どんなフェレットを選び、家族に迎え入れるときにどのような選択肢があるのでしょうか?今回はファームとカラーについて、また、フェレットの1種でもある「アンゴラ種」についてもご紹介していきます。
フェレットの「ファーム」ってなに?
英語で「farm(ファーム)」は農場や農園という意味になりますが、フェレットでの「ファーム」とは出身地や繁殖場のことを指しています。
- パスバレー
- マーシャル
- カナディアン
など色々なファームが存在し、そのファームによってフェレットの大きさや性格・性質といった部分もそれぞれ違ってきます。
犬や猫で言う所の「血統」と「ブリーダー」が一緒になったような感じでしょうか。
また、「スーパーフェレット」「ノーマルフェレット」と分けられている事もありますが、「スーパーフェレット」と分けられるフェレットは、自然環境への配慮や一般ユーザーによる乱繁殖を防ぐため「去勢・避妊手術」が施されており、また、ペットとして飼うために必要とされる「臭腺の除去手術」が済まされた状態でペットショップ等に入ってきます。
こうした手術が施されているフェレットの事を「スーパーフェレット」として分けられ、「ノーマルフェレット」と分けられるフェレットはこうした手術が施されていないフェレットの事を指しています。
国内で販売されているフェレットのその殆どは「スーパーフェレット」にあたるため、特に説明が無ければ施術済のフェレットと考えて問題はないでしょう。
ファームから発行される証明書
また、日本に輸出する際には「ジステンパーの予防接種」も義務付けられています。
それぞれのファームでは、ファームの出身を証明するために「証明書」が発行されており、ペットショップ等で購入した際には、フェレットと一緒に証明書が渡されるはずです。
この証明書には、
- 誕生日などの出生証明
- 避妊・去勢済
- 施術済
- 予防接種済・予防接種日
がわかるように記載されています。
万が一、こうした証明書が渡されない場合は、必ずショップへ証明書の有無だけではなく、除去手術や予防接種が施されているかの確認を取るようにしましょう。
この証明書は、各ファームとも工夫が凝らされたものもあり、ファームによって証明書の形や色等が違います。
中にはフェレットの絵の形をした証明書などもありますので、ショップなどで見せてもらえる機会があれば、どんなものかぜひ見てみてくださいね。
色々なカラーのフェレットたち
フェレットを飼う際には、ファームの選択の他にも毛色にあたる「カラー」も、お気に入りのフェレットを探す選択肢の一つとなります。
フェレットのカラーは様々なものが存在し、中には見慣れないと区別がつかないようなカラーも存在します。
中でも一番メジャーなカラーとなるのが「セーブル」とよばれるカラーです。このセーブルは、フェレットの起源になる野生下のイタチ「ケナガイタチ」の色にも近いと言われており、手足や鼻・目の周りが焦げ茶色になります。
また、セーブルの中でも、より色が黒い部分が多い「ブラックセーブル」や、セーブルよりも淡いベージュ色に近い「ライトセーブル」というカラーもあります。
この他、人気のカラーには、
- ほぼ白一色の体に帯状の黒い模様がある「マークドホワイト」
- 茶色と白毛の「バタースコッチ」
- シルバーっぽいカラーをした「スターリングシルバーミット」
- クリーム色〜黄褐色の「シャンパンカラー」
など、これらのカラー以外にも実に様々なカラーが存在します。
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アルビノとアンゴラ
カラーのひとつとして「アルビノ」というカラーがあります。
通常黒目であるフェレットですが、アルビノは「赤い目」をしており、毛色も白一色となります。
これは、色素欠乏症によるもので、先天的な疾患のひとつでもあります。フェレットに限られた事ではありませんが、アルビノの場合、視力も弱く、高齢になってくると色素の関係で盲目になる可能性もあることを知っておきましょう。
カラーではありませんが、フェレットには「アンゴラ系」と分けられる種類があります。
このアンゴラフェレットは、通常のフェレットよりも被毛が長く、個体自体も若干大きくなるのが特徴です。これは、突然変異したフェレットを繁殖していって固定していった、フェレットの「亜種」にあたる種類で、根強いファンが多い種類でもあります。
北米においては、アンゴラフェレットは一般のフェレットとは異なる種として考えられており、フェレットショー等には出場できないようですが、日本国内の流通量も少ないため、高額である場合が多い品種でもあります。
個体差はありますが、少々気の強い個体が多いというのも、アンゴラフェレットの特徴でもありますので、フェレットを飼育したことがある方が向いている品種かもしれません。
フェレットの種類を選ぶ?【ファームとは何】のまとめ
フェレットを飼うにあたって必ず必要となる、フェレットの持ち方の「保定」は必ず出来るようになりましょう。
爪を切ったり、耳掃除をしたりと、何かとフェレットのお手入れをする時に必要となる持ち方なので、一生懸命練習して、習得するようにしましょう。
また、保定されているフェレットも、ベロンと伸びててかわいい姿も見られますよ。
フェレットと飼う際には、今回取り上げたような条例や、気をつけなければいけない点もありますが、通常ペットとして迎え入れる場合には、とてもかわいいしぐさや表情を見せてくれる動物でもあります。
犬や猫とはまた違った魅力があるのも、フェレットの人気のひとつでもあるでしょう。
カラーやファーム、また様々な性格のフェレットのがいますので、見た目だけではなく、フェレットと直接触れあうようにし、性格を確認した上で迎え入れるようにしてみましょう。
中にはすごく噛み付いてくる子もいると思いますが、それは子供ならではの行動。そんな部分も愛せるような、自分と性格の合う子は必ずいますので、辛抱強く色々な子と触れ合ってみてくださいね。
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