モグニャンキャットフードは平均的、ジャガーキャットフードはより高タンパクなキャットフードを求める猫におすすめです。

高品質な原材料とグレインフリーである特徴を持った「モグニャンキャットフード」と「Now fresh（ナウフレッシュ）」。どちらも高品質なキャットフードですが、どちらの方がよりおすすめのキャットフードと言えるのでしょうか。

そこで今回は、モグニャンキャットフードとナウフレッシュの原材料や特徴について比較していきたいと思います。

モグニャンキャットフードとは？

「モグニャンキャットフード」は、イギリス原産のキャットフード「カナガンキャットフード」のスタッフが作ったキャットフードで、特にキャットフードの香りや味にこだわり、食いつきの良さを重視したキャットフードに仕上げられています。

「モグニャンキャットフード」は動物性タンパク源である「チキン」を70%使用した高タンパクなキャットフードですが、モグニャンキャットフードは猫も大好きな「白身魚」をベースにしたキャットフードで、63%の高配合。

また、その他の原材料も高品質な素材の原材料が使用されており、猫が消化しにくい穀物類は一切使用しないグレインフリーのキャットフードになっています。安価なキャットフードのように油脂などでごまかさず、素材の味で勝負しているキャットフードとも言えるでしょう。

モグニャンキャットフードの原材料

モグニャンキャットフードの原材料は以下のとおりです。

【モグニャンキャットフード原材料】
白身魚63%、サツマイモ、エンドウ豆、サーモンオイル、ひよこ豆、レンズ豆、ヒマワリオイル、フィッシュスープ、ミネラル類（硫酸第一鉄水和物、硫酸亜鉛一水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸銅(II)五水和物、亜セレン酸ナトリウム）、ビタミン類（ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE）、ビール酵母、オリーブオイル、アマニ、アルファルファ、バナナ、リンゴ、クランベリー、カボチャ、セイヨウタンポポ

主原料は「白身魚」で63%配合、単一の動物性タンパク源で作られたキャットフードとなっています。近年は食物アレルギーを持つ猫が多くなってきていますが、中でもアレルゲンの少ないフィッシュを主原料としたキャットフードです。

また、モグニャンキャットフードはグレインフリーのキャットフードなので、穀物アレルギーを持つ猫にも安心して与えることのできるキャットフードとなっています。特に猫は動物性タンパク源を多く必要とする動物ですが、穀物に関しては必要とはしていないというのが、最近のペットフードの考え方になりつつあります。

モグニャンキャットフードは穀物を一切使用せず、シンプルな原材料の構成で作られたキャットフードになっていますので、特にアレルギーを持つ猫におすすめしたいキャットフードと言えるでしょう。

では、今回モグニャンキャットフードと比較する「ナウフレッシュ」の内容を見てみましょう。

ナウフレッシュとは？

「now fresh（ナウフレッシュ）」はカナダ原産のペットフードブランドで、新鮮な食材を豊富に使用し、動物性タンパク源も高品質なフレッシュミート（生肉）を使用したプレミアムフードです。

高品質な原材料は、メーカーが直接取り引きする農家や生産者から仕入れた原材料ですので、品質が高いことはもちろん、安全性の高さも安心材料と言えるでしょう。

また、今回モグニャンキャットフードと比較するナウフレッシュの「グレインフリーアダルトキャット」は主原料であるターキーをはじめ、ダック、サーモンのフレッシュミートを使用したキャットフードです。単一の動物性タンパク源ではなく、複数の動物性タンパク源を使用することで、より嗜好性も高く、様々な栄養価を摂取できるキャットフードに仕上がっています。

ナウフレッシュの原材料

ナウフレッシュの原材料を見てみましょう。モグニャンキャットフードとは異なり、非常に多くの原材料が使用されていることが分かります。

【ナウフレッシュグレインフリーアダルトキャット原材料】
骨抜き七面鳥、ジャガイモ粉、豆、ジャガイモ、豆繊維、乾燥卵、トマト、キャノーラ油（ミックストコフェロール類で保存）、アマニ、天然香味料、ココナツオイル（ミックストコフェロール類で保存）、骨抜き鮭、骨抜き鴨肉、リンゴ、ニンジン、カボチャ、バナナ、ブルーベリー、クランベリー、ラズベリー、ブラックベリー、パパイヤ、パイナップル、グレープフルーツ、レンズ豆、ブロッコリー、ホウレンソウ、カッテージチーズ、発芽アルファルファ、第二リン酸カルシウム、アルファルファ、炭酸カルシウム、リン酸、塩化ナトリウム、レシチン、塩化カリウム、DL-メチオニン、タウリン、ビタミンEサプリメント、L-アスコルビン酸-2-ポリリン酸（ビタミンCの素）、ナイアシン、イノシトール、ビタミンAサプリメント、硝酸チアミン、D-パントテン酸カルシウム、塩化ピリドキシン、リボフラビン、ベータカロチン、ビタミンD3サプリメント、葉酸、ビオチン、ビタミンB12サプリメント、亜鉛タンパク化合物、硫酸鉄、酸化亜鉛、鉄タンパク化合物、硫酸銅、銅タンパク化合物、マンガンタンパク化合物、酸化マンガン、ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム、乾燥ケルプ、L-リシン、乾燥チコリ根、乾燥ラクトバチルス・アシドフィラス発酵産物、乾燥エンテロコッカス・フェシウム発酵産物、乾燥黒色アスペルギルス発酵産物、乾燥アスペルギルス・オリゼー発酵産物、ユッカ根エキス、L-カルニチン、マリーゴールド、乾燥ローズマリー

ナウフレッシュの主原料は「骨抜き七面鳥」。このターキーの他に、前述の通りダックとサーモンが使用されているキャットフードです。

モグニャンキャットフードと比較すると倍以上の原材料が使用されていますが、ナウフレッシュもモグニャンキャットフードと同じく穀物は一切使用していないグレインフリーのキャットフードです。

また、大きな違いとなるのが、ナウフレッシュの特徴でもある「発酵酵素」を多く使用している点です。発酵酵素はサプリメントなどでも見られますが、キャットフードに配合することで、より消化を良くし、腸内環境を整えるのに高い効果を発揮するでしょう。

腸内環境の乱れは健康維持にとって非常に悪影響となります。酵素を摂取することで腸内環境も改善され、体の内から健康な状態を引き出すことができるでしょう。

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成分の比較は大差なし

では両フードの成分について比べてみましょう。

【モグニャンキャットフード成分】
タンパク質：30％、脂質：16％、粗繊維：3.5％、灰分：8％、水分：7％、オメガ6脂肪酸：1％、オメガ3脂肪酸：2.1％、カロリー（100gあたり）：約365Kcal

【ナウフレッシュグレインフリーアダルトキャット成分】
タンパク質：31％、脂質：18％、粗繊維：2,5％、灰分：6.5％、水分：10％、オメガ6脂肪酸：2.4％、オメガ3脂肪酸：0.48％、リン：0.6％、マグネシウム：0.09％、ナトリウム：0.33％、カロリー（100gあたり）：約386.2Kcal

猫が最も必要とするタンパク質はモグニャンキャットフードが30%、ナウフレッシュが31%と、ほぼ差はないと言って良いでしょう。

脂質は18%でナウフレッシュの方が高め。カロリーに関しても386.2Kcalとナウフレッシュのほうが高カロリーなキャットフードということになります。

成分的にはナウフレッシュのほうが高カロリーなので、肥満体質な猫は少し注意が必要と言えますが、それほど気になる高さではありません。タンパク質もしっかりと摂取できますので、適度に運動量を増やし、健康的な生活を心がけると良いでしょう。

両フードとも品質的には十分に高品質なキャットフードですので、原材料、成分ともに安心して愛猫に与えることのできるキャットフードと言えます。

人工添加物を使用しないキャットフード

安価なキャットフードでは原材料に「人工添加物」を使用した製品がほとんどです。プレミアムフードの一部でも人工添加物を使用したキャットフードがありますが、この人工添加物を使用しないというのが近年のペットフードの流れになってきています。

人工添加物とは、着色料や保存料、酸化防止剤などに使用されるもので、中でも特に有名なのは「BHT（ブチルヒドロキシトルエン）」や「BHA（ブチルヒドロキシアニソール）」です。

ある実験では、こうした人工添加物を摂取させることで病気を引き起こすリスクを高めてしまったり、アレルギーを引き起こすリスクを高めることが指摘されており、事実、人間用の食品にも着色料や保存料はなるべく使用しないというのが一般的となっています。

特に着色料に関しては、猫にとって何の利益もない添加物と言えます。猫は色味など気にはせず、味にだけ興味を持ちますので、キャットフードに着色料が使用されるのは全く意味がありません。

モグニャンキャットフード、ナウフレッシュともに、人工添加物は一切使用しないキャットフードですので、愛猫にも安心して与えられますね。

プロ目線から見たキャットフードのポイント

両フードともに高品質ではありますが、ポイントとしたいのはナウフレッシュに含まれる「発酵酵素」、そしてモグニャンキャットフードの1ラインナップだけというポイントです。

発酵酵素は前述の説明の通り、キャットフードに含まれることで、より愛猫の健康維持にも役立てることができるという事ですが、こうした酵素は高齢猫にこそ与えていきたいものです。

モグニャンキャットフードは全年齢対応のキャットフードであり、ナウフレッシュは幼猫、成猫、高齢猫と成長段階に合わせてフードを与えることが出来ます。フードメーカーの考え方にもよりますが、個人的にも幼猫と高齢猫とでは必要とする栄養、ポイントは異なると思っていますので、できれば年齢に合わせたキャットフードがおすすめです。

そして、高齢猫にこそ、スムーズに発酵酵素を摂取させたいので、若い頃から発酵酵素を摂取させ、腸内環境を良好に維持しつつ、高齢猫になっても健康的な腸内環境を維持させていくというのが理想と言えるのです。