フェレットは肉食の動物として知られていますが、ご存知でしたでしょうか。フェレットを飼育する際には、しっかりとフェレットが必要な栄養素について知る必要があります。今回はフェレットに必要な食事について解説していきたいと思います。

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フェレットは肉食動物?雑食動物?

今や人気のペットとして、1ポジションを築き上げているフェレット。見た目も可愛らしく遊ぶことが大好き、飼い主に懐くのはもちろん、色々な性格の子もいたりと、実に様々な可愛らしいところを見せてくれます。

そんな見た目もかわいいフェレットですが、実は肉食の動物だということをしっかりと理解しておきましょう。犬は「肉食寄りの雑食性」、猫は「肉食」の動物ですが、フェレットも猫と同じく「肉食」の動物です。

このような動物としての性質や本能を理解しておかなければ、フェレットも上手に飼うことができませんので、しっかりと食事の管理や生活習慣などを理解するようにしましょう。

フェレットにとっての食物繊維

ここで説明するのは、肉食動物と雑食性の動物との違いです。まず、雑食性である犬は肉を主食として食べますが、同時に野菜などの食物繊維を食べていなければ、栄養のバランスや消化不良を起こしてしまいます。一方、フェレットに代表される肉食動物は、ほとんど肉に頼っている動物です。そのため、フェレットに野菜や果物などの食物繊維はさほど必要ありません。

肉食動物の体は、草食動物と比べると腸が短いという点が挙げられます。そのため、フェレットが食事をした後は、おおよそ2〜3時間程度で消化をしはじめます。こうした腸は肉食に適しているため、食物繊維を食べると上手く消化できずに下痢などを引き起こしてしまうのです。

野生化におけるフェレットはネズミなどを捕食していましたが、このネズミの胃や腸の内容物まで食べることによって、捕食されたネズミが食べていた食物繊維を間接的に摂取していたと考えられています。ですので、フェレットが必要とする食物繊維は、1%に満たない割合でしか必要としていません。

食事の管理もしっかりと

こうした理由から、フェレットの食事はほぼ100%肉食であるのです。そのため、フェレットに必要な栄養素は動物性蛋白質が大部分を締めています。一番わかり易いのは、フェレット用のフードの成分表記を確認してみるとわかりやすいでしょう。

実際に主要なメーカーのフェレット用フードの成分表記を確認してみると、「主原料」の項目にある一番初めに記載されているものから、原料を多く使用しているという事になります。見てみると、「鶏肉」や「鶏副産物」といった記載がみられます。これが、主な主原料となります。現在、与えているフェレットフードも見てみましょう。

また、成分表記を確認してみましょう。「粗たんぱく質」や「祖脂肪」「祖繊維」といったように項目が並んでいるかと思います。これが、そのフードの内容成分になります。

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成分表記の「祖タンパク質」を確認

フェレットフードの場合には、まず確認したい部分が「祖タンパク質」です。この祖タンパク質が、フェレットが一番必要とする栄養素でもあり、エネルギーの源となる成分です。

この祖タンパク質は最低でも35%以上を締めているフードを選択するとよいでしょう。この祖タンパク質が少ないと、フェレットにとっては栄養価の低いフードと言えるでしょう。
有名メーカーのフェレットフードでは、35%に商品もあれば、38%の商品もあります。

ここで注意したいのは、35%のフードが良いフードではないと言えば、そうではありません。こうしたフードの他の成分表記も確認してみましょう。粗脂肪や粗繊維といった成分は多くはありませんか?この粗脂肪は「脂質」になりますので、これも祖タンパク質同様、フェレットのエネルギー源となる成分です。

このように、祖タンパク質だけではなく、他の成分の増減によっても様々なバランスを考慮し、作られているフェレットフードもありますので、しっかりと確認して見るようにしましょう。

フェレットのおやつについて

おやつの成分にも気を使うようにしましょう。おやつは肉がメインというよりかは、素材を活かしたものや穀類などを固めたような物が多く見受けられます。肉食メインのフェレットにとっては、本来ならば必要のない栄養素や食べ物である事も多く、消化に影響したり、食べすぎることで栄養過多になる場合があるのです。

栄養過多になってしまうことで、フェレットの肥満体型を招く結果となり、また、肥満体型になることによって運動量も低下、結果として様々な病気を引き起こす要因となってしまうのです。

おやつの中でもフェレットに最適なのはジャーキーでしょう。ジャーキーは、肉を固めたおやつなので、フェレットも特に問題なく消化することもできます。

しかし、元々主食で肉を摂取しているため、更にジャーキーを与えてしまうことで、1日のカロリー量は大幅に越えてしまうことでしょう。ジャーキーを与える際には、週何回ときめるようにして、1日数回あげるなんてことのないようにしましょう。

まとめ

フェレットの体長は便に出ることが多いので、ちょっと下痢気味だったり、いつもとは違う臭いや色味だったりする場合には、まずは直近でフェレットに与えた食べ物が何だったかを考えてみましょう。

与えすぎてはいませんか?ご飯のメーカーを変えたばかりではありませんか?落ち着かない環境ではありませんか?

フードを変えたばかりだと、たまに便がゆるくなる場合もありますし、おやつを与えすぎていると、消化が追いつかなくて下痢をすることもあります。しかし、こうした点に思い当たらないようであれば、念のため、病院で健康診断を受けても良いかもしれませんね。

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