ハムスターを飼育する時には、どんなハムスターがいるのかという事だけではなく、食事や温度、お出かけするときなど、様々な問題や飼育するポイントがあります。すぐには必要なくても、いざという時のために、こうした知識を身に着けておくと便利です。

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ハムスターを迎える前に

小さな体でエサを食べる仕草も可愛らしく、手軽に飼えるということで人気のあるハムスター。ペットショップで色々なハムスターを見かけると、すぐに飼いたくなってしまいますが、その前によくハムスターのことについて知っておきましょう。

ハムスターのなかには、ゴールデンハムスターのように1匹で飼ったほうが良い種類があります。他の「ジャンガリアンハムスター」や「キャンベルハムスター」など小型のドワーフハムスターは2匹以上で飼うことができますが、気の合わない同士で一緒のケージに居るとストレスが溜まってしまいます。ハムスターは1匹で暮らしていてもさみしいと思うことはない動物なので仲間がいなくても大丈夫です。

ハムスターを飼うとなれば当たり前ですが、毎日の食事やお掃除をしてあげなければいけません。おうちとなるケージは、いつも清潔にしていなければストレスも溜まり、病気になる可能性もありますし、新鮮なエサやお水を毎日あげることも大切です。最後まで面倒をきちんとみれる気持ちで迎えてあげましょう。

飼っていれば、思いがけないケガや病気になることがあり得ます。動物病院の中には、ハムスターを診てもらえない所もありますから、あらかじめ病院を探しておくことも大切です。治療代のことも頭に入れておきましょう。

あなたにあったハムスターは?

ハムスターは大きさも性格も色々な種類があり、オスを選ぶのかメスを選ぶのかでも飼う前は迷ってしまうと思います。赤ちゃんを産ませることも楽しみな事ですが、気を付けなければいけないのは、ハムスターは一度に5頭~10頭の赤ちゃんを産むことです。自分で面倒を見られるのか、貰い手がいるのかを決めておきましょう。

夜行性のハムスターは夕方から、活発になるので体調など解りやすいため、ペットショップなどで選ぶ時には、夕方以降が良いでしょう。

【ゴールデンハムスター】
大きなものになると体長20センチ体重200グラム位になります。性格はおっとりしていて飼いやすいですが、縄張り意識が強く、1匹で飼うほうが良いかもしれません。

【ジャンガリアンハムスター】
ドワーフと呼ばれる、ゴールデンハムスターと比べて小型の種類です。人によく慣れて、初めてハムスターを飼う人に向いているでしょう。

【キャンベルハムスター】
ドワーフですが、ジャンガリアンハムスターより体が大きくて、気が強いところがあります。子供の頃から飼っていれば慣れやすいと思います。

【ロブロフスキーハムスター】
動きも素早く一番小さい種類ですが、人と一緒に遊んで楽しむというより、見て楽しむほうがむいているかもしれません。

ハムスターの性格は、人間と同じように個性がありますから、あくまでも飼う前の参考として知っておきましょう。繁殖を希望する場合は、必ず同じ種類でなければ、遺伝子に問題がある弱いハムスターが生まれてしまうので、同じ種類のハムスターを選ぶようにしましょう。

ハムスターの最適な環境と食べ物

ハムスターは湿度が高すぎたり寒過ぎたり、温度変化に敏感です。春夏秋冬と快適に過ごせるようにしてあげましょう。

春と秋は比較的、安定した過ごしやすい季節なので、体力もあり、飼い始めや繁殖に良い時期です。
梅雨の時期は湿度が高く、ハムスターが苦手な季節です。食べ物が腐りやすいので食べ残しはすぐに処理しましょう。
夏はエアコンを使うと良いですが、20~28℃を目安に直接ケージに風が当たらないように注意します。

冬の寒さもハムスターは苦手です。気温が5℃~10℃になると冬眠してしまうことがあるので、15℃位を保つようペットヒーターなど利用して暖かくしましょう。飼育されている環境では、冬眠したまま死んでしまうことがあるのです。

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ハムスターの食べ物についての注意点

ハムスターの主な食事は、栄養バランスがとれている「ペレット」で十分です。歯の伸びすぎを防ぐ役割もあるハードタイプが良いでしょう。種子はカロリーが高いので与え過ぎないようにします。野菜類は、水分を多く含む「キュウリ」「レタス」は下痢を起こす可能性があるので注意しましょう。

食べ物の中には、中毒をおこすものもあり、間違って食べないように気を付けなければいけません。「アボカド」は、けいれん発作、「チョコレート」はカフェインが中毒のもとに、「タマネギ」「ナガネギ」などのネギ類は貧血や腎不全といった病気を起こす可能性があります。

食べ物だけではなく、観葉植物にも注意が必要です。よくある「ポトス」「スズラン」「ポインセチア」などが部屋にある場合は、ハムスターの口に入らないように場所を移しましょう。

運動も忘れずに

ケージの中で暮らしているハムスターは運動不足になりがちです。太り過ぎは病気になりやすかったり、繁殖がしづらかったり体に良くありません。
これを解消するのが、「回し車」やお部屋のお散歩です。回し車を選ぶ時にはハムスターの体に合ったサイズを選んでください。

ケージから出して部屋の中をお散歩させる時には、危険なものを除いておくことや、家具の隙間をふさいでおくなど十分安全に注意しましょう。
時間は30分から1時間ほどで、ハムスターが活発な夕方から夜にお散歩させると良いです。

お出かけと留守番は?

ハムスターとお出かけをしたい時や、自分自身が家を空けてハムスターに留守番をさせなければいけない時もあると思います。いくつかの注意点を覚えておきましょう。

一緒にお出かけをする際に、車や電車を利用する場合、ハムスターが酔うということはありませんが、温度変化に注意します。夏は涼しく、冬は暖かくストレスがかからないよう気を使いましょう。

留守番をさせる時は、気候の良い春や秋は2~3日なら大丈夫でしょう。傷みにくい固形のペレットを日数分入れて、水もたっぷりボトルに入れます。エアコンがあれば、湿度と温度の調節ができ、安心です。

ハムスターを預かってくれるペットホテルを探しておく方法もありますが、犬や猫に比べると少ないかもしれません。知り合いに頼めることが出来るなら、日ごろのハムスターの様子やエサなどを伝えてお願いしましょう。
突然、留守番をさせなければいけなくなった時に慌てないよう、しっかり確認しておけば安心ですね。

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