一生涯でたったの2回しか保険料が上がらない猫のペット保険「FPCのペット保険」をご存知でしょうか。FPCのペット保険は終身でも保険をかけやすく、12歳以降は同じ保険料で加入できるという珍しい保険です。
そこで今回は、FPCのペット保険の補償内容や保険料についてみていきたいとおもいます。
「FPC」とは?
2008年に少額短期保険会社としてペット保険を開始した「株式会社FPC(エフピーシー)」。FPCのペット保険は、保険内容が非常に分かりやすいということが特徴に挙げられます。
そのわかりやすさの一つが保険料。他のペット保険では珍しい、一生涯に2度しか保険料が上がらないというのが特徴です。多くのペット保険では年々保険料も上がり、契約更新の度に保険を変えようか迷わされますが、FPCのペット保険は安心して保険を掛け続けることが出来そうです。
近年では猫の寿命も長くなってきているので、12歳以降の保険料が一律というのが嬉しいポイントです。
また、補償内容もシンプルに2種類の補償割合を選択、補償内容は同じ内容となっているので、単純に補償の割合だけで考えることができます。
保険料は2種類の補償割合から選択
FPCのペット保険は50%補償と70%補償の、2つの保証割合からプランを選ぶ形となります。基本的には保証割合の違いだけで、後は同じ補償内容となります。
通院での補償は1日あたり12,500円まで。年間で30日まで保険を利用することが出来ます。治療の多くはこの通院による治療となりますので、1日あたりの金額というよりも、年間30日までというのは少々、心配かもしれませんね。あまりに低い金額であれば、保険を利用しないほうが良いかもしれません。
入院に関しては1入院あたり125,000円までが補償されます。入院保障は年間3入院までが対象となります。この「1入院」というのは、入院日数ではなく1回の入院という意味になりますので、1回の入院の日数は関係ありません。
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手術補償は年1度まで
FPCのペット保険の残念な点が、手術に対する補償が年1手術までという点です。
1手術あたり100,000円が補償されますが、年間1度だけしか手術補償がありませんので、長引く病気を発症してしまった場合には、少し力足らずな保険となってしまいそうです。
後述しますが、FPCのペット保険の強みとなるのは、保険料が生涯2度しか上がらず、12歳以降の保険料が一律という点です。また、保険料もそこまで高くはありませんので、万が一の為に備えやすい保険と言えます。
しかし、手術をメインに考えているようであればFPCのペット保険はあまりオススメできないでしょう。手術補償は年2回までという保険会社が多いですが、年1回は不安な感じも拭えません。
とはいえ、実際のところは通院治療が多いので、保険料を気にせずに通院治療・万が一に備えておきたいという考えであれば、FPCのペット保険はおすすめと言えます。では、具体的な保険料について見てみましょう。
FPCのペット保険の保険料
FPCのペット保険は、他のペット保険会社では珍しい料金設定になっています。というのも、多くのペット保険会社では、年齢に応じて歳を重ねるごとに保険料が上がっていってしまいますが、FPCの保険料は0歳〜8歳の間で、保険料の値上げがあるのは5歳の時のみとなります。
猫の保険料であれば、50%補償プランですと0歳〜4歳以下までは1,590円。5歳〜11歳までが2,390円、12歳からは2,620円と、生涯を通じても3回の保険料値上がりしかない、非常に料金設計がシンプルな保険料となっています。
【50%補償プラン(猫)】
4歳以下:月々1,590円(年払 16,950円)
5歳〜:月々 2,390円(年払 25,500円)
12歳〜:月々 2,620円(年払 27,950円)
※新規加入年齢は8歳まで
【70%補償プラン(猫)】
4歳以下:月々 1,950円(年払 21,250円)
5歳〜:月々 2,930円(年払 31,950円)
12歳〜:月々 3,180円(年払 34,700円)
※新規加入年齢は8歳まで
新規加入年齢の制限は9歳未満まで
FPCのペット保険の加入年齢に関しては、生後30日以上〜9歳未満までとなります。早いペット保険では7歳で新規加入年齢制限としているところもありますので、9歳未満というのは平均的な年齢制限となっています。
加入年齢制限が長く取っている保険会社では16歳までという保険会社もありますが、残念ながら更新年齢も16歳までとなるため、終身での加入はできません。
その点においては、FPCのペット保険は9歳未満までに新規加入さえしていれば、後は継続更新で終身まで保険を掛けることが出来るので安心です。
また、FPCのペット保険で安心なのが前述の通り、保険料の値上げが少ないという点です。継続して加入していても、12歳以降の保険料が上がることはありませんので、終身まで保険料を気にせずに保険を掛けることも出来ます。
FPCのペット保険は免責金額なし
FPCのペット保険は保険料の値上がりが少ないというメリットだけでなく、免責金額が設定されていないという点もメリットに挙げられます。
ペット保険に限らず、多くの保険では免責金額というものが設定されています。免責金額とは、実際に支払われる保険料から自己負担金として支払う必要がある金額のことです。
例えば、20,000円の治療費が発生したとしましょう。例として70%の保証に対して7,000円の免責金額が必要になる保険に加入していた場合、保険料としては14,000円の保険料が支払われる事になりますが、免責金額が発生するため、そこから7,000円が自己負担金として支払う形に。
結果、7,000円分の治療費は自己負担に、免責金額分の7,000円を足すと、保険金と同額の14,000円を自己負担として支払う形となるのです。
これでは保険に加入している意味がなくなってしまうため、保険に加入する時には免責金額の有無を必ず確認する必要があるのです。FPCのペット保険に関しては免責金額が発生しませんので、こうした心配をする必要はありません。
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プロ目線から見たFPCのペット保険
前述の通り、免責金額が無いペット保険の方が保険金を受け取る際にも安心ですが、何より大事になるのが、気軽に動物病院に通うことが出来るという点です。
免責金額が無いということは、少額な治療費であってもペット保険の適用となりますので(補償対象の病気・怪我による)、ささいな事でも動物病院に行きやすいという点が最大のメリットとして挙げられます。
本当になんでもないようなものであれば良いですが、中には重毒な病気になりかねないものもあります。病気は早期発見・早期治療が大事になります。免責金額があることで気軽に動物病院に行けないよりも、少額でも補償対象となるペット保険のほうが、動物病院に行きやすいので、病気の早期発見にも繋がるのです。
まとめ
FPCのペット保険は保険料の増加が3回だけと、他のペット保険会社よりも圧倒的に値上がりが少ないペット保険です。おすすめしたい点は、この値上がりの少なさで、12歳以降の保険料が安く抑えられるという点に注目したいです。
多くのペット保険では、8歳以降くらいからの保険料増加率が高めに設定されています。終身で保険契約をしたいのはやまやまですが、保険料が高すぎて家計を圧迫してしまうという声も聞かれます。
それに引き換え、12歳以降の保険料増加が無いというのは、飼い主さんも保険契約をしやすいと言えるでしょう。5,000円近くなる保険会社もあるため、それに比べると終身でも無理なく掛け続けることができるペット保険会社となっています。
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