ドッグフードの品質を維持するために必要な事は、酸化を防ぐ事です。その為に、フードストッカーを利用することで、ドッグフードの「酸化」を抑え、より品質を落とさないようにする事が出来ます。今回はこのフードストッカーについて解説していきます。
ドッグフードストッカーの役割
ペットショップなどで「フードストッカー」と呼ばれる、ドッグフードを入れる容器を見たことがありますでしょうか。フードストッカーは単に、ドッグフードを移し替える容器の役割だけでなく、ドッグフードの品質を落とさないための大事なアイテムなのです。
最近では、ドッグフードの袋自体にジッパーが付いた製品も増えてきましたが、毎日のように袋の開け閉めを繰り返していると、どうしてもドッグフードは空気に触れてしまい、痛みが進んでしまいます。
ドッグフードの品質が落ちてくると、ドッグフードは「酸化」が進んでしまい、酸化の進んだドッグフードを日頃から食べていると、愛犬の健康にも害が及ぶ場合もあるのです。
ドッグフードが酸化すると?
ドッグフードは酸化してしまうと、ドッグフード自体の栄養素も低下してしまうだけでなく、ドッグフードそのものの風味や品質も低下してしまうため、愛犬の食いつきも悪くなる場合もあります。また、フード自体が油っこくなってしまったり、湿気ってしまうために「カリカリ」とした食感も損なわれてしまいます。
人間でも脂っこい食べ物を食べると胃がもたれてしまいますね。犬にも同じことが言えますが、油っこくなってしまったドッグフードを食べ続けてしまうと、愛犬の健康も損なわれてしまうこととなり、いくら栄養満点のドッグフードを与えていても意味が無くなってしまいます。
こうした事態を避けるためにも、フードストッカーを導入して、より品質を落とさないような保管方法を行う必要があるのです。
フードストッカーを利用するおすすめのポイント
このように、フードストッカーにはフードの酸化を防ぐという役割、フードの品質を維持させるというポイントがあります。そんなフードストッカーですが、沢山の種類があるので、選ぶのに迷ってしまうこともあるかと思います。
まずポイントとなるのが、フードストッカーを利用する際には、小分けに使うタイプか、毎日使うタイプかに分けられます。フードストッカーを選ぶ際には、予め保管方法や利用方法を考えてから購入するようにしましょう。
一方で、毎日使うタイプを選ぶ際には、毎日のことですので開けやすさ・締めやすさといったポイントに加え、毎日開け閉めが行われるため、できるだけ真空状態を維持できるフードストッカーを選ぶ必要が出てきます。
フードストッカーを選ぶ際には、デザインなどのポイントも大事ですが、利便性と品質を考えて選ぶようにしましょう。
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小分けに保管する場合には
小分けタイプのフードストッカーを利用する際には、毎日空けて使うわけではありませんので、毎日使う利便性よりも、より真空状態にし、酸化防止剤を装着できるかなど、長期保存に備えられるかどうかという事がポイントとなります。
空気に触れることで酸化が進みますので、出来る限りドッグフードを外気にさらさない事が重要です。ドッグフードの劣化や風味が落ちると食いつきが悪くなる子は、特にこのようにして小分けにすると良いでしょう。
1週間分ごとに小分けにするなど、予めドッグフードを小分けにしておく事で酸化を遅らせ、さらにフードストッカーで真空状態、もしくは「酸化防止剤」を利用することで、よりドッグフードの風味を維持させることが出来ます。
毎日利用するフードストッカーを選ぶポイント
毎日使うタイプのストッカーは、日々開け閉めを想定して作られているストッカーなので、真空状態にすることはもちろんですが、できるだけ酸化を抑えるために「酸化防止剤」等を入れられるようになっているストッカーが多いです。また、酸化防止剤を利用する際には、定期的に酸化防止剤を変える事を忘れないようにしましょう。
簡単に開け閉めできることが大事なポイントではありますが、フードストッカーを閉めた後に空気を抜く機能が付いたフードストッカーもあります。これは、ドッグフード用の物もありますが、人間用のご飯などを保存する際に利用されるストッカーにも、高機能な製品があります。
