ハムスターの性別によって飼育する上で気を付ける点も違うため、オスの特徴、メスの特徴とある程度の性質を理解しておく必要がありますが注意するポイントは?また、オス・メス特有の病気なども存在します。今回はハムスターの性別による違いについて解説します。

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ハムスターを飼う目的は?

家庭でも気軽に飼うことの出来るペットとして人気のある「ハムスター」ですが、飼う前にまずオスを飼うのか、メスを飼うのか、子供を産ませて育てたいのかを考えてみましょう。

ハムスターの種類によっては、ゴールデンハムスターのように、1頭飼いが向いている種類があったり、オスとメスを一緒にかってしまうとケンカをしてしまうこともあります。

ハムスターの性別のことや気を付けなければいけないことについて知っておきましょう。

オスとメスの見分け方は?

生まれたばかりのハムスターを、オスとメスに見分けることは難しいでしょう。

1ヵ月くらいで見分けられます。

オスは、お腹の下の左右二つの「陰のう」という精巣が入っている袋が大きくなり、繁殖の時期になると、陰のうが大きく膨らみ、引きずるように歩く姿がみられます。おっぱいはオスにもありますが大人になると目立たなくなるようです。

メスは、7~8対の計14~16個のおっぱいがあります。

尿道口から肛門の間に、生殖器となる「膣口」があることでも見分けやすいと思います。

まだ大人になっていなかったり、太り過ぎてしまうと解りづらいので注意しましょう。

ハムスターは縄張りが大事!

ハムスターが元々住んでいる、ヨーロッパ、アジア北部の砂漠や草原は、エサの少ない厳しい環境です。1頭がやっと生きていけるエサしかない場所に、たくさんのハムスターがいてはエサが不足し、争いもおきます。

そのため、縄張りをもって、住み分けているのです。

この縄張り宣言を、ハムスターは「におい」で行います。

また、子供を作るためにオスがメスを誘う場合にも、においが信号になります。においは、「臭腺」と呼ばれる穴から分泌され、液が出て毛が濡れますが、病気ではありません。

「臭腺」はゴールデンハムスターなら、お腹の横辺り、ジャンガリアンハムスターなどドワーフと呼ばれる小型のハムスターなら、下腹部にあります。

オスは生後7~8週間で大人になり、巣などに縄張りを示すにおい「マーキング」をします。

また、子供を作るためにオスがメスを誘う場合にもマーキングをしてメスを呼びます。

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繁殖にチャレンジする場合は?

繁殖を考える前にまず、気を付けなければいけない事があります。

ハムスターは、一度の出産で5頭から10頭を産む子だくさんです。

自分の家で、子供たちの分のケージを用意できるのか、全ての子供たちの面倒を自分で見れない環境ならば、引き取って育ててもらえる方がいるのか、とても大事なことなので決めておきましょう。

メスは、オスより少し早く、生後6~7週間で繁殖できる体に成長します。

オスとメスを一緒のケージで飼育していなかった場合、いきなり同じゲージに入れるのではなく、ケージ越しに「お見合い」をしてみましょう。お互い興味がありそうなら、メスをオスのケージに移して激しいケンカをしないか注意しながら、様子をうかがいます。

メスのハムスターは、4日から5日おきに、12時間から20時間の期間に発情を迎えます。

この期間に、オスと交尾できるように、静かな環境で見守っていましょう。

1年を通して繁殖できるハムスターですが、春と秋ですと他の季節よりも比較的、気温が安定していますし、体力もある時期ということで、繁殖環境には適しているといえます。

また、太りすぎたり、生後1年半を過ぎたハムスターは、繁殖は難しいでしょう。

オスの疾患の特徴は?

ハムスターを飼育している中で、どんなに気を使って飼っているつもりでも、病気になってしまうことはあります。

当たり前ですが、オスとメスは違う生殖器を持っていますので、それぞれ気を付けなければいけない疾患について知っておきましょう。

オスの場合、生殖器からの出血や、その周辺に出血の跡が見られた時には血尿の可能性があります。

この場合には膀胱炎や、膀胱結石などを疑いましょう。

また、病気ではなく、毛づくろいをしている時にツメで睾丸を引っ掻いてしまい傷をつけてしまう場合もありますが、いずれも治療が必要になります。

メスの疾患は?

メスの生殖器からの出血から疑われるのは、卵巣や子宮の疾患です。子宮内膜炎や子宮蓄膿症が疑われます。

生殖器から「膣」が飛び出してしまった状態は、赤いものが見えます。

このような膣脱状態になってしまうと、早く膣を元に戻す処置をしなければ、壊死が始まってしまう可能性があります。応急処置として、綿棒と生理食塩水が家にあれば、病院に連れていくまでに、湿らせた綿棒で膣が乾かないように湿らせておいてください。運が良ければ、軽く綿棒で押してあげると元に戻ることがあります。

また、出産後に多くみられる疾患に、膣から子宮が飛び出る「子宮脱」があります。

高齢出産も原因の一つになり得るので、1歳を過ぎたメスでの繁殖は避けたほうが良いかもしれません。オスと同様に、病院での治療が必要になります。日ごろから、気を付けて体のチエックをして、健康に過ごさせてあげましょう。

ハムスターの性別で気をつける!【飼う目的と見分け方は?】のまとめ

ハムスターもほかの動物同様に性別によって性格も違いますので、注意が必要です。ペットとしてどのように飼うかを前もって考えてから飼うことが良いでしょう。

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