犬のダイエットも夏と冬では、その方法や注意しなければならないポイントが変わってきます。

例えば、夏であれば水分補給に気をつけなければなりませんし、冬であれば温度管理や湿度管理といったように、一見するとダイエットと関係のなさそうな事にも注意しなければなりません。

そこで今回は、犬のダイエットと夏に気をつけるべきポイント、夏のダイエット方法について解説していきたいと思います。

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夏場も太る要因がある?


日本もどんどんと温暖化の影響で、夏の温度が異常な気温になる場合が多くなってきていますね。そんな夏の日の散歩は、アスファルトの返り熱でパッドが火傷してしまったり、体調を崩してしまうというケースも少なくありません。

夏の日中の散歩はもはや危険な時間帯と言っても良いので、散歩は朝方や夕方、もしくは外での散歩を行わないという飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

また、夏場は暑すぎて、あまり外に連れ出す機会が少なかったという事もあるでしょう。こうして徐々に運動量が減少してしまい、運動不足を招いてしまうばかりか、夏の水分補給としてウェットフードなどを与えていたため、肥満になってしまったというケースも見られます。

夏の熱中症予防として水分やウェットフードなど、夏バテ防止策を取っている反面、運動量が減少してしまうため、カロリーが消費されずに脂肪に蓄えられてしまう場合もあるのです。

高カロリーな夏バテ防止策

夏場に太りやすいケースはこの他にも、クーラーのりようのしすぎも考えられます。現代ではクーラーは犬を飼育する上でも必須と言えるものとなりましたが、クーラーは快適な温度で過ごすことが出来る半面、犬の新陳代謝を鈍らせてしまう事にも繋がります。

また、水分補給を気にしすぎて常に冷たい食べ物や飲み物を与えすぎてしまうことでも新陳代謝は狂っていきます。特に夏バテ対策の犬用飲料には糖質が多く含まれているものもあります。

糖質のとりすぎは肥満を引き起こしてしまう要因となりますが、夏バテ防止策として販売されているゼリーのおやつやシャーベットのおやつなどは、多くの糖質を含んでいます。

これらの商品は確かに夏バテ防止にもなりますし、暑さで弱った犬の体にも良い効果を与えてくれるものですが、運動量と見合っていなければ肥満を引き起こしてしまう要因となるのです。

このように犬の新陳代謝が狂い始め、犬の身体も通常のカロリーを消費できず、肥満を引き起こしてしまう事も考えられます。

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夏はダイエットよりも夏バテに注意


とはいえ、夏場の水分補給は必須。ダイエットを優先するよりも夏バテに警戒しなければなりません。また、ダイエットを行うからと言って過度な運動をし、脱水症状を引き起こしてしまう可能性もあります。

夏場の過剰な運動や、散歩での長歩きは注意が必要です。私達が思うよりも、犬が感じている温度は異なっている場合もあります。特にアスファルトの照り返しは、飼い主さんが思っているよりも感じており、犬の弱点でもあるお腹に直接ダメージが加わってしまっているのです。

夏場の運動は適度にとどめておき、また、運動を行う時間帯にも注意しましょう。日中は特に危険な時間帯ですので、朝方かアスファルトの温度が下がった夕方に行いましょう。

また、室内のドッグランで運動させている場合も、水分補給には十分に注意しましょう。室内は涼しくても、犬の体事態の新陳代謝が崩れていては、熱中症を引き起こしてしまう可能性もあるのです。

プールを利用した運動

夏場にしっかりとダイエットしたい、しっかりと運動させたいと考えるのであれば「犬用のプール」がおすすめです。

犬用のプールであれば、十分な運動を行うこともできますし、熱中症の心配もありません。また、なにより肥満になった体で運動を行うと怪我をしてしまう可能性もありますが、プールであれば関節や背骨などにも負担をかけることなく、しっかりと運動することが出来るのです。

プールが付近に内容であれば、川遊びもクールダウンしながら運動ができる場所です。もちろん浅瀬でなければなりませんが、川であればお金もかかりませんし、暑い夏場でも涼みながらダイエット運動を行うことができますのでおすすめです。

なお、愛犬の体重がかなり多いのに、無理に運動させるのはヘルニアや関節痛を引き起こしてしまう可能性もありますので、適度な体重に落ちるまでは、やはりプールでの運動が最もおすすめと言えます。

怪我をしてしまってはダイエットを行いたくてもできなくなってしまいます。夏場のダイエットとしても、過度な体重で運動を行う場合にも、プールでの運動はおすすめのダイエット方法と言えます。

節食ダイエットは良い方法ではない?

夏場のダイエットは食事の管理もしっかり行わなくてはなりません。前述の通り、夏場は栄養のバランスも崩れがちですし、体調を崩す要因が多い季節でもあります。

単純にドッグフードの給餌量だけを減らすようなダイエットを行っていては、十分な栄養も摂取できず、暑い夏を乗り切るのも難しくなってしまいますので、最低限、ドッグフードはしっかりと食べさせる必要があります。

ドッグフードは1日量で、犬が必要とする1日分の栄養素やカロリーを摂取できるように作られていますので、給餌量を減らしてしまうと、その分、栄養不足を招くこととなるのです。

また、ダイエットを行うに当たり、ドッグフードで体重コントロールを行うのは微妙な体重コントロールを行う際には向いていますが、ダイエットを行う際にはあまりおすすめな方法とは言えません。

まずはしっかりとドッグフードを与えるようにし、犬の健康管理をしっかりと行うことがダイエットを行う最低限の準備となります。

減量用のドッグフード以外にも


ダイエットを行わなくてはならない原因は、ドッグフードの与えすぎによるものでしょうか。おそらくドッグフードとは違う要因で肥満を引き起こしている可能性が高いのではないでしょうか。

その多くがおやつの与えすぎによるものです。また、夏場は前述の通り夏バテ防止の食事やおやつを与えることで、よりカロリーオーバーな状態になっているわけです。

ドッグフードの給餌量を減らす前に、まずはおやつの与えすぎに注意しなければなりません。また、ドッグフードを減らすくらいならば、減量用のドッグフードを与えるようにしましょう。

それでも効果が見られないようであれば、消化に時間のかかる穀物類を使用していないグレインフリー(穀物不使用)のドッグフードを選んでみましょう。近年では様々なドッグフードが登場していますので、愛犬の体質にあったドッグフード選びも容易です。

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まとめ

夏場のダイエット、夏太りの犬をダイエットを行う際には体調の管理に十分気をつけなければいけません。

犬も健康な体があってこそ、ダイエットに望めるというものです。体調を崩してまでダイエットを行ってしまうと、怪我や病気を引き起こす要因となってしましますので、まずは基本となる体の健康維持を第一に考えて飼育しましょう。

次に見直すべきは飼育の仕方やおやつの与え方です。夏場に思うように運動をさせられなかったといって急激に太るわけではありません。夏場に急激に太った理由は、おそらくはおやつやサプリメントの与えすぎが疑われます。

また、体調を崩す要因にもなりかねませんので、ダイエットは少し時間をかけながら行うのが理想的です。そのためには、まずはドッグフードの見直し、飼育環境の見直しを行い、健康な状態をキープできるようになってからダイエットに励んでみましょう。

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