ハムスターを飼育する上で、いくつか気をつけなければいけないものがあり、中でも食事は大事な要素ですが、体の健康を維持するためには、食事以外にも気をつけたい点がいくつかあります。今回は、健康な体を保つためのポイントについて解説します。

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身近なペット「ハムスター」

小さな体で愛くるしいハムスターは昔から家庭で飼いやすい小動物として人気がありますね。犬や猫などの寿命と比べると、約2~3年と短いハムスターですから、健康で少しでも長く元気に過ごしてもらいたいと思うことでしょう。

いざ飼うことになれば、不安な事や、疑問が出てくると思います。
食べ物や、環境など、ハムスターの体にはどのようなものが必要なものか、体に良いものを把握しておきましょう。

ハムスターの体に必要なもの

【食べ物】
ペットショップに行くと、ハムスター用のペレットが色々と並んでいます。
「ペレット」は栄養バランスが優れていて、このペレットとお水を与えていれば、ハムスターの体に必要なものは揃えることが出来ます。

ペレットを選ぶ時は、ハードタイプのものを選びましょう。ハムスターは固い食べ物を食べることで「歯の伸びすぎ」を防ぎます。一生伸び続けるハムスターの歯ですから、柔らかいものばかり食べていると、口を閉じられなくなったり、不正咬合になりエサを食べられなくなる可能性があります。

ハムスターは夜行性なので、エサをあげるのは夕方が良いでしょう。
活発に動き出す頃なので、与えたペレットや野菜などを新鮮なうちに食べることが出来ますので、体にも良いといえます。

【種子】
ハムスターのエサといえば、「ひまわりの種」をほお袋にたくさん入れて美味しそうに食べているイラストや漫画などがイメージとして浮かびますね。しかし、ひまわりの種には脂肪分が多く含まれています。

野生のハムスターなら、エサを探し回るためのエネルギーが必要ですが、狭いケージの中で飼われているハムスターには栄養過多になり、肥満のもとになってしまうので、「ひまわりの種」「ナッツ」などの脂質の多い種子類はペレットに添える程度か、おやつとして与えるようにしましょう。

【飲み水】
ハムスターはもともと、砂漠や草原という乾燥した地域に住んでいるので、少しの飲み水でも生きていくことが出来る動物です。
ペレットにはわずかな水分が含まれていますし、小松菜やキャベツなど添える程度の野菜やリンゴ、バナナなど、おやつとしてあげるものにも水分が含まれていますので、給水器のお水があまり減っていなくても心配はいりません。

動き回るのが大好きなハムスター

ハムスターにとって「運動」をすることも、ハムスターの健康を維持するのに大切な事の一つです。
運動不足は、肥満の元になり、太りすぎると様々な病気にかかりやすくなってしまいます。
代表的な病気には、心臓病、肝臓病、糖尿病、皮膚病など私たちと同じようなものがあります。

野生のハムスターなら、エサを探し求めるために巣穴から半径10メートルから15メートルほどの範囲を動き回る毎日ですが、ケージの中で飼われているハムスターには運動不足解消の為に「回転車」を用意してあげると良いですね。
一晩中、回転車を回し続け、走行距離が10キロ以上になったという記録もあったようです。

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体に良い環境を整えましょう

【温度】
ハムスターは湿気や暑さ、寒さがとても苦手な動物です。
乾燥を好むハムスターには、気温が安定せず湿気が多い梅雨の時期は、体温を保つのが難しく過ごしにくい季節なので、除湿機やエアコンのドライ機能などを使うのも良いでしょう。
エアコンを使う時には、風の当たり具合に十分に注意してください。

暑い夏にはケージを涼しい場所に移してあげます。
クーラーをつける時には、風がハムスターに直接当たらないように注意しましょう。あたりすぎてしまうと、体調を崩してしまいます。

ハムスターは気温が10~15℃の日が続くと「冬眠」に入ってしまいます。冬眠したまま、目が覚めずに死んでしまうことがあるので注意しなければいけません。
冬の時期、私たちが夜に寝る時にはストーブなどの暖房は止めてしまう為、夜行性のハムスターが動き出す頃はお部屋の気温が下がってしまいます。
ケージに毛布や段ボールをかけたり、小動物用のペットヒーターを利用するのも良いでしょう。

からだのお手入れ

ハムスターの体のチェックの為に、お手入れをしてあげると、健康管理に役立ちます。
「ツメが伸びすぎていないか」「毛が汚れていないか」「皮膚にトラブルがないか」など、触れないとわからないことがあります。ツメが伸びていると感じたら、ツメを使うように殻がついたままのクルミやピーナッツをあげてみると良いでしょう。

ヒゲには、鼻や耳と同じように周りの様子などを把握するための大事な役割があるので、切ったりしないでくださいね。
しかし中には、人に触られることが苦手なはハムスターもいるので、その場合は無理に触れずに観察しやすい透明のケースなどに入れて、観察するようにしましょう。

また、ケージの中が不衛生だと、ハムスターにストレスを与えますし、病気のもとにもなってしまいます。毎日のお掃除は、給水器のお水を取り替えること、食べ残したエサを取り除くこと、汚れた床材を新しいものに取り換えることを忘れずに行いましょう。

月に一度は、ケージ内すべてのものを水洗いしてあげます。晴れていれば、日光消毒すると良いでしょう。洗剤を使った時には、よく水ですすいでください。毎日のエサやりや、ケージのお掃除の時にハムスターをよく観察しながら、体調などをチエックして健康に過ごさせてあげたいですね。

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