犬の種類には様々な特徴や性質、気をつけなければいけない事などがあり、犬を飼う上では犬種別に特徴を理解することが必要になります。今回は「ミディアム・プードル」と「ミニチュア・プードル」についてチェックしてみましょう。

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ミディアム・プードル/ミニチュア・プードルの性格

とても利口で物覚えが良いミディアム・プードルとミニチュア・プードルは、ボーダーコリーに次ぐ賢さであると言われていますので、しつけやトレーニングなどは、どんどん吸収していくでしょう。飼い主さんも愛犬がたくさんの言葉を理解してくれると、楽しくしつけができるのではないでしょうか。

しかし、賢い反面、ズル賢さも持ち合わせており、イタズラなども覚えるのが早いので、幼少期から「やって良いこと」と「悪いこと」をしっかりしつけておく必要があります。

「プードル」は、トイ・プードルのように体が小さくなるにつれて、神経質で甘えん坊の子が多く、スタンダード・プードルのように体が大きくなるにつれて、穏やかで温厚な性格になる傾向があるようです。そのため、ミディアム・プードルとミニチュア・プードルは、スタンダード・プードルよりは神経質な性格を持ちますが、トイ・プードルよりもおっとりしているので、初心者の方でも飼育しやすいでしょう。

ミディアム・プードルもミニチュア・プードルも両方とも、飼い主さんや家族に対しては忠実で、とても愛情深く、常に一緒にいて、常に一緒に何かをすることを望み、飼い主さんに喜んでもらえることを、至上の喜びとします。これこそ、「犬は人に付く」という言葉が相応しい犬種なのではないでしょうか。

また、他の人や犬などに対しても友好的で、穏やかに接することができるミディアム・プードルに対し、ミニチュア・プードルは、見知らぬ人に対しては、攻撃的にはなりませんが、あまり懐かないようです。少し興奮して吠えやすいところもありますので、冷静さを取り戻す訓練も必要になるでしょう。

ミディアム・プードルがかかりやすい病気

まず、ミディアム・プードルがかかりやすい病気として挙げられるのが「アジソン病(副腎皮質機能低下症)」という、副腎皮質ホルモンの分泌量が低下することで発症する病気です。これは、遺伝によるものや、副腎皮質に腫瘍などの異常があったり、長期間のステロイドの治療を突然やめた場合などにも起こります。急性のもの、慢性のものがあります。

症状は、元気や食欲が無くなったり、ふらつきや転倒をして、ショック状態に陥り気絶する場合もあり、早急に対応しないと急死することもあります。また、急性の場合、急激なストレスを感じた時に発症しやすくなりますので、ストレスを抱えやすい子は気を付けた方が良いでしょう。

ミニチュア・プードルがかかりやすい病気

そして、ミニチュア・プードルが発症しやすい病気が、「特発性てんかん」という病気で、検査をしても脳に腫瘍や炎症などの異常がないにも関わらず、神経細胞に異常が起こることにより発症する病気です。全身が痙攣し、意識を失い、失禁する「全般発作」や、顔の一部や四肢が痙攣する「部分発作」といった症状が見られます。

愛犬がてんかんを起こしている間は、意識が無くなり、ヨダレを垂れ流したり、失禁なども見られるでしょう。今までの知っている愛らしい愛犬の様子とは全く異なり、飼い主さんが一番驚かれると思いますので、飼い主さんの冷静な対処が必要となります。

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ミディアム・プードルとミニチュア・プードルがかかりやすい病気

ミディアム・プードルとミニチュア・プードル両方に多く見られるのが「膝蓋骨脱臼」で、後ろ足の膝蓋骨(膝のお皿)が正常な場所から、内側か外側にずれてしまう(脱臼する)状態になる病気です。

最初のうちは気付かない場合も多く、放置していると、どんどん悪化していきます。愛犬が散歩中スキップしたり、足を上げて歩くような素振りを見せた場合は危険信号です。膝蓋骨脱臼を予防するためには、まず膝に負担をかけないことです。フローリングなどの硬く滑る床には、カーペットやラグを敷きましょう。

さらには、「外耳炎」にも気を付けた方が良いでしょう。ミディアム・プードルやミニチュア・プードルのような垂れ耳の犬種は、立ち耳の犬種に比べて通気性が良くないため、耳の中が蒸れたり、カビや雑菌などが繁殖しやすく、「外耳炎」の原因になります。暑い夏や湿気が多い季節は特に気を付けて、こまめな耳掃除が必要です。

【ミディアムとミニチュア】両プードルがかかりやすい病気とは?のまとめ

元々はスタンダード・プードルから徐々に小型化されて作られたミディアム・プードルとミニチュア・プードルなので、見た目も特徴もそっくりですが、実は性格はミディアム・プードルの方がミニチュア・プードルよりもおっとりしている子が多いようです。

また、ミディアム・プードルは日本の愛犬家団体であるJKCで認定を受けたのも遅く、日本でも会えることは難しいかもしれませんね。一方のミニチュア・プードルは、最近ペットショップでも見かけることが増えてきています。トイ・プードルではちょっと物足りない・・・という方にはちょうど良い大きさなのではないでしょうか。

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