高タンパク・グレインフリーを特徴とした「モグニャン キャットフード」と、グルテンフリーと特徴的な2つのキブルが有名な「ブルーバッファロー」。いずれも高品質なキャットフードではありますが、どちらの方がより優れたキャットフードといえるのでしょうか。

そこで今回はモグニャン キャットフードとブルーバッファローについて解説してきたいと思います。

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ブルーバッファローとは?


「ブルーバッファロー」はアメリカ原産のペットフードメーカーで、異なる栄養を持つ2種類のキブル(粒)が特徴的なフードメーカーです。

ブルーバッファローのベースとなるキブルは、高品質な動物性タンパク質、全粒穀物、野菜、果物を豊富に使用したキャットフードであることで、副産物ミールは一切使用していないという点、人工添加物は一切使用していないという安心・安全なキャットフードです。

そして、もう一つのキブルは「ライフソースビッツ」と呼ばれるキブルで、豊富な栄養価を含んだ、高品質なキブルとなっており、キャットフードの栄養価をさらに高める効果を与えています。

一般的なキャットフードでは1種類のキブルに、すべての栄養素を含んでいるのが普通ですが、ブルーバッファローはこうして異なる粒から、より高い栄養素を摂取できるキャットフードとなっています。

「ライフソースビッツ」とは?

ライフソースビッツとは、抗酸化栄養素、ビタミン、ミネラルを豊富に含んだ特殊なキブルで、低温でフードを製造する「コールドプロセス製法」と呼ばれる製造方法でキブルが作られます。

一般的なキャットフードではエクストルーダー製法と呼ばれる、強力な圧力と高熱で焼き上げる製法によって製造されます。しかし、素材に含まれる栄養素は熱に弱いだけでなく、高熱にさらされることで栄養価は破壊されてしまっています。

ブルーバッファローが採用しているコールドプロセス製法により、熱で破壊されやすい栄養素も壊れること無く、素材そのものの栄養を高いレベルのまま摂取することができるので、免疫力の維持や健康的な消化能力を維持、理想的な体重維持など、より多くの高い効果が期待できるわけです。

ブルーバッファローの原材料

では具体的にブルーバッファローの原材料をチェックしてみましょう。今回はモグニャン キャットフードの比較として、ブルーバッファローのラインナップの中の「ライフプロテクション・フォーミュラ 室内飼い成猫用 サーモン&玄米レシピ」で比較していきたいと思います。

【ブルーバッファロー 室内飼い サーモン&玄米レシピ 原材料】
サーモン、乾燥チキン、玄米、オートミール、大麦、エンドウタンパク、エンドウマメ、鶏脂(混合トコフェロールにて酸化防止)、乾燥ニシン(オメガ-3脂肪酸源)、セルロースパウダー、タンパク加水分解物、亜麻仁(オメガ-6脂肪酸源)、馬鈴薯、乾燥チコリ根、乾燥アルファルファミール、エンドウ繊維、アルファルファ抽出物、クランベリー、サツマイモ、人参、ブルーベリー、大麦若葉、パセリ、ターメリック、乾燥ケルプ、ユッカ抽出物、乾燥酵母、乾燥エンテロコッカス・フェシウム発酵産物、乾燥ラクトバチルス・アシドフィルス発酵産物、乾燥黒麹菌発酵産物、乾燥トリコデルマ・ロンギブラキアタム発酵産物、乾燥バチルス・サブチルス発酵産物、ローズマリーオイル、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン、L-リジン、L-カルニチン)、ミネラル類(硫酸カルシウム、塩化カルシウム、塩化カリウム、炭酸カルシウム、食塩、硫酸第一鉄、鉄アミノ酸キレート、亜鉛アミノ酸キレート、硫酸亜鉛、硫酸銅、銅アミノ酸キレート、硫酸マンガン、マンガンアミノ酸キレート、ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン類(塩化コリン、ナイアシン、E、B1、L-アスコルビン酸-2-ポリリン酸、ビオチン、A、B6、パントテン酸カルシウム、B2、D3、B12、葉酸)、着色料(野菜ジュース)、酸化防止剤(混合トコフェロール)

主原料は「サーモン」で、動物性タンパク源として他にも「チキン」が含まれます。単一の動物性タンパク源ではなく、こうして肉と魚を摂取できるキャットフードとなっています。

また、ブルーバッファローは穀物を含みますが、アレルギーを引き起こす「小麦グルテン」を含んだ「トウモロコシ」や「小麦」「大豆」の使用はしていません。

グレインフリーのキャットフードも多く登場していますが、ブルーバッファローは穀物アレルギーを引き起こす要因である小麦グルテンを含まないグルテンフリーのキャットフードですので、穀物アレルギーを持つ猫にも与えることができるでしょう。

