動物性タンパク源が豊富で嗜好性も高い「モグニャン キャットフード」と、オーブンベイク製法で嗜好性にも定評のある「ロータス」はどちらがよりおすすめのキャットフードと言えるのでしょうか。

そこで今回は、モグニャン キャットフードとロータスのキャット アダルト チキンを比較、特徴やおすすめな内容について解説していきたいと思います。

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ロータスについて


ロータスはカナダ原産のペットフードメーカーで、原材料はヒューマングレードの高品質な素材を利用し、破壊される栄養素をできるだけ少なくし、旨味を閉じ込めるフードの製法としてしられる「オーブンベイク製法」を採用しているフードメーカーです。

また、原材料には人工添加物を含まず、安心・安全なキャットフードとなっており、腸内環境の改善にも高い効果が期待されるプレバイオティクス配合のキャットフードとなっています。

近年はこの人工添加物の使用に関して敏感になっていると言えますが、着色料や保存料、酸化防止剤などに多く使用される人工添加物には病気を引き起こすリスクや、アレルギーを助長させるリスクが懸念されています。

人間用の食品でも人工添加物の使用を避けているものも多くなってきており、無添加・オーガニックの食品が人気を集めていますが、キャットフードにも同様の流れが起きていると言えます。

エクストルーダー製法とは

ロータスのフード製法であるオーブンベイク製法とは、ビスケットを焼き上げる要領のフード製法で、じっくり加熱し、時間をかけて焼き上げる手間のかかる製法になっています。

こうして手間を掛けてフードを製造するのには訳があり、大きな理由としては素材そのものの旨味や栄養素を可能な限り破壊すること無く、フードを製造することができるという点です。

多くのペットフードに採用されている「エクストルーダー製法」は、強力な圧力を加え、高温で一気に焼き上げる製法で、メリットとしては非常に早くフードを製造することができるということです。

ただし、エクストルーダー製法は強い圧力と高熱によって、素材そのものの旨味や栄養素が破壊されてしまい、オーブンベイク製法と比較すると旨味や素材そのものの栄養価も損なわれてしまっているのです。

オーブンベイク製法は時間もコストもかかってしまう反面、こうした高いメリットもある製造方法であるため、ロータスをはじめいくつかのペットフードメーカーが採用している製造方法でもあるのです。

ロータスの原材料をチェック


ではロータスの原材料を見てみましょう。

【ロータス キャット アダルト チキンレシピ 原材料】
チキン、チキンミール、挽き割り玄米、挽き割り大麦、鶏レバー、エンドウ豆繊維、鶏脂(酸化防止剤としてミックストコフェロール<天然ビタミンE>、クエン酸)、乾燥ビール酵母、天然チキンフレーバー、乾燥全卵、オイルブレンド(大豆オイル、オリーブオイル、サーモンオイル、酸化防止剤としてミックストコフェロール<天然ビタミンE>、クエン酸)、かぼちゃ、りんご、さつまいも、人参、ほうれん草、ブルーベリー、乾燥クランベリー、はまぐり、挽き割りフラックスシード、炭酸カルシウム、海塩、塩化カリウム、タウリン、緑イ貝、チコリ根、ユッカエキス、乾燥ケルプ(海草)、ビタミンC、ビタミンE、硫酸鉄、DL-メチオニン、プロピオン酸亜鉛、酸化亜鉛、マンガンアミノ酸キレート、ナイアシン、銅アミノ酸キレート、葉酸、ビタミンB12、硫酸銅、マンガン酸化物、ビタミンA、ナトリウム亜セレン酸塩、チアミンモノニトレイト(ビタミンB1)、カルシウムパントテン酸塩、リボフラビン(ビタミンB2)、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)、ビオチン、ビタミンD3、カルシウムヨウ素酸塩、アシドフィルス菌、ラクティス菌、カセイ菌、ローズマリーエキス

「ロータス キャット アダルト チキンレシピ」の主原料はチキンとなっています。次いで「チキンミール」が主原料として含まれていますが、ロータスのチキンミールは安価なペットフードに多い、いわゆる粗悪な「ミール類」とは異なります。

安価なフードに配合されるミール類には、栄養価のない副産物が含まれていたり、食用には適さないクオリティの肉が使用されるなど、非常に粗悪な原料である場合があります。

ロータスは前述の通りヒューマングレードのキャットフードですので、こうした粗悪な原料は一切含まれていません。ヒューマングレードの素材で作られたチキンミールですので、安心して愛猫に与えることが出来ます。

また、原材料には「アシドフィルス菌」「ラクティス菌」「カセイ菌」といったプレバイオティクスが配合されています。これらは腸内環境の改善・維持にも高い効果が期待されるので、愛猫の健康維持にも良い効果を与えてくれる原材料となっています。

モグニャン キャットフードについて

続いて「モグニャン キャットフード」について調べてみましょう。

モグニャン キャットフードもロータスと同じく、使用される原材料はヒューマングレードの原材料となっており、大きな特徴としては動物性タンパク源を豊富に含む点が挙げられます。

