イースターのキャットフード「ル・シャット」シリーズをご存知でしょうか。非常に理解しやすい切り口のキャットフードで、猫が抱える様々な問題に対して配慮されたキャットフードです。今回はこのル・シャットシリーズの内容に迫ってみたいと思います。

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イースター「ル・シャット」

小動物用のフードやドッグフードでもお馴染みの「イースター」。小動物を飼っている方であればご存知の方も多いのではないでしょうか。イースターは小動物、特にうさぎ用フードの国産ブランドとして非常に有名な製品を作っているメーカーです。この他にもドッグフードやキャットフードも展開されていますが、その中から今回紹介するのが「ル・シャット」です。

国産フードとなるル・シャットは、愛猫の状態に合わせたキャットフードをラインナップしており、猫に多く見られる「腎臓」の問題に配慮したものや、「毛玉」や「お腹の健康」に配慮したもの、「尿石」に配慮したもの、「免疫」のサポートをするものと、全5種それぞれが機能性をもったキャットフードです。

ル・シャットシリーズは、こうしたそれぞれの状態で選べるキャットフードでもありますが、国産メーカーながら合成保存料・合成着色料は使用していないというキャットフード。発がん物質等の心配もありませんので安心して与えることができそうです。また、全ラインナップには乳酸菌も追加され、お腹の健康にも配慮されたキャットフードとなっています。

腎臓のケアをするなら、ル・シャット「デトレ」

猫の健康維持で、ひとつの悩みとなるのが「腎臓」に対してのケアです。腎臓に問題を抱えている猫は多く、腎機能が低下してきてしまうと慢性腎臓病等の病気を引き起こすこともあるため、日頃からの腎臓ケアが大事になってきます。特に10歳前後の高齢猫に多く、30%〜40%もの猫が慢性腎臓病に悩まされているのだとか。

猫が腎臓病になりやすい理由にはいくつかの仮説があり、一つは塩分の多い食事を取りすぎていること、もう一つには、猫の先祖に当たるリビアヤマネコは砂漠で生活をしており、少ない水分量で生活をしていた種のため、現代の猫においても水分を取る量が少ないためと言われています。

デトレは、こうした腎臓ケアの為の配合がされており、塩分となるナトリウム量を軽減させていたり、原材料の「活性炭」には「ヘルスカーボン」と呼ばれる食用活性炭が使用されており、このヘルスカーボンは体の毒素を吸着しながら便として排泄させるため、体の健康維持に役立つというものです。

【イースター ル・シャット デトレ 原材料】
米粉、ポークミール、チキンミール、米糠、動物性油脂、タピオカ澱粉、ビートパルプ、ビール酵母、卵黄粉末、酵母エキス、精製魚油(DHA・EPA源)、植物性油脂、チキンエキス、チーズパウダー、オリゴ糖、鰹粉末、鮪エキス、活性炭、酵母抽出物(ヌクレオチド源)、乾燥カモミール、乾燥ローズマリー、殺菌処理乳酸菌、ミネラル類(食塩、塩化カリウム、未焼成卵殻カルシウム、第二リン酸カルシウム、硫酸亜鉛、硫酸銅、ヨウ素酸カルシウム)、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、K、塩化コリン、ニコチン酸、D-パントテン酸カルシウム、d-ビオチン、葉酸、イノシトール)、酸味料(クエン酸)、香料(ガーリックオイル)、製造用剤(二酸化ケイ素)
※活性炭は、ヘルスカーボンを配合

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結石の予防には「ファーレ」

腎臓以外にも、猫を悩ませる病気の一つに「尿結石」の問題があります。ファーレはこうした尿結石に対して配慮した配合がされており、アルカリ性に傾きがちな猫の尿のph値を酸性に傾けるための「メチオニン」等が配合されています。猫の尿のph値がアルカリに傾き続けることで「ストルバイト結石」が発生しやすくなるため、日頃からこうして酸性にph値を傾かせる必要があります。

この他、低マグネシウム設計になっているため、ストルバイト結石の直接的な原因となるマグネシウムを減らして、尿結石の予防にも効果を持たせています。尿結石予防にはこうしたキャットフードに合わせて、よく水を飲む事が大事になってくるでしょう。

【イースター ル・シャット ファーレ 原材料】
米粉、ポークミール、小麦粉、鶏肉、グルテンミール、動物性油脂、チキンミール、ビートパルプ、鮪・鰹粉末、酵母エキス、チーズパウダー、鮪、アルファルファミール、精製魚油(DHA・EPA源)、チキンエキス、フィッシュソリュブル、ビール酵母、オリゴ糖、植物性油脂、植物抽出発酵エキス、コラーゲン、L-カルニチン、酵母抽出物(ヌクレオチド源)、殺菌処理乳酸菌、鮫軟骨抽出物(コンドロイチン源)、ヒアルロン酸、ミネラル類(炭酸カルシウム、食塩、塩化カリウム、硫酸亜鉛、硫酸銅、ヨウ素酸カルシウム)、酸味料(クエン酸)、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン、L-トリプトファン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、K、塩化コリン、ニコチン酸、D-パントテン酸カルシウム、葉酸、d-ビオチン)、香料(ガーリックオイル)

日々の免疫力の維持に最適な「ヌクレ」

ル・シャットはステージ別(年齢別)に分けられたキャットフードではありませんので、主に疾患を抱える前の成猫であったり、健康に気を使いたい老猫前に使用を考える飼い主さんが多いようですが、「ヌクレ」は免疫力の維持に配慮されたキャットフードなので、カリカリのご飯を食べられるようになった子猫から老猫まで、幅広い年齢に向いているシリーズです。

ヌクレの特徴としては「ヌクレオチド源」となる酵母抽出物が配合されているところでしょう。ヌクレオチドとは、身近なものではローヤルゼリーを構成する成分の一つで、体内で代謝を調節する機能がある成分。免疫力の維持にも必要な成分となっています。

【イースター ル・シャット ヌクレ 原材料】
米粉、ポークミール、鶏肉、小麦粉、グルテンミール、動物性油脂、ビートパルプ、鮪・鰹粉末、酵母エキス、アルファルファミール、ビール酵母、オリゴ糖、植物性油脂、鮪、チーズパウダー、精製魚油(DHA・EPA源)、チキンエキス、植物抽出発酵エキス、酵母抽出物(ヌクレオチド源)、殺菌処理乳酸菌、ミネラル類(第二リン酸カルシウム、未焼成卵殻カルシウム、炭酸カルシウム、食塩、塩化カリウム、硫酸亜鉛、硫酸銅、ヨウ素酸カルシウム)、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン、L-トリプトファン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、K、塩化コリン、ニコチン酸、D-パントテン酸カルシウム、葉酸、d-ビオチン)、酸味料(クエン酸)、香料(ガーリックオイル)

まとめ

イースターのル・シャットシリーズ。猫のシチュエーション別に別れたシリーズのため、他のキャットフードにはないような切り口で、非常にわかりやすい内容のキャットフードかと思います。また、合成着色料・合成保存料を使用していない点も大事なポイントとなります。

残念な点としては、アレルギーに配慮された内容では無いなという印象。また、消化吸収にかんしてもビートパルプ等が使用されているので、少し疑問が残る点もあります。とはいえ、価格帯、国産フードという見方からすると、内容的には比較的良いキャットフードだと思います。気になる方はぜひお試しを。

※内容は2017年1月時点での情報になります。原材料、商品名等の内容は変更している場合があります。

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