たくさんの種類がいるハムスター。ハムスターを飼う前に、種類や生態についてチェックしておくと、自分にあったハムスターを見つける時の参考にもなり、飼育する上でも参考になります。ハムスターとはどんな生き物なのかという事について解説します。

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ハムスターの歴史

今では手軽に飼えるペットとして人気のあるハムスター。ハムスターがどんな生き物なのか、飼う前にチェックしておくと楽しく選ぶことが出来るかもしれませんね。まずはハムスターが、どのようにペットとして私たちの生活に馴染んできたのか知っておきましょう。

初めて最初に記録されたものが、1797年にヨーロッパで出版されたお医者さんの本でした。ロンドンの博物館には最初の標本として、メスのゴールデンハムスターが今でも保存されています。
その後、シリアで捕獲されたハムスターを交配させ増えた子孫が、イギリスの動物園で飼育され、一般の人々にペットとして売られるようになりました。

日本国内に持ち込まれたのは昭和14年、アメリカから輸入されましたが、最初は「歯」の研究として使われ、昭和40年頃から今のような手軽に飼えるペットとして扱われるようになってきました。

野生のハムスターのくらし

野生のハムスターは種類によって場所は違いますが、乾燥した砂漠などの地域で主にシリア、カザフスタン、モンゴルなどに住んでいます。
乾燥地帯にトンネルを掘り、地中に巣穴を作って、日中ほとんど巣穴の中で過ごしています。巣穴には、「寝室」「トイレ」「食料を溜め込んでおく部屋」などを作り、深いもので2~3メートルの巣穴もあるようです。

野生のハムスターは冬眠しますが、ペットとして飼われているハムスターを冬眠させてしまうと、体温が低くなりすぎたり呼吸が止まってしまったりして、そのまま死んでしまう場合があるので冬眠させる必要はありません。

エサは、植物、種子、昆虫など色々な物を求め、天敵に見つかりにくい夜に巣穴から出て探し回り、数十キロも歩くこともあるそうです。

ハムスターの体の特徴

ハムスターが属する、げっ歯目とはどんな生き物なのでしょう?同じ仲間には「シマリス」「モルモット」「モモンガ」「プレーリードッグ」などがいて、とても繁殖力が強いことで知られています。
ハムスターは雑食性で、食べ物を前足を使って器用に食べる様子はとても可愛く、ヒマワリの種など上手に食べる様子は有名ですね。
夜行性なので、活発になる夕方以降にペットショップに見に行くのがおすすめです。

ハムスターは、目があまりよくないので、音で状況を判断することに優れています。人間には聞こえない超音波や高周波の音を聞き分けることが出来ますが、夜行性なので暗い中で活動するには得意な目をもっています。
また、弱い視力の代りに嗅覚も発達していて「臭腺」と呼ばれる穴から、縄張りや異性を引き付けるときなどに、自分の匂いを出してアピールすることが出来ます。

ハムスターといえば、ほお袋にエサを入れている様子も可愛らしいですが、エサを隠したり巣材を口に入れて運ぶなど大事な役割をしているものです。間違って、ご飯粒や、キャラメルなどくっつきやすいものを食べてしまうと、うまく出せなくなり、ほお袋の中で腐ってしまうなど炎症を起こす原因になるので与えないようにしましょう。

ハムスターの寿命は平均で2年から3年ですから、生後1年半を過ぎれば老化が始まります。バランスの良い食事や、快適な環境で過ごさせてあげて、出来るだけ元気に長生きできるように体調にも気を配ってあげるとよいですね。

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ハムスターの種類

ハムスターは、大きくわけて「ゴールデンハムスター」と「ドワーフハムスター」に分けられ、「ドワーフ」とは小さいという意味で、ゴールデンハムスター以外の種類のことを言います。

【ゴールデンハムスター】
ペットのハムスターとして一番長い歴史がある種類で、体長は大きいもので20センチほどになる大きめの種類ですが、性格はおっとりで人には慣れやすいでしょう。

【ジャンガリアンハムスター】
人に良く慣れ、初めてでも飼いやすい種類です。体長は6~12センチとゴールデンハムスターより小ぶりです。

【キャンベルハムスター】
ジャンガリアンハムスターより大きく、気が強いところがありますが、子供のころから育てて慣れさせれば飼いやすいでしょう。

【ロボロフスキーハムスター】
ドワーフの仲間の中では一番小さく、体長は7~10センチほどにしかなりません。動きが素早く、人と遊ぶというよりは、見て楽しむほうが向いているかもしれません。

ペット以外のハムスター

愛くるしい仕草で私たちを楽しませてくれているハムスターですが、ペットとしてではなく、私たちの生活になくてはならないお仕事をしているハムスターがいるのです。
先に書いた通り、元々は歯の研究など、実験動物として扱われたあと、ペットとして普及してきた歴史がありますが、現在でも研究に使われています。

研究には繁殖や飼育がしやすい「ゴールデンハムスター」や「チャイニーズハムスター」が主に使われ、虫歯の研究や様々な病気の研究の実験に使われているのです。
このように、ペット以外でも私たち人間の為に役に立ってくれるハムスターがいることを、忘れないで感謝しましょう。

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