ハムスターを飼育する際には、ハムスターに適した環境作りや、飼育方法を覚えなければいけません。今回はその中でも、食べ物や飼育環境、温度などに加え、ハムスターにとって危険が及ぶ事について解説していきます。

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身近なペット「ハムスター」

ひとことで「ハムスター」といっても、今はペットショップで色々な種類やカラーのハムスターを見かけますね。大きく分けて、ゴールデンハムスターとドワーフハムスターがいます。
ドワーフというのは、英語で「小さい」という意味で、ゴールデンハムスター以外の「ジャンガリアンハムスター」「ロボロフスキーハムスター」「キャンベルハムスター」「チャイニーズハムスター」がよく知られています。

鳴き声もほとんど出さず、体も小さく飼いやすいイメージのハムスターですが、生態や性質を良く理解して飼わないと、思いがけないトラブルが起きてしまうかもしれません。
小さな体ですから、私たち飼い主がハムスターの体のお手入れや栄養のことなど、飼う時に注意したいことがたくさんあることを知っておきましょう。

快適で安全な環境の為に

ハムスターをお家に迎えるとなれば、心地よく暮らせる環境を用意してあげたいですね。
もともと、ハムスターは乾燥した草原や砂漠に住んでいたこともあり、湿気や暑すぎる環境、寒すぎる環境がとても苦手です。室温が20~28℃、湿度は40~70パーセントがハムスターの理想の室温です。

エアコンをつけて温度調節してあげる際、注意することは、ケージに直接、風が当たらないようにします。また、窓からの直射日光や、外の風にも直接あたることは体に良くありませんから注意しましょう。

ケージを置く場所は、騒がしくないなるべく静かな場所を選びましょう。
ハムスターは、人間には聞こえない音波を感じることが出来るため、ステレオなどのAV機器やコンピューターの近くもケージを置く場所には適していません。

また犬や猫など他のペットを飼っていて、ハムスターを飼うという時にはハムスターを入れているケージを置いている部屋に、他のペットが入れないよう注意しましょう。匂いや音に敏感なため、落ち着かずにストレスを与えてしまいます。ケージの外に出して遊ばせる時にも、他のペットがいる部屋に脱走しないよう、ドアをしっかり閉めて十分注意しましょう。

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ハムスターに適した食事とは

ハムスターを飼う時に楽しみでもあり、注意しなければならないものが、毎日の「食事」です。野生のハムスターは、草の葉、根、茎、穀類、昆虫など色々なものを食べる「雑食性」の動物なので、ペットとしてのハムスターも、何でも食べることは出来ますが、栄養が偏らない良い食事を与えないと、体調を崩すことがあるので注意しましょう。

主な食事には「ペレット」が最適です。ペレットには、たんぱく質と脂肪がバランスよく含まれていて、ペットショップなどで購入できます。半生タイプと乾燥した固形タイプのものが売られていますが、固い固形タイプのものは、伸び続けるハムスターの歯を削ってくれるというメリットがあります。

野菜をあげる時に注意したいことは、「トマト」「キュウリ」「レタス」など、水分が多く繊維質が多い野菜を食べるとハムスターが下痢をすることがあるので、たくさんの量を一度には与えないほうがよいです。

「ひまわりの種」「クルミ」「ピーナッツ」など、ハムスターが美味しそうに食べているイメージがある「種子」ですが、とてもカロリーが高く、量を決めて与えないと肥満のもとになります。

注意したい食事とは

ハムスターが食べられる野草は、「ハコベ」「クローバー」「オオバコ」などがありますが、近所に生えているような野草には、農薬や他の動物の汚物など衛生面でも心配がありますし、病気になるリスクもゼロではないので、与えないほうが良いでしょう。
自分で育てられる「シロツメクサ」がペットショップなどで売られているので、利用すると安心ですね。

食べ物で一番注意したいことは、「中毒」を起こす食べ物を覚えておくということです。
「タマネギ」「ナガネギ」などのネギ類には、貧血や腎不全をおこす成分が含まれています。「チョコレート」にはカフェインが含まれていて中毒をおこすことがあります。「アボカド」には、肝臓障害、けいれん、発作などを起こすおそれがあります。

また私たちが普段食べている食べ物には、糖分や塩分が含まれており、体の小さなハムスターにとっては多すぎて体に良くないものが多いので、可愛いからといって与えないようにしましょう。

いつもキレイなおうちで

いつも清潔なおうちに保っておくことは、ハムスターの健康を守るために大事なことです。汚れたままのケージにしておくと、病気になったり、ストレスで体調を崩すことがあるので注意しましょう。

【トイレ】
トイレ用の容器で砂を使っている場合は、容器をよく洗い、前の日に使っていた匂いがついている砂を少し残しておきます。全部、新しい砂にすると匂いが消えてしまい、トイレの場所がわからなくなってしまうからです。
容器を使用していない場合は、おしっこで濡れた床材部分を取り除いて交換しましょう。

【エサ入れ】
毎日、食べ残したエサを取り除いて容器を水洗いします。野菜などが残っていると腐敗しやすいので注意しましょう。

【床材、巣材】
床材は、毎日変えなくても良いですが、最低でも週一回は交換しましょう。
巣箱の中に、ハムスターがエサを溜め込んでいる場合があるので、巣箱の中の巣材は毎日チェックして、えさが腐ったまま何日も・・・ということがないようにしましょう。

月に一度はケージの中の物を全て出して、ケージも水洗いし、洗ったあとはよく水気を切って十分乾かしましょう。
この時注意したいことは、洗った際に洗剤などを使った場合です。薬品が残らないように、十分に水洗いして薬品が残らないようにします。

ケージの大掃除をするときは、ハムスターが脱走しないように移動用のケージなどを用意すると安心です。

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部屋にも危険がたくさん

ハムスターを、お部屋の中に放してお散歩させる時には、危険なものが無いか注意して目を離さないようにしましょう。

ハムスターは狭い所が大好きなので、タンスと壁の隙間や、家具の裏に入ってしまうことがよくあります。入れないように雑誌などでふさいでおきましょう。

電気コードはかじると感電して非常に危険なので、高い場所に置くか、隠したほうが安心です。また、タバコや、蚊取り線香なども有害物質が含まれているため、危険です。
お部屋に飾っている観葉植物のなかにも、食べてしまうと中毒を起こすものがあるので、違う場所に移しておきましょう。主なものに、「ポインセチア」「スズラン」「アサガオ」「クリスマスローズ」などがあります。

小さなハムスターは動きも素早いので、うっかり足で踏みつけてしまう事故も考えられます。内臓破裂や、骨折など死に至る危険があるので、自分以外の家族がいる場合も、みんなに気を付けてもらうようにしましょう。
いずれにしても、私たちが注意して安全を第一に過ごさせてあげなければいけません。ケガなどしないように見守って楽しくお散歩させてあげましょう。

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