キャットフード」のスタッフ。
安価なキャットフードにありがちな、主原料が穀物かつ肉の配合量が低く、油脂を吹き付けたキャットフードとは違い、素材そのものの旨味を活かした、本来は肉食である猫の食性に沿った内容のグレインフリーのキャットフードで、動物性タンパク源も豊富に含んだキャットフードがモグニャン キャットフードの特徴となっています。
ヤラーとは
「YARRAH(ヤラー)」の最大の特徴となるのがオーガニック原料を使ったキャットフードであるという点です。
オーガニックという言葉も最近では当たり前のようになってきましたが、ヤラーは1992年からオーガニックにこだわってフードを作ってきており、ペットフードにオーガニック素材を使用し始めた先駆者も言えるフードブランドです。
オーガニックとは、一つ一つの原材料が完全に「自然」の状態で育てられたものを指しており、ヤラーに使用される動物性タンパク源を例にとっても、飼育環境の良いところで育てられているのはもちろん、「飼料」においてもオーガニックの飼料で育てられているといったように、そのすべてがクオリティの高い物となっています。
オーガニック認証について
前述の通り、ヤラーに使用される原材料はすべてがオーガニック認証を受けているものとなりますが、オーガニック認証を取得するためには、上記で説明したとおり、全てにおいてオーガニックである必要があります。
野菜を育てる土壌においても、完全に安全な状態の土壌でなければならず、数年の年月をかけて「育てた」土壌でなければオーガニック認証を受けられません。オーガニック認証を取得するためには、非常に厳しい基準をクリアしなければならず、オーガニック認証をうけた素材は、当然ながらヒューマングレードの素材であるとも言えます。
ヤラーはこのオーガニック認証を「オランダのEKOマーク」「スウェーデンのKRAVマーク」「ノルウェーのDebioマーク」の3機関から取得しており、高品質な原材料であることを証明しています。
モグニャン キャットフードの原材料
では実際に、モグニャン キャットフードの原材料をチェックしてみましょう。
【モグニャン キャットフード 原材料】
白身魚63%、サツマイモ、エンドウ豆、サーモンオイル、ひよこ豆、レンズ豆、ヒマワリオイル、フィッシュスープ、ミネラル類(硫酸第一鉄水和物、硫酸亜鉛一水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸銅(II)五水和物、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE)、ビール酵母、オリーブオイル、アマニ、アルファルファ、バナナ、リンゴ、クランベリー、カボチャ、セイヨウタンポポ
モグニャン キャットフードの主原料は「白身魚」で、63%の割合で含まれます。猫は肉食動物ですので、多くの動物性タンパク源を必要としています。そのため、モグニャン キャットフードではフードの半分以上が動物性タンパク源と言う割合になっています。
動物性タンパク源以外には、野菜や果物、ハーブ類が含まれており、愛猫の腸内環境改善にも一役買ってくれることでしょう。猫は動物性タンパク源を多く必要としますが、同時に植物成分もわずかながら必要としています。
自然界において肉食動物たちは、獲物となる動物の胃や腸から植物成分を摂取していると考えられています。肉食動物は肉を消化する能力は高いですが、植物成分を消化する能力は低いです。
しかし、こうして他の動物が消化した植物成分を効率良く摂取することで、肉食動物は動物性タンパク源以外にも、植物成分を摂取しているわけです。
モグニャン キャットフードは、猫の本来必要とする食性に沿った原材料を使用した、より自然な状態の食性に近いキャットフードであると言えるでしょう。
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ヤラーの原材料
次にヤラーの原材料をチェックしてみましょう。今回はモグニャン キャットフードの比較として、ヤラーのラインナップの中の「キャットフード フィッシュ」と比較してみます。
【ヤラー キャットフード フィッシュ 原材料】
鶏肉、全粒小麦、えんどう豆、トウモロコシ、鶏脂、ニシン、ひまわりの種皮、イースト、大豆外皮、イラクサ、タウリン、ビタミン類(VB12、VB3、ビオチン、パントテン酸、塩化コリン、VA、VK3、VB6、VB1、VD3、葉酸)、ミネラル類(炭酸カルシウム、塩化ナトリウム、硫酸亜鉛、硫酸鉄、酸化マンガン、硫酸銅、ヨウ化カルシウム、亜セレン酸Na、硫酸カリウム)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ビタミンE)
ヤラーの主原料は「鶏肉」になっており、動物性タンパク源としては他に「鶏脂」「ニシン」といった原材料が含まれます。モグニャン キャットフードは主原料に「白身魚」が使われていましたが、ヤラーのフィッシュはニシンだけでなく、チキンも原材料に含まれますので、チキンにアレルギーを持つ猫が切り替えとしてフィッシュを与えても、チキンが含まれますので与えることは出来ません。
また、ヤラーには穀物が含まれますので、穀物アレルギーを持つ猫に与えることは出来ません。ヤラーのキャットフードはアレルギーに配慮した内容ではなく、オーガニック素材にこだわったキャットフードになりますので、アレルギー持ちの猫の場合には注意が必要です。
モグニャンとヤラーの成分を比較
続いてモグニャンとヤラーの成分を比較してみましょう。
【モグニャン キャットフード 成分】
タンパク質:30%、脂質:16%、粗繊維:3.5%、灰分:8%、水分:7%、オメガ6脂肪酸:1%、オメガ3脂肪酸:2.1%、カロリー(100gあたり):約365Kcal
【ヤラー キャットフード フィッシュ 成分】
タンパク質:29%、脂質:13%、粗繊維:3%、灰分:7.5%、水分:8%、カロリー(100gあたり):約350Kcal
タンパク質の量は両フードとも差はほとんどなく、モグニャン キャットフードが30%、ヤラーが29%という内容。脂質はヤラーのほうが低く、13%という内容で、カロリーに関してもヤラーのほうが低カロリーの350kcal/100gとなっています。
いずれのフードもそこまで極端な差もなく、どちらも猫の状態をあまり選ばず与えやすいキャットフードと言えるでしょう。ただし、幼猫や成猫、特に活発な猫にとってはもう少しタンパク質が含まれていても良いかなという印象です。
タンパク質は猫の健康な体を維持・向上させるのに欠かせないものです。極端に高い必要はありませんが、あと数%含まれているとより好印象と言ったところです。
プロ目線から見たフードの比較
両フードの比較する部分としてポイントとなるのは、アレルギーに対応したフードであるかどうかというところです。
フード自体の品質としてはどちらも高品質ではありますが、オーガニックフードとして知られるヤラーのほうが、より高品質な原材料が使用されていると言っても良いでしょう。原材料の品質としては申し分のない内容です。
ただし、近年は穀物アレルギーを持つ猫や、動物性タンパク源にもアレルギーを持つ猫も少なくありません。そのため、近年では穀物を一切使用していないグレインフリーのキャットフードも多く見られるようになりました。
今回比較している「ヤラー キャットフード フィッシュ」に関してはグレインフリーのキャットフードではなく、モグニャン キャットフードに関してはグレインフリーのキャットフードとなっていますので、愛猫がアレルギーを持っているのであれば、必然的にモグニャン キャットフードがおすすめのフードということになります。
ただし、愛猫がアレルギーを持っていないのであれば、高品質のキャットフードを選ぶとするとヤラーがおすすめではあります。また、グレインフリーのキャットフードでオーガニックを探しているのであっても、ヤラーから新たに登場している「グレインフリー」がおすすめです。
穀物は猫にとってあまりおすすめの原材料ではありませんが、品質という点においてはヤラーのほうが高品質と言えますので、今回の比較としてはヤラーがおすすめのキャットフードという事が言えそうです。
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