モグニャン キャットフードは食いつきの良さに着目したキャットフードで、自社調べでは93.9%の飼い主さんがリピートをしたいと答えた、食いつきの良さに実績のあるキャットフードです。

フードの開発には高タンパクで動物性タンパク源を豊富に使用した「カナガン キャットフード」のスタッフが関わっているとあり、猫が本来必要とする動物性タンパク源を豊富に使用し、さらに食いつきの良さを向上させる内容に仕上げられているのです。

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モグニャン キャットフードの原材料をチェック


ではモグニャン キャットフードの原材料を見てみましょう。

【モグニャン キャットフード 原材料】
白身魚63%、サツマイモ、エンドウ豆、サーモンオイル、ひよこ豆、レンズ豆、ヒマワリオイル、フィッシュスープ、ミネラル類(硫酸第一鉄水和物、硫酸亜鉛一水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸銅(II)五水和物、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE)、ビール酵母、オリーブオイル、アマニ、アルファルファ、バナナ、リンゴ、クランベリー、カボチャ、セイヨウタンポポ

モグニャン キャットフードの主原料は「白身魚」で、フードのうち63%を占めます。また、猫が消化を苦手とする穀物は使用しないグレインフリーのキャットフードとなっています。

その他の原材料には野菜や果物、ハーブ類が使用されており、消化やプラスαの効果を得られるよう配慮された内容となっています。

白身魚は猫も喜ぶ、栄養価にも優れた動物性タンパク源ですので、食いつきが良いというのも頷ける原材料です。フードの半分以上が白身魚と言う内容ですので、しっかりとタンパク質を摂取しつつ、指向性も高いキャットフードですので、今ひとつ食いつきが悪いという猫にもおすすめのキャットフードかもしれません。

両フードの成分を比較

ではモグニャン キャットフードとロータス キャットの成分を比較してみましょう。

【モグニャン キャットフード 成分】
タンパク質:30%、脂質:16%、粗繊維:3.5%、灰分:8%、水分:7%、オメガ6脂肪酸:1%、オメガ3脂肪酸:2.1%、カロリー(100gあたり):約365Kcal

【ロータス キャット アダルト チキンレシピ 成分】
タンパク質:35%、脂質:19%、粗繊維:3.5%、灰分:7%、水分:10%、オメガ6脂肪酸:2.5%、オメガ3脂肪酸:0.35%、リン:1.25%、マグネシウム:0.13%、ナトリウム:0.41%、カルシウム:1.61%、カロリー(100gあたり):約382.5Kcal

モグニャン キャットフードのタンパク質は30%、ロータスのタンパク質は35%とロータスのほうがよりタンパク質を摂取できるキャットフードとなっています。反面、カロリーに関してはロータスのほうが高く、高カロリーな内容となっています。

ただし、ロータスは幼猫用、成猫用、肥満猫・老猫用と3ラインナップが揃っており、カロリーが高いようであれば肥満猫・老猫用のローファットを選ぶという選択肢もあります。

残念ながらモグニャン キャットフードは1ラインナップのみとなっていますので、タンパク質の増減やカロリーの増減を行いたい場合には、給餌量でコントロールするしかありません。

猫も常に同じ状態、年齢によっても状態はへんかしてくるため、ロータスのようにある程度ラインナップを選択できることは、長くフードを与え続けていく上でも大事な要素と言えます。

グレインフリーである理由とは

モグニャン キャットフードをはじめ、近年はグレインフリーのキャットフードが増えてきていますが、一番の大きな理由としては「穀物アレルギー」に対して配慮しているという点です。

また、穀物は消化しにくい食材でもありますので、できるだけ消化のしやすい原材料を使用し、穀物を含まないことで消化の良いキャットフードに仕上げるというのも理由に挙げられます。

ただし、穀物アレルギーを引き起こす要因となっているのは、「小麦」や「大豆」「トウモロコシ」など小麦グルテンを含む穀物類です。グレインフリーのペットフードも多くなってきていますが、この小麦グルテンを含まない「グルテンフリー」のキャットフードも増えてきてはいます。

ロータスに関しては後者のグルテンフリーのキャットフードとなっており、穀物アレルギーに対しては配慮されたフードと言えます。また、穀物の消化の悪さにも配慮し、フードには前述の通りプレバイオティクスが配合していますので、消化が悪いと言った問題も解消しているキャットフードとなっています。

まとめ

今回はモグニャン キャットフードとロータスを比較してきましたが、よりおすすめと言えるキャットフードはロータスであると言えます。

ロータスのフード製法は嗜好性の高さにも期待ができ、さらにフードを与え続けていくことを考えても、ある程度の選択肢がありますので、より愛猫の状態に沿ったキャットフードを与えていけます。

モグニャン キャットフードも品質的には十分に高品質ではありますが、万が一、食べなくなってしまった時やカロリーを抑えていきたいといったケースを考えると、ロータスのほうが飼い主さんとしては与えやすいキャットフードと言えます。

いずれも高品質ではありますが、強いて選ぶのであればロータスをおすすめしたいと思います。

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