デメリットとしては少し手間になる事が挙げられますが、出来る限りドッグフードの酸化を遅らせ、なおかつ毎日利用するのであれば、こうして真空状態にできるフードストッカーを利用するのが良いでしょう。
「真空にできる」だけが全てではありません
フードストッカーは、出来る限り真空状態にすることができるのが、フードストッカーとしての性能の良さとなりますが、こうして毎日使う想定である場合や、小分けで1週ごとに使用するという場合では、真空にすること以外にも、日々の使い勝手を考えて置く必要もあるのです。
いくら真空状態に出来ても、開け閉めが面倒なフードストッカーであれば、そのうち使用するのがおっくうになり、結果として使用しなくなってしまうということもあります。特に毎日使用することを想定しているのであれば、開け閉めの簡単さは大事な部分となるでしょう。
真空に出来るという機能だけで選んでしまうと、たしかに性能としては十分であっても、毎日使いには合わないという事もあるのです。
100均でも良いストッカーが揃っています
ペットショップなどでも色々なフードストッカーが販売されていますが、実は100円均一にも、優れたフードストッカーはあるものです。
特に、毎日使用するという方であれば、フードストッカーの性能よりも、開け閉めのしやすさに重点をおいて選ぶようにし、ストッカーの中に脱酸素剤をいれておくなどの方法のほうが使いやすいかもしれません。
100円均一の商品は、たしかに高額なフードストッカーなどと比べると、性能という面では劣る部分もあるのですが、安価に色々なストッカーを試すことができるというのも利点ではあります。
ペットフード専用のフードストッカーでは、脱酸素剤を入れる場所があったりと、利用のしやすさで言えば良い品が揃いますが、ペットフードを保存するだけの目的ですので、特にペットフード用にこだわらず、お米用やパスタ用など、色々な用途のストッカーを探して見るようにしましょう。
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フードストッカーに「おしゃれさ」は二の次です
フードストッカーを利用する際に、できればポイントとしたいのがデザインでしょう。毎日使うものですので、できれば良いデザインのものを取り入れたいところでそう。
ただし、おしゃれさ重視になってしまわないように気を付けましょう。本来の目的はドッグフードを長期保存していくということなのです。前述でも挙げた100円均一のフードストッカーの方が、使いやすさだけでなく、性能が良い場合もあります。
おしゃれなフードストッカーはたしかに魅力的ですが、デザインを重視するあまり、あまり真空に出来ないフードストッカーや、単に蓋が付いているだけのようなものも少なくありません。
これでは本来の目的とは違ってきますので、出来る限り品質で選択するようにしましょう。
手作りでリメイクするのもおすすめ!
それでも、毎日使うフードストッカーをおしゃれにしたい!という飼い主さんも少なくないでしょう。そんな時には、100円均一で揃えたフードストッカーを利用して、手作りのフードストッカーを作成するということも考えてみてはいかがでしょうか。
「デコーパージュ」といった方法など、最近ではちょっとした道具や家具をリメイクすることも簡単になってきています。フードストッカーもこうしてリメイクすることで、飼い主さん好みのフードストッカーに変えることも出来ますね。
ネットなどでもリメイク方法はたくさん掲載されていますので、ちょっとしたアクセントとして、フードストッカーをおしゃれに手作りリメイクするというのもおすすめですよ。
まとめ
ドッグフードの保存方法とフードストッカーについて解説していきました。
より新鮮なドッグフードを与え続けるには、袋の状態では難しいため、フードストッカーを利用することで愛犬の健康維持や、食いつきの良さを維持することもできます。
これまで、ドッグフードの保存に関してそんなに意識していなかった飼い主さんも、これを機にフードストッカーの利用を考えてみてはいかがでしょうか。
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