とても小さな体をしたハムスター。見た目も小さく可愛らしいペットとして大人気ですが、体が小さい分、ケガの状態や初期症状で気が付きにくいこともあります。今回は、ハムスターのケガや調子が悪そうな時のチェックについて解説していきます。

スポンサーリンク

不意のトラブルのために

最近では、ペットショップなどで色々な種類のハムスターを見かけます。体も小さくて鳴き声も気にならないため、家庭で身近に飼えるペットとして人気がありますね。
大型の代表「ゴールデンハムスター」や、小型の「ジャンガリアンハムスター」、動き回る様子が可愛いい「ロボロフスキーハムスター」など、自分の好みで選べることも楽しみの一つです。

ハムスターを飼っていて、いつも元気でいられているなら良いのですが、時にはいつもより元気が無さそうな日があったり、遊んでいてケガをしてしまった、などトラブルが起きることがあるかもしれません。そのような時、慌てないためにも、ハムスターのケガや病気に対する知識を頭にいれておきましょう。

弱みを見せないハムスター

ハムスターは、病気であることを、周りに悟られないように隠す性質がある動物なのです。なぜなら、野生のハムスターは、たくさんの敵がいる環境で生活しているため、周りに自分が弱った所を見せてしまえば、すぐに狙われて襲われるということを、ペットのハムスターも本能的に知っているからなのです。
よくあるハムスターのケガの原因を知っておきましょう。

【骨折、捻挫】
症状は、いつもと違う歩き方、動作がおかしいなど、その症状がある部分が腫れたりします。金網タイプのケージに足を引っかけたり、お部屋でお散歩中に人間が踏んでしまうというのが多い原因です。

また、エサがヒマワリの種のようにカルシウムがあまり含まれていないものばかり食べさせていると、骨がもろくなり骨折しやすいこともあるようです。
予防は、水槽タイプに変える、ケージから出した時は目を離さないということに気を付けましょう。

ケガ、病気を防ぐには、毎日の健康チェックがとても有効です。出来れば毎日同じ時間、手順で出来れば、「いつもと起きる時間が違う」「排出物の様子が違う」「給水ボトルの減り具合」「エサの食べ残し」「遊んでいる時の様子」など、変化がわかりやすいでしょう。
健康チェックは、行動的になる夕方からが適しています。

【不正咬合】
歯並びが良くないことで、正しい噛み合わせが出来ず、固い物が食べられなくなったり、食欲が落ちて痩せてしまう症状です。これは、遺伝が原因もありますが、飼い主が気を付けることで防げることもあります。ケージの金網をかじって歯が曲がり、噛み合わせがおかしくなることがあるので、水槽タイプに変更するといった対処で防ぐことが出来ます。

もし、不正咬合になってしまった場合は、お医者さんにカットしてもらわないといけません。症状がひどい場合は、定期的に動物病院へ行って歯をカットしてもらいましょう。

スポンサードリンク

お医者さんを探しておこう

もし、ハムスターの調子が悪そうなら、動物病院へ連れて行かなければいけません。しかし、犬や猫のように、どこの動物病院でもハムスターを診てくれるとは限らないのです。残念ながら、ハムスター専門の先生は少ないので、出来れば、ハムスターを飼う前に、信頼できる先生を探しておけば安心です。

病院へ連れて行くときは、いつもお世話をしている飼い主が一緒に行くようにします。そうすれば、いつから調子が悪くなったのか、いつもと違うところはどこなのか、今の状態など、診察に必要なことを先生に詳しく説明出来ます。

ハムスターを病院へ連れて行くときは、できればいつもの飼育環境を診てもらうために、普段使っているケージごと連れて行き、フンも入れておきましょう。移動には、揺れが少ない車が最適です。温度管理も大切なので、特に寒い冬は冷えないように、カイロをケージに貼ったり、布を掛け保温します。ケージの中には、水の代りに水分の多い野菜と、ペレットを少し入れておきましょう。

安全な環境が一番

ハムスターがいつも健康でいられるように大切なことは、栄養バランスのよい食べ物、毎日清潔が保てられている環境、太り過ぎやストレス解消のための適度な運動なのです。そして、日々のお世話の時に行う、健康チェックでケガや調子の悪さに気が付いてあげることで、ハムスターの健康を保てるでしょう。
しかし、繊細なハムスターは、あまり人間が構い過ぎてもストレスがかかることもありえるので、ハムスターにとって適度なコミュニケーションを心がけたいですね。

ハムスターのケガの原因にもいくつか触れてきましたが、ケージに足を挟んでしまったり、高い所から落ちてしまったり、お部屋でお散歩をさせている時に、誤って人間に踏まれるなど、骨折や捻挫、打撲などのケガをする場面はあちこちにあります。
ハムスターがケガなどしないように、安全で快適な環境を作ってあげましょう。

スポンサーリンク