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モグニャンについて


では続いてモグニャン キャットフードについて調べてみましょう。

モグニャン キャットフードは猫の食いつきの良さにこだわったキャットフードで、原材料の63%が動物性タンパク源である、高タンパクなキャットフードです。

本来肉食の動物である猫にとって、タンパク質は必要不可欠な栄養素です。タンパク質は丈夫な筋肉を育てるだけでなく、丈夫な体を作り上げるのにも欠かせません。特に幼猫や成猫、活発な猫はタンパク質を多く必要としますので、モグニャン キャットフードのような動物性タンパク源を多く含むキャットフードはおすすめです。

また、モグニャン キャットフードはグレインフリーのキャットフードですので、穀物類は一切含まれていません。猫にとって穀物は消化のしにくい食材であり、前述の通り穀物アレルギーを引き起こす場合もある食材です。

できるだけ穀物は使用せず、動物性タンパク源の割合が多いキャットフードが、猫にとってはより良いキャットフードとも言えますが、そのためには植物成分も適度に含み、栄養のバランスを取ることも重要になってきます。

モグニャンの原材料

モグニャン キャットフードの原材料を見てみましょう。

【モグニャン キャットフード 原材料】
白身魚63%、サツマイモ、エンドウ豆、サーモンオイル、ひよこ豆、レンズ豆、ヒマワリオイル、フィッシュスープ、ミネラル類(硫酸第一鉄水和物、硫酸亜鉛一水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸銅(II)五水和物、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE)、ビール酵母、オリーブオイル、アマニ、アルファルファ、バナナ、リンゴ、クランベリー、カボチャ、セイヨウタンポポ

モグニャン キャットフードの主原料は「白身魚」で63%と、キャットフードの半分以上が動物性タンパク源となります。

前述の通り、猫は動物性タンパク源を多く必要とする動物ですが、同時に植物成分もわずかながら必要とします。肉だけでなく、野菜類とのバランスが大事ということになりますが、モグニャン キャットフードはおおよそ6:4の割合で構成されていることが分かります。

白身魚以外ではサツマイモなどの野菜類、バナナやリンゴ等の果物類、クランベリーを始めとしたハーブ類がバランスよく配合されていますので、動物性タンパク源と植物成分とのバランスをしっかり取られている内容となっています。

モグニャンとブルーバッファローの成分を比較

では両フードの成分について比べてみましょう。

【モグニャン キャットフード 成分】
タンパク質:30%、脂質:16%、粗繊維:3.5%、灰分:8%、水分:7%、オメガ6脂肪酸:1%、オメガ3脂肪酸:2.1%、カロリー(100gあたり):約365Kcal

【ブルーバッファロー 室内飼い サーモン&玄米レシピ 成分】
タンパク質:32%、脂質:15%、粗繊維:6%、水分:9%、オメガ6脂肪酸:2.5%、オメガ3脂肪酸:0.5%、カロリー(100gあたり):約364Kcal

モグニャン キャットフードは高タンパクなキャットフードと言えますが、タンパク質の量ではブルーバッファローの方が高く、32%という割合になっています。

脂質に関してはモグニャン キャットフードが高く16%の割合に、カロリーに関してもモグニャン キャットフードの方が高く100gあたり365kcalという内容です。

タンパク質に関しては、そこまで高タンパクなキャットフードというわけではありませんので、あらゆる年齢の猫にも与えやすい、両フードともバランスの取れたキャットフードと言えるでしょう。

高蛋白すぎるキャットフードは高齢猫にとっては、すこし重すぎる内容のキャットフードと言えます。高齢猫はある程度タンパク質の落ち着いた物がおすすめとなりますので、30%前後のキャットフードは高齢猫にもおすすめと言えます。

プロ目線から見たキャットフードの選び方


モグニャン キャットフードとブルーバッファローは似た成分のキャットフードであり、両フードともにあらゆる猫にも与えやすいキャットフードと言えるでしょう。

ただし、ポイントとしたいのはラインナップの違いです。モグニャンキャットフードは全年齢対応のキャットフードで、ラインナップは1種類のみ。対してブルーバッファローは子猫用から老猫用までのラインナップが揃っており、年齢別・目的別にキャットフードを選ぶことが出来ます。

子猫〜成猫までは全年齢対応のキャットフードでも問題はありませんが、高齢になってくると様々なトラブルも起きはじめ、それぞれ状態に沿ったキャットフードが理想的になってきます。

そうしたときに、同じ成分で給餌量だけでコントロールすることも可能ではありますが、やはりより細かなケアが必要になってくると、ある程度、飼い主さんも栄養管理に関して詳しくならなければならず、場合によってはフードを切り替えなければならない場合も出てくるでしょう。

同フード内でフードを切り替えるのと、別メーカーのフードに切り替えるのとでは、食いつきや栄養管理など、ややハードルも高くなってしまいますので、できるだけ同フード内で切り替えられたほうが、将来的に飼い主さんとしても安心かと思います。

モグニャンキャットフードも十分に高品質なキャットフードではありますが、このように長い目で見てみると、ブルーバッファローの方がより与えやすいキャットフードと言えるでしょう